中盤戦に入った明治安田生命Jリーグ。そのトップリーグであるJ1では、柏レイソルが好調だ。
2010年代に入り毎年のようにタイトルを獲得してきた彼らだが、ネルシーニョ監督がチームを離れた2015年以降は変革期に突入。今年も開幕6試合で2勝4敗という不安定な立ち上がりだった。
しかし迎えた第7節、当時首位を走っていたヴィッセル神戸にアウェイで2-1の勝利を収めると、13節の大宮アルディージャ戦まで怒涛の7連勝。ついにリーグの首位に立った。
#柏レイソル が8連勝で首位キープ!!
試合後はスーパーセーブ連続の #中村航輔 がゴール裏のサポーターたちに挨拶。明治安田生命 #J1 第14節 #柏×#浦和 の見逃し配信を観るなら https://t.co/u4BaoHt81Q で。#reysol@Rey_kun pic.twitter.com/B30RCmyyVG
— DAZN ダゾーン (@DAZN_JPN) June 4, 2017
チームでは、昨年就任した下平隆宏監督のもと、中谷進之介や中山雄太といった生え抜きの若手が続々と台頭。その筆頭といえる守護神の中村航輔は今月、日本代表にも招集されている。そして彼らと同様、下部組織出身選手で波に乗っている一人が、MFの中川寛斗だ。先週末(6月4日)に行われた浦和レッズとの上位対決では、この試合唯一のゴールをたたき出し、チームを8連勝へと導いた。その得点がこちら。
小池龍太のクロスを武富孝介が折り返し、素早い動きでフリーになっていた中川がヘディングシュート! 身長155cmの身体で目いっぱい反応して、ボールをゴールマウスへと流し込んだ。
2013年にトップチームへ昇格した中川は、小柄な体格を理由に当時のネルシーニョ監督の構想から外れた一方、その高い技術と運動量がクラブから評価され、プロ入りと同時に湘南ベルマーレへ期限付き移籍。2015年に復帰を果たすと、同年10月の名古屋グランパス戦で記念すべき初ゴールを記録。Jリーグ史上、もっとも身長の低い得点者となった。
今季はすでに3ゴールを記録しており、しかもそのうち2点がヘディングでのゴール! 第12節のジュビロ磐田戦で決めたものはこんなのヘディングだった。
クリスティアーノの高速クロスをファーサイドで完璧に合わせた中川。好調なチームとともに「小さな巨人」の進撃も、まだまだ止まりそうにない。