最近、ますます注目を集めている格安SIM。その魅力を4回連載でご紹介します。第1回目は、格安SIMの基礎知識やキーワードについて解説します。
格安SIMの正しい知識を身につけよう
「格安SIM」とは、その名のとおりスマホの利用料金が格安に抑えられるSIMカードのこと。大手通信キャリアよりも利用料金を下げられるのが大きなメリットですが、「家族で使うとどうなるか?」「通話や通信がつながりにくくならないか?」「今までスマホで使っていた機能やサービスは継続できるのか?」といった疑問を持つ方もいるかもしれません。
格安SIMを選ぶ際、大切なのは正しい知識を身につけること。この連載記事で、自分に合ったナットク&おトクな格安SIMプランを選択できるようになるはずです。
[格安SIMユーザーに緊急アンケート]実際に使ってみてどうですか?
現在、格安SIMのスマホを利用している人に、導入前の判断基準や、実際に使ってみた感想を聞いてみました。[2016年9月23日/18歳以上の男女200人を対象に調査/ファストアスク調べ]
[Q]格安SIMを使うことを決めた理由は?(複数回答)
→利用料金のコストダウンが最多
格安SIMの最大の魅力は、利用料金の安さ。導入を決めた理由も利用料金が決め手となっています。
[Q]格安SIMを導入する際、最も重視した点は?(複数回答)
→通信容量が最大の関心事
通信の容量や質、つながりやすさ、これまでのサービスが使えるかどうかが判断材料になっています。
[Q]実際に格安SIMを使ってみて満足できる点は?(複数回答)
→通信の質・エリアは問題なし
格安SIMの導入時に重要視されている通信の質やエリアも、使ってみて満足している人が多いようです。
[Q]実際に格安SIMを使ってみて不満な点は?(複数回答)
→半数以上が不満なし
不満なしの人が半数以上。通信まわりの不満は、自分に最適なプランを選択すれば解決します。
[そもそも格安SIMって何?]知っておきたい基礎知識&キーワードをチェック!
通信キャリアのSIMも格安SIMも提供しているサービスはほぼ同じ。しかし、格安SIMは設備に対するコストを抑えているため、安くサービスを提供できるのです。
覚えておきたいキーワード
【通信キャリア/MNO】
移動体通信事業者のこと。一般的にはNTTドコモ、au、ソフトバンクを指すことが多い。
【MVNO】
仮想移動体通信事業者。格安SIMを利用する際には、この通信業者と契約する。BIGLOBEなどがある。
【SIMカード】
スマホ・ケータイの通信用カード。スマホに挿入することで通話やデータ通信が可能になる。
【格安SIM】
SIMカードのうち、MVNOが提供するもの。大手通信キャリアに比べて格安で利用できる。
【格安スマホ】
格安SIMとセットで販売されているスマホのこと。格安SIMが使える普通のスマホを指す場合もある。
[ちょっとでも興味を持ったあなたへ]格安SIMのメリット・デメリット!
もちろん、格安SIMにはメリットだけでなくデメリットもあります。両者を知っておくことで、格安SIMをよりおトクに使うことができます。
メリット
【利用料金が安い】
大手通信キャリアと契約すれば1か月の利用料金は5,000円〜1万円。格安SIMは安いものなら1,000円台からプランが設定されています。
【好みのスマホを選べる】
格安SIMカードだけを契約することもできます。自分で好きなスマホ端末を用意し、そこに格安SIMカードを挿入して使うことも可能です。
【2年縛りがない】
格安SIMには、大手通信キャリアが行っている2年契約がありません(格安SIMの音声通話プランには1年縛りのものもあります)。
デメリット
【無料通話がない】
大手通信キャリアはプランに無料通話が入っていますが、格安SIMの多くのプランには含まれません。通話しただけ料金がかかります。
【キャリアメールが使えない】
大手通信キャリアが提供しているキャリアメールが使えなくなります。ただ、SMSやGmailなどを利用すれば、日常で困ることはないはず。
【手続きが面倒】
手続きや設定は難しくありませんが、やや面倒だと思う人もいるでしょう(例えば、SIMカードを挿入したり抜いたりするなど)。
次回は格安SIMへ乗り換える際に気になる「格安SIMの通信エリアや品質」について特集します。お楽しみに!