ダイソンの空気清浄機能付ファン「Dyson Pure」シリーズが登場してから3年。今春、さらに空気浄化機能をアップさせたモデルが4月5日に登場します。この新モデルを引っ提げて、ダイソン空調カテゴリーのヘッド、ドミニク メイソン氏が来日。新製品発表会で、その魅力をたっぷりと語りました。
ハウスダストやカビは目に見えにくく対策しづらい有害因子
新製品の紹介の前に、帝京大学で真菌などの研究をする槙村浩一先生から、住宅内環境の微生物と健康問題について、興味深い話がありました。
槙村先生は、戸建てやマンションなど人が住む住宅について「有人閉鎖環境」と表現。2015年に行われた調査によると、こうした居住環境で人が過ごす時間は1日あたり平均14時間以上というデータが出ていることから、「これらの生活環境を守ることで、健康的な生活が送れる」と指摘します。
そのために必要になるのが「有害因子」の適正な管理。有害因子とは、音、光、熱、水などさまざまありますが、特に目に見えないがゆえに管理しづらいのが、ハウスダストやダニ、花粉、カビなどの粒子成分、そしてホルムアルデヒドなどのVOCや臭気といった気体成分です。
近年は住宅の高気密化もあって、これらの有害因子が昔よりも溜まりやすいのだとか。アメリカ合衆国環境保護庁の室内環境レポートによると、室内の空気は屋外より最大で5倍汚染されている場合があるそう! そんな状況に対応するのが、ダイソンから4月5日に登場する新しいDyson Pureシリーズというわけです。
活性炭量が3.3倍になり、有毒ガスもしっかりキャッチ!
今回発表されたのは、Dyson Pure Hot+Cool Link(ダイソン ピュア ホット アンド クール リンク)空気清浄機能付ファンヒーターをはじめとするDyson Pureシリーズ3モデル。カラーはホワイト/シルバーもしくはアイアン/ブルーの2色展開です。
新モデルには、進化した「360°グラスHEPAフィルター」を搭載。メイソン氏によると、活性炭の量を前モデルの3.3倍に増量したことで、超微小粒子状物質に加え、有害ガスを捕える機能も向上したとのこと。これにより、ホルムアルデヒドやベンゼンなどの有毒ガス、家の中のさまざまなニオイ物質を多く捕えることが可能になりました。清浄化された空気は、独自技術のAir Multiplierにより周囲の空気を巻き込んで増幅。部屋全体に風を効率よく循環させます。
微細粒子の捕集に関し、会場ではフィルターにPM0.25~60サイズのスモークを通すデモンストレーションも行われました。その様子を動画でご覧ください。
注:本デモンストレーションは空気清浄機能力を検証するものではなく、フィルターに1回ずつPM0.25~60サイズのスモークを通した実演です
本デモンストレーションを見ると、Dyson Pure Hot+Cool Linkの空気清浄スピードは遅いようにも思えますが、「フィルターを通ったスモークが再度空気中に拡散される量が少ないことがわかります」とメイソン氏。
さらに同シリーズは「Dyson Link」アプリにより、外出先からも室内の空気状況がリアルタイムで確認でき、必要に応じて空気清浄機能を稼働させることも可能。本機の使用状況と室内環境の履歴も表示できます。
空気の質にこだわるプロのアスリートも愛用
発表会では、ロンドンオリンピック(2012年)の競泳で2つの銅メダルを獲得した寺川 綾さんも登壇。幼少期、喘息を治したいという思いから水泳を始めたそうで、現役時代から今に至るまで、「体調管理をするうえで、空気の質にはこだわっている」と話します。
現在、自宅のリビングで、このDyson Pure Hot+Cool Linkを使っているそうで、「ひどい花粉症なのですが、今年は家の中でマスクをしなくても済んでいます」と寺川さん。これに対し、メイソン氏も「Good!」と笑顔を見せていました。Dyson Pure Hot+Cool Linkは持ち運びやすいため、「夜は寝室に移動させて使うこともでできます」というアドバイスも。
冒頭で槙村先生が「目に見えない有害因子を除去することが大切」と話していましたが、PM0.1レベルの微粒子を99.95%除去し、有害ガスも捕えられるようになったという新しいDyson Pureシリーズがあれば安心です。大気汚染が叫ばれるなか、目に見えないからこそ気になる、という不安な気持ちに対し、本機は有効な対応策になり得るでしょう。なかでも、空気清浄機能だけでなく夏は扇風機、冬はヒーターとしても使えるDyson Pure Hot+Cool Linkは、1年を通して活躍してくれそう。今年は空気にこだわって安らかな気持ちで過ごしてみてはいかがでしょうか?