目上の人との打ち合わせや重要なクライアントとの商談など、仕事中に時間を知りたいのにスマホに頼れない場面は少なくありません。 だからこそ、腕時計の着用はビジネスマンのマナーなのです。ここでは国産時計に焦点を当て、世代別に最良の一本を提案します。
【20代の国産時計】
社会人経験が浅いからといってくだけた服装が許されないのは、腕時計も同じこと。身の丈にあった価格帯のなかから、誰に見られても恥ずかしくない一本を選びたいところです。関連書籍も多く出ている「雑談力」はビジネスパーソンの必須スキルであり、会話のネタは多いほどグッド。その点、腕時計好きのビジネスマンは意外と多く、会話の糸口になりやすいもの。だからこそ、常識の範囲内のデザインで“語れる”モノを選びましょう。
【その1/写真右】
職人が1枚1枚焼き上げた美しい文字盤が魅力
セイコー
プレザージュ 琺瑯ダイヤルモデル SARX027
8万6400円
金属板にガラス質のうわぐすりを塗り、焼成する「ほうろう」の技術を文字盤に採用した一本。100年経っても色褪せない盤面には、日本デザイン界の巨匠、渡辺 力氏の好んだアラビア数字を配置しています。まさに国産時計の王道デザインです。SPEC●ムーブ:自動巻き●素材:SSケース、クロコダイルストラップ●サイズ:W39.2×H47×D12.8㎜●防水性:10気圧
自動巻きのため、ケースは若干厚め。裏ブタは機械が見えるシースルー仕様です。
ほうろう文字盤は、艶やかな質感が魅力。光を受けたときの絶妙な光沢が目を引きます。
【セレクトのPOINT】自然と目が留まるほうろうダイアル
10万円以下の時計で職人技が詰まった製品は、それ自体が珍しい存在。「シンプルな中にもこだわりを感じる」デザインの好例と呼べる一本です。
【その2/写真左】
世界を見据えた高い機能性を追求したソーラー電波
カシオ
カシオ オシアナス 3ハンズモデル OCW-T150-2AJF
7万3440円
日本2局、中国、アメリカ、イギリス、ドイツの世界6局の標準電波受信に対応した、ソーラー駆動の電波時計。簡単操作でワールドタイムが設定できる機能も備えるなど、世界を舞台に活躍する人を支える機能が充実しています。SPEC●ムーブ:ソーラー電波●素材:チタンケース&ブレスレット●サイズ:W41.3×H45.8×D10㎜●防水性:10気圧
軽量で着け心地の良いチタン製ケース。熟練職人によるザラツ研磨仕上げです。
ブランドカラーのブルーを随所に採用。扇状のバーで電波の受信状況を表示します。
【セレクトのPOINT】充実した機能に加えて上質な仕上げにも注目
見た目は3針でも多彩な機能を使える点が魅力。袖口に収まりやすい10㎜厚のケースは、ゆがみが少なく上質感のあるザラツ研磨仕上げです。
【その3】
シチズン
シチズン コレクション
CB0011-69L
5万4000円
光発電エコ・ドライブ駆動、ワールドタイム、世界4エリア受信対応の実用機能を備えた手ごろな一本。SSケースはφ43㎜とやや大型だが、9.8㎜と薄く装着感は高い。手の込んだ文字盤も魅力です。
【その4】
GSX
GSX906SSV
9万6120円
つや消しと鏡面の仕上げを使い分けた流線型ケースと、絶妙な非対称デザインが特徴。搭載する国産自動巻きムーブメントは、裏側から駆動する様子が楽しめます。ケースはSS製でφ40㎜(D13㎜)。
【その5】
Maker’s Watch Knot
オートマティック
コレクション AT-38
4万8600円(本体のみ)
カスタムオーダーで人気の同社が16か月かけて開発した純国産の自動巻き時計。SSケースの研磨からインデックスの設置まで、職人による手仕事が詰まっています。サイズはφ38㎜(D10㎜)。