ネットショッピングは、忙しい人にとって生活するため、そして自分を癒すための大切な手段。ディスプレイに表示された、ありとあらゆる商品や音楽、書籍は、見ているだけで「あれもこれも気になる!」と、購買意欲がそそられますよね。
でも時々、決済の段階になって支払情報の入力が面倒になってしまうことがありませんか? 特に、スマホでのショッピングは、テキストや数字を打ち込む作業に思いのほか時間をとられますよね。
また「カード情報がどこかで盗まれないか?」といった不安がよぎることも……。そんなユーザーの心理を、膨大な情報が集約される巨大企業のGoogleが見過ごすはずがありません。今回は、ユーザーの支払習慣を変えるGoogleの支払いシステムについてご紹介していきます!
新システムが始まれば支払フォームが不要になりそう
5月中旬、年に1度開かれる開発者会議で、Googleの新しい支払システムの開始についての発表がありました。今回、Googleが発表したのは「Payment Request API」。これにより、Andoroidアプリやショッピングサイト上で支払フォームへの入力が不要になり、今までより簡単に、そして素早く支払ができるようになるそう。
Google開発者のページによれば、携帯でのネットショッピングの際、途中で買い物をあきらめてしまうユーザーの割合は、パソコンの場合と比べて2倍も多いといいます。確かに、スマホだとオンライン購入フォームへの入力や、「注文完了!」までのプロセスがもどかしく、スキマ時間にサクっと買い物したいユーザーにとっては脱落したくなるポイントです。
とはいえ、いろんなところにクレジットカード情報やパスワードを登録しておくのは、セキュリティ上ちょっと気が引けるもの。
しかし、今後はサービスやモノを売る側と買う側(ユーザー)とがブラウザによってつながれ、Googleアカウントに保存したユーザーのクレジットカード情報や住所などをセキュリティで保護しつつ、支払いフォームに入力することなしに決済に持ち込むことができるそう。
購入までの動作がこれまでよりスムーズになりそう
Google Developerのページによれば、今回の新しい支払いシステムは「何よりも優れているのは、ブラウザが仲介として機能するため、迅速な支払に必要なすべての情報をブラウザに保存できることです。そのためユーザーは確認して支払うだけでよく、すべてをシングル クリックで行うことができる」とのこと。
Googleアカウントに保存しているクレジットカード情報によって、Androidアプリ内やモバイルウェブサイト内のアイテムをすばやく購入できるようになると、ネットショッピングやサービスを今までよりラクに活用できるようになりそうですね。
もちろん、クレジットカードだけでなく、他の支払方法などもサポートされるとのこと。今のところ、Google Chromeのブラウザでこのシステムが追加されているようですが、MozillaやMicrosoftのブラウザ、AppleのSafariでサポートされるかはまだ不明な模様。
ただ、海外メディアでは「Googleアカウントがモバイル財布になる」と評されており、これに対して「PaypalやApple payの強力なライバルになるな」「すごい! この動きを歓迎するよ」「それでも詐欺がこわい」といった声が集まっています。
まだこのシステムは、開発途上であり、どんどん改良を重ねていく予感。近い将来、モバイルからの決済額がグーンと伸びていきそうですね!