KDDIの2017年夏モデルが一斉に登場した「au発表会 2017 Summer」では、スマートフォンやケータイなど計9機種が発表されました。本記事では、披露されたラインナップや新サービスの概要を紹介します。
ほぼ全画面の「Galaxy S8/S8+」
「Galaxy S8」および「Galaxy S8+」は、18.5:9というアスペクト比を採用した縦長のディスプレイがユニーク。横幅が抑えられているため、片手でも持ちやすいのが特徴です。ベゼルがほとんどなく、全面がディスプレイになったように錯覚します。なお、auでは発売日前日までに予約購入すると、新しい「Gear VR」が全員にプレゼントされます。
【Galaxy S8 SCV36】
SPEC●OS:Android 7.0●画面:5.8型QHD+●CPU:8コア、2.35GHz+1.9GHz●RAM/ROM:4GB/64GB●カメラ(背面/前面):1220万画素(デュアルピクセル)/800万画素●バッテリー:3000mAh●連続待受時間:約370時間(4G LTE)●連続通話時間:約1420分●サイズ/質量:約W68×H149×D8.0mm/約150g
【Galaxy S8+ SCV35】
SPEC●OS:Android 7.0●画面:6.2型QHD+●CPU:8コア、2.35GHz+1.9GHz●RAM/ROM:4GB/64GB●カメラ(背面/前面):1220万画素(デュアルピクセル)/800万画素●バッテリー:3500mAh●連続待受時間:約440時間(4G LTE)●連続通話時間:約1680分●サイズ/質量:約W73×H160×D8.1mm/約173g
左側面には、「Bixby Home」機能を呼び出す専用キーを配置。リマインダーやスケジュールを素早く確認できます。
握って操作が新しい「HTC U11」
「HTC U11」は、端末の下部を握ってクイック操作が可能な機能「エッジ・センス」を搭載。カメラアプリや音声入力の素早い起動・操作が行えます。また、7月リリースのアプリを使えば、ユーザーが頻繁に使うアプリの起動などを割り当てられるようになる予定。カラーは「サファイア ブルー」と「ブリリアント ブラック」の2色です。
【HTC U11 HTV33】
SPEC●OS:Android 7.1●画面:5.5型WQHD●CPU:8コア、2.36~2.45GHz+1.9GHz●RAM/ROM:4GB/64GB●カメラ(背面/前面):1220万画素(ウルトラピクセル)/1600万画素●バッテリー:3000mAh●連続待受時間:約320時間(4G LTE)●連続通話時間:約1220分●サイズ/質量:約W76×H154×D8.3mm/約170g
同機のカメラは、DxO Mark Mobile(※)でスマホとしては最高となる「90」スコアを獲得しており、性能の高さは保証済み。6軸の光学手振れ補正をサポートし、動画ズームで録音も被写体に集中する「音声ズーム」機能が使えることもユニークです。
※画像処理ソフト・エンジンを提供する「DxO」によるカメラの性能評価
また、別売のHMD「HTC LINK」にも注目。USB Type-C経由でHTC U11を接続すれば、本格的なVRが楽しめます。GalaxyのGear VRと異なるのは、スマホをディスプレイとして装着しないこと。その分、ゴーグル部分が非常に軽く感じられます。
「AQUOS R」はロボクル同梱で提供!
「AQUOS R」はシャープの今季フラグシップモデル。カメラで撮影した構図を自動で補正してくれる「インテリジェントフレーミング」機能が印象的です。
【AQUOS R SHV39】
SPEC●OS:Android 7.1●画面:5.3型WQHD●CPU:8コア、2.2GHz+1.9GHz●RAM/ROM:4GB/64GB●カメラ(背面/前面):2260万画素/1630万画素●バッテリー:3160mAh●連続待受時間:約560時間(4G LTE)●連続通話時間:約1360分●サイズ/質量:約W74×H153×D8.7mm/約169g
また、auでは回転する充電台「ロボクル」を同梱予定。電話着信時やアラーム鳴動時には、インカメラでユーザーを探し、正面を向いてお知らせしてくれます。「エモパー」のフル活用が期待されますね。
また、ジュエリーブランド「ete」とコラボレーションした「AQUOS R × ete」も8月上旬からau オンラインショップにて100台限定で販売予定。同モデルは20〜30代の女性がターゲットで、デザインは今後SNSなどを通じて紹介されます。なお、こちらのカラーはライトゴールドのみ。
960fpsのスーパースローが撮れる「Xperia XZs」
「Xperia XZs」の最大の特徴は、メモリ積層イメージセンサーを搭載したカメラ「Motion Eye」。従来比約5倍の高速データ読み出しが可能になったほか、960fpsのスーパースローモーション撮影も楽しめます。
【Xperia XZs SOV35】
SPEC●OS:Android 7.1●画面:5.2型フルHD●CPU:4コア、2.2GHz+1.6GHz●RAM/ROM:4GB/32GB●カメラ(背面/前面):1920万画素/1320万画素●バッテリー:2900mAh●連続待受時間:約630時間(4G LTE)●連続通話時間:約1710分●サイズ/質量:約W72×H146×D8.1mm/約161g
会場では、ゴルフのスイングを撮影するデモが行われ、同機能の使用方法について解説されていました。
「TORQUE G03」があればアクションカメラ要らずに
「TORQUE G03」は21項目の耐久テストをクリア(MIL規格※の19項目に準拠+京セラ独自の耐久試験2つをクリア+高さ1.8mからの落下試験をクリア)したタフネスモデル。側面には、指紋センサーも搭載されています。従来モデル同様、アウトドア向けアプリも多数標準搭載。
※米国国防総省が定める物資調達基準で、耐久性の指標として用いられる
【TORQUE G03】
SPEC●OS:Android 7.1●画面:4.6型HD●CPU:8コア、2GHz●RAM/ROM:3GB/32GB●カメラ(背面メイン/背面ワイド/前面):1300万画素/200万画素/500万画素●バッテリー:2940mAh●連続待受時間:約540時間(4G LTE)●連続通話時間:約1420分●サイズ/質量:約W71×H145×D13.6mm/約198g
背面カメラは、広角135度の「スーパーワイドアクションカメラ」への切り替えが可能。また、速度、経過時間、距離などの各種センサーが取得するデータを表示する「Action Overlay」モードもユニークです。
また、ヨットセーラーから信頼の厚い防水ウェアブランド「HELLY×HANSEN」のロゴを施したコラボモデルも用意。同モデルはau オンラインショップにて7月下旬より、限定300台が販売される予定です。
電源ボタンをディスプレイ下部にした「Qua phone」
「Qua phone」は電源ボタンをディスプレイ下部に配置している点がユニーク。着信時の操作がわかりやすいように画面上ボタンには解説が大きく表示されるほか、同一人物からの着信が繰り返されると着信音が大きくなります。
【Qua phone QX】
SPEC●OS:Android 7.1●画面:5.0型HD●CPU:8コア、1.4GHz+1.1GHz●RAM/ROM:2GB/16GB●カメラ(背面/前面):1300万画素/500万画素●バッテリー:2600mAh●連続待受時間:約650時間(4G LTE)●連続通話時間:約1300分●サイズ/質量:約W73×H146×D8.9mm/約139g
ケータイ2機種はテレビ連携がポイント
「MARVERA(マーベラ)」は、メールやLINEで送られてきた写真をテレビの大画面に表示できる機能「テレビde写真」を搭載。別売のドングルをテレビ装着し、ケータイ側のボタン(デフォルトだとF1キーに割り当て)を押せば、表示した画像をテレビ画面に映し出せるという仕組みです。また、FMラジオだけでなく、AMラジオも聴取可能。ラジオ聴取はデータ通信が不要のため、通信料金を気にせずに楽しめます。
【MARVERA KYF35】
SPEC●画面:3.4型FWVGA●RAM/ROM:1GB/8GB●カメラ:1300万画素●バッテリー:1700mAh(暫定値)●連続待受時間:測定中●連続通話時間:測定中●サイズ/質量:約W51×H113×D17.2(最厚部17.6)mm/約139g(暫定値)
一方、「かんたんケータイ」は、ボタンの押し心地や視認性、メニュー表示を改良。こちらもテレビde写真機能に対応し、専用ボタンもわかりやすく配置しています。
【MARVERA KYF35】
SPEC●画面:3.4型FWVGA●RAM/ROM:1GB/8GB●カメラ:800万画素●バッテリー:1500mAh(暫定値)●連続待受時間:測定中●連続通話時間:測定中●サイズ/質量:約W51×H115×D17.9mm(暫定値)/約141g(暫定値)
なお、同機はディスプレイ全体で音を伝える「スマートソニックレシーバー」を搭載。場所やシーンを問わずに通話音声が聞き取りやすくなる工夫が施されています。
auからは、オリジナルモデルも含む多数の新機種が登場しました。なお、今回発表されたモデルの一部は、4G LTEの150MbpsとWiMAX 2+の440Mbpsを組み合わせた最大590Mbpsの高速通信に対応します。ちなみに「TORQUE」「Qua phone」「AQUOS R」「HTC U11」は5月31日より、au SENDAI、au SHINJUKU、au NAGOYA、au OSAKA、au FUKUOKAで先行展示される予定。新モデルをいち早く触りたいという人は、近くのスポットをチェックしてみてはいかがでしょうか。