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2017/6/11 18:00

猫好きの品格。ネコにまつわる自負と熱意について

あなたは「犬好き」ですか?
それとも「猫好き」ですか?

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「犬も猫も好き」と言うならば、それは単なる「ペット好き」にすぎません。
真の意味において猫好きでないくせに「猫好きである」と吹聴されては困ります。

 

「圧倒的に猫のほうが好きニャンだ!」という自負と熱意のある者だけが、人前で「猫好き」を表明する資格があると思うのです。

「猫好き」と「ペット好き」の違い

真の「猫好き」から言わせてもらえば、単なる「ペット好き」の人とは、猫について語り合うことなどできません。

 

犬猫の見境がない「ペット好き」は、野球にたとえるならば「読売ジャイアンツも阪神タイガースも好き」と表明しているようなものです。

 

単なる「野球ファン」にすぎません。
生半可な「野球ファン」というのは、話し相手に応じて「巨人ファン」と「阪神ファン」の顔を使い分けるものです。信用できません。
同じように、話し相手や状況の違いによって「猫好きです」「犬好きです」などと使い分けるような、風見鶏のごとき「ペットファン」のことを、わたしは苦々しく思っています。

 

繰り返しになりますが、「圧倒的に猫のほうが好きニャンだ!」という自負と熱意のある者だけが、人前で「猫好き」を表明することを許されると思うのです。

 

ところで、わたしは「猫好き」ですが、犬が嫌いなわけではありません。
嫌悪していませんが、犬に対しては苦手意識があります。
幼いときに手を噛まれた体験のせいです。

 

「猫好き」「犬好き」を決定づけるもの

わたしは「犬好き」ではありませんが、犬をカワイイと思うときがあります。
現代の犬というのは、品種の交配によって「遺伝子レベルの愛らしい造型」をそなえているため、親しみを感じさせる見た目をしているからです。

 

ほえない犬であれば、頭を撫でたいと思うことがあります。
しかし、幼少時のトラウマがあるため、万が一かみつかれたらイヤだなと思って、いつも遠目から眺めるだけです。

 

わたしが犬の頭を撫でられないのは「接し方(気持ち)がわからない」からです。

 

ヒト同士であっても「何を考えているのかわからない相手」を好きになることはありません。(※ただしイケメンや美女は除く)

 

キモチ(気持ち・感情・習性など)を詳しく知っているかどうか。

 

それこそが「猫好き」と「犬好き」を分かつものです。

 

わたしは「猫のキモチ」ならば、なんとなく見当がつきます。
猫ならば、近づかれたくないときには猫のほうから逃げることを知っています。

 

わたしの経験では、犬は逃げません。むしろ、立ち向かって来ます。
逃げないということは、こちらに気を許しているのかと思って、手を近づけたら……指に噛みついてきました。
だから、犬は好きになれないのです。

 

「猫好き」あるある

犬とのつきあいは、親友や主従関係です。
猫とのつきあいは、駆け引きが必要です。

 

きまぐれな猫を相手にするのは、歯がゆくもあり楽しくもあります。
わたしたち「猫好き」は、できるだけ猫のキモチを知りたいと思っています。

 

うちの猫のキモチがわかる本 冬号2014年版』(学研パブリッシング・編/学研プラス・刊)には、飼い猫にまつわる「猫好きあるある30」という特集が掲載されています。

 

たとえば「猫のなき声に返事をする」ことは無意味ではありません。

 

母猫が子猫のなき声に返事をしているように、言葉は通じなくても、飼い主が返事をすることによって「猫が安心する」ようです。

 

「おとなの猫にも、赤ちゃん言葉で話しかけてしまう」という、いわゆる「猫バカ行動」にも意味があります。

 

なぜなら、猫が聴き取りやすいのは「低音」よりも「高音」だからです。
猫に「~でちゅ」と話しかけるときには、たとえ中年男性でも声が高くなります。
じつは、理にかなった行為なのです。

 

猫の情報はどれだけあっても困らない

『うちの猫のキモチがわかる本 冬号2014年版』は、電子書籍でも販売しています。現在は2017年なので、いわゆるバックナンバーです。

 

ひとむかし前までは、雑誌のバックナンバーを取り寄せるのには手間がかかりました。場合によっては、在庫がなくて手に入らないこともありました。

 

電子化された雑誌のバックナンバーならば、在庫切れが発生しにくいです。
欲しいと思ったら瞬時に届いて、スマートフォンやタブレットやパソコン画面で読むことができます。

 

猫にまつわる雑誌のバックナンバーが入手しやすくなったのは嬉しいことです。
猫好きにとって良い時代になりました。

 

(文:忌川タツヤ)

 

【参考文献】

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うちの猫のキモチがわかる本 冬号2014年版

著者:学研パブリッシング(編)

出版社:学研プラス

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