ここ数年、デジタル機器の発達により、子どもやペット、認知症患者を対象とした“見守り”アイテムが多数登場しています。あるものはカメラであったり、あるものはキーホルダーであったりと、そのカタチはさまざまですが、今回アキレスから発表されたのは「見守りシューズ」。認知症患者の徘徊を早期に検出、発見できるという本製品の仕組みとは、いったいどのようなものなのでしょうか?
専用の小型レーダーで高精度な位置検索が可能
今回発表された見守りシューズ「見守りシステムSANフラワー×ヘルシーライフ」は、アキレスと加藤電気のコラボにより誕生。アキレスが開発した介護シューズ「ヘルシーライフ」と、加藤電機が開発した「見守りシステムSANフラワー」を組み合わせることによって、認知症患者の徘徊を早期に発見できるといいます。
見守りエリアは半径約20~300mの数段階で設定可能。対象者がこのエリア外へ出ると、介護職員や家族らにメールを配信して知らせてくれる仕組みです。見守り側は、専用の小型レーダーを使って対象者の位置(距離、方向)を誤差約50cmで割り出し、捜索することができます。
また、アキレスは本製品の商品化に当たり、従来の足にやさしい健康シューズ「ヘルシーライフ」の開発ノウハウを取り入れつつ、見守り対象者に発信機内蔵を感じさせにくい快適な履きやすさを追求したとのこと。緊急時だけでなく、普段使いの介護シューズとしても活躍します。
見守り対象者と離れて暮らしている場合はセット一式で税別19万1700円、同居、もしくは近距離で暮らしている場合でも税別6万3700円と導入にはややハードルが高い印象。しかし、徘徊時もシューズを履いて出掛ける可能性は高いそうで、見守りアイテムとして心強い製品であることは確かです。