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2017/5/10 15:56

「ラグビー選手並みのダメージ」ってどんだけ? X JAPANのYOSHIKI、首がボロボロで緊急手術

ロックバンド「X JAPAN」のドキュメンタリー映画「WE ARE X」が、サンダンス国際映画祭やサウス・バイ・サウスウェスト映画祭などで複数の賞を受賞し、オリジナルサウンドトラックがUK ロックチャートで1位を獲得するなどの快進撃を続けています。世界的にも評価が高まっているX JAPANですが、残念ながら、その中心的な存在のYOSHIKIが、頚椎を緊急手術することになりました。YOSHIKIといえば、激しいドラムプレイに伴うヘッドバンキングがトレードマーク。その影響で以前より首を傷めていましたが、今回、ツアーや映画プロモーションなどの激務が重なり、症状が悪化した模様です。

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今年1月にはすでに左手の感覚を失っていた!

YOSHIKI PR事務局は、複数の医師による診断の結果、X JAPANのYOSHIKIがロサンゼルスで頚椎人工椎間板置換の緊急手術を行うことになったと発表。手術は米国時間 2017年5月16日(火)に行われます。YOSHIKIは、身体を酷使する激しいドラムプレイにより2009年7月に頸椎椎間孔狭窄症と診断され、2つの手術を受けていました。さらに約半年前から頸椎椎間板ヘルニアの悪化で、手・腕に麻痺・強度のしびれなどの症状が表れ、 すでに演奏にも支障をきたしていました。

 

YOSHIKIの主治医、トミー・トミザワ氏によると、MRIとCTスキャンの結果を見る限りでは、いままで相当な痛みを伴いながら演奏を続けてきたと想像され、今年1月に行われた米カーネギー公演では既に左手の感覚を失っていたといいます。そして今回、精密検査を受けた結果、「頸椎椎間孔狭窄症」(左腕の神経根障害及び椎間板C5-C6の位置に椎間板ヘルニア)と診断され、「今のままでは日常生活もままならない状況」「このままではアーティストとして再起不能になる」との判断から、緊急手術を決定したといいます。

 

今回の症状の悪化は、今年の米カーネギーホール公演、英ウェンブリーアリーナ公演など立て続けにパフォーマンスが続いたほか、一人でX JAPAN及び映画”We Are X”のPR活動を行い、20以上の各国映画祭への参加するなどの過密スケジュールが影響を及ぼしたと考えられます 。現在のYOSHIKIの首の状態を評し、日本の医師は「まるで引退を余儀なくされたラグビー選手のような強烈なダメージの受け方」と語るほど、症状は悪化していました。

 

今回の手術により、5月に予定されていたスケジュールは全てキャンセル。7月に予定されている「X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X」、8月から9月にかけて予定されているYOSHIKIプレミアムディナーショー、及びLAを皮切りにスタートする予定だった世界ツアーの予定日なども現在緊急協議中とのこと。

 

また、YOSHIKI自身はツイッターで、「来週首の手術をします。今回は首の前の部分を切開し、人工の椎間板を頚椎と頚椎の間に入れます。正直少しこわいです。でも乗り越えます。そして今の時点では7月に予定されている XJAPAN のコンサートをやるつもりでいます」「みなさんへ,ごめんなさい。みんなの力をかして下さい」とのコメントを投稿しています。

 

それにしても、あれだけの活躍を見せながら、実は身体が再起不能の寸前だったとは驚きですね。手術の成功と、再び元気に演奏する姿が戻ってくることを願うばかりです。