エンタメ
2017/4/16 17:00

恋愛に対して怠惰な男と現実的な女がうまくいくためには? 「後悔ソング」を歌う前にやるべきこと

覗けば深い女のトンネルとは? 第19回「男特有の失恋の歌“後悔ソング”とは?」

 

男性の書く失恋ソングには、女性にはないジャンルがあります。いろんなとこに書いてますが「後悔ソング」です。例えば山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」。これからの自分を見せたい、好きと言わなかったけど、これからはなんでもできる、というようなことを切々と歌っております。

 

和久井の思ういちばんの後悔ソングは、ボンジョヴィの「I’ll Be There for You」です。「明日を約束することはできるけど、昨日を買い戻すことはできない」とか言ってるので、かなり後悔してるっぽいです。どうやら彼女をほったらかして遊んでたみたい。そりゃ振られるよ。

 

一方で、女性が描く後悔ソングってあんまり見かけません。西野カナが「わがままだったかも」とかちょっと言ってるくらい。

 

男性は、付き合ってる最中に全力を出さず、振られてから後悔することが多いんでしょうか。女の場合は、自分が至らなかったとは思っても、全力を出さなかったとは思わないようです。

 

和久井は、今まで付き合っている男性に対して「それをされると気分が悪い」とか「××だからやめてほしい」とか言ったことがありますが、たいていの人は鼻歌フンフンして聞いてません。なんかその場が早く収まればいいなみたいな空気。そういうやり取りがたまって堪忍袋の緒が切れて別れましょうと言うと、突然びっくりしてあれこれ弁解してきます。どうやら男性は、北斗の拳の必殺技みたいな衝撃的な文句じゃないと耳に入らないようなのです。

 

女も女で、多少の文句じゃ男が聞かないことを知っているので、その気がないのに「別れる」とか言う人もいます。こうなるともうグダグダですね。

 

そのため、知りあいの男性が「彼女(嫁)に突然別れを切り出された」とか言ってても、フーンとしか思いません。いやたぶん絶対、女はサインを出していたはずだからです。それに付き合ってる最中に全力出してないなら、結果が出なくて当然じゃないですか。練習もマトモにやってないのに試合に勝てなくて泣くのと一緒です。

 

女にはひとりの男にズルズル関わってる暇はないんです。ひとつダメなら次、次! 過去の男なんて噛み終わって道路に吐いたガムと同じです。拾って食う気なんか起きません。別れた男たちが今どうしてるかなんて興味もないし、名前すら忘れちゃった人もいます。女は、付き合ってるときに一生懸命でロックオン状態になりますが、終わったらさっさと切り捨て。女は大変現実的なんです。

 

そして男性のほうは「言わなくてもわかるだろ」精神で、ごはんを作ってもらっても美味しいも礼も言わず、LINEは既読スルー、釣った魚に餌をやらないナマケモノ作戦に出る人が少なからずいるようです。こういう人たちが振られた後に後悔ソングを歌うんでしょうか。

 

「残さず食べたんだから美味いってことはわかるだろ」

「俺がおまえを好きなことくらい、態度でわかるだろ」

 

だったらお前のその態度に女がイラッとしてることもわかれ! 自分ができないことを相手に押しつけんな小学生と母親か!!

 

よしんばスピリチュアルに走って「言わなくてもわかる」とか言いだしたら、それはそれで引くんだろうが!!!

 

とまあつまり、「言わなくてもわかる」なんてのは怠惰に対する言い訳です。男と女なんてどうやったって理解し合えないんです。だからとことん素直になって言葉を尽くして話し合う以外に、うまく行く方法なんかないんじゃないかと思うんですよねー。後悔ソングを歌う前に、できることはやっときましょう。