2015年、スイスブランド初のスマートウオッチとして話題となったタグ・ホイヤー コネクテッドですが、この3月15日に“スイスメイド”となって進化したコネクテッド モジュラー45が発売となりました。(ちなみにスイスメイドは、60%以上をスイスで製造した時計に限り呼称することが許されます)
”楽しんで着けられる要素”が格段にレベルアップ
本誌では発売前の実機を1週間ほどお借りして試用しましたが、先代モデルより腕時計らしさを追求した時計になっているなという印象を受けました。
スマートウオッチとしての進化というより、目玉であるモジュール式に代表されるような”楽しんで着けられる要素”が格段にレベルアップしているのです。
一度購入した後でも、好みのベルトやバックル、ラグに至るまで新たに購入して付け替えが可能。そのうえ、同じモジュールコンセプトを持つ機械式の3針時計やトゥールビヨンまで付け替えられるので、飽きずに長く使えそうです。
計算されたラグ形状とラバーベルト、チタン製ケースにより、着け心地はとても快適。本機のモジュール式の開発ベースとなった、機械式クロノグラフであるホイヤー01(ゼロワン)よりも軽快に着けられそうです。
公式にはケースの厚みの変化に言及されていませんが、少し薄くなったような印象で袖口への突っ掛かりが少なかったのも素晴らしい点。ニットの上にコートを着ても、時計の存在がほとんど気にならならず、使い勝手良好です。
ベルト根元のボタンを押すだけで秒速でストラップ交換が可能!
本機は上写真のようにケースとラグ、ベルトを全て取り外すことが可能。
冒頭に述べたようにモジュールコンセプトを持っており、自身でカンタンに付け替えが楽しめます。ただ、この手の付け替え作業って大抵やりづらいことが多く、結局使わない機能になりがちなのですが、本機は違いました。
一般的な機械式時計だと、バネ棒外しで苦労しながらベルトを付け替えるものですが、本機はもはや毎朝やっても苦でないレベル。秒速でベルトが換えられちゃいます。
今後、ほかの機械式時計への採用も期待したいほど、本当によくできたモジュール機構ですね。
締めくくりは、50mの防水性も備える本機ならではの使い方として、スポーツシーンでも使ってみました。
ロードバイクでのサイクリングで使用したところ、屋外での視認性はまずまず。白文字盤のダイアルデザインを選択しておけば、自転車に乗りながらでも瞬時に時間が分かったでしょう(今回は黒文字盤を選択)。
あまり携行品を持てないサイクリングなどのシーンでも、腕時計1本でできることが増えるのは嬉しいですね。
タグ・ホイヤーブティックでは既に現物も見られるので、まず高級時計としての完成度とモジュール式の楽しさに触れて欲しいと思います。