スイス伝統技術と米国最先端技術の融合を目指し1868年に創業したIWC。シャフハウゼンの名門は、近年より毎年1つのシリーズを集中的にリニューアルするブランドとしても知られています。そんなIWCが10年振りにダ・ヴィンチをフルモデルチェンジ。これまで初代モデルと同じトノー型となったコレクションが、再びラウンド型へと回帰したのです。大胆な変化を遂げた新生「ダ・ヴィンチ」コレクションは、必見です!
10年振りに丸型に回帰した新生ダ・ヴィンチ
クルト・クラウス氏による傑作として名高い、西暦表示付き永久カレンダー・クロノグラフを彷彿とさせるラウンドケースへ、ダ・ヴィンチは新しくもどこか懐かしいスタイルへと変貌を遂げました。ただし、自然なフィット感を生む可動式ラグには新デザインを施すなどのさらなる進化も果たしています。バリエーション豊富な36㎜径という新サイズのダ・ヴィンチも加わった点にも注目です。
「ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ」は、クロノグラフの時・分積算計とムーンフェイズの機構を統合し、12時位置のサブダイアル1つで表示できる新キャリバーを搭載。着け心地を高める可動式ラグには、サントーニ社製のアリゲーターストラップがセットされています。
このクオリティで永久カレンダー・クロノグラフが手に入るというのは、かなり衝撃的です。
インスピレーションの源は1990年代の傑作レアピース
次は、新ダ・ヴィンチの基本となる三針モデル「ダ・ヴィンチ オートマティック」に目を向けてみましょう。
こちらは、丸型ケースとアラビア数字の採用により旧作から表情が激変。ダブルフレームベゼルやラグなどのディテールは、1990年代後半のダ・ヴィンチSL オートマティックを想起させます。
ストラップには、3枚のプレートを使った新開発のバタフライ・フォールディング・クラスプをセット。快適な着用感を保証します。
新たに加わった直径36mmモデルは男女で使えるシェアウオッチ
36㎜径の新ダ・ヴィンチには3針モデルとムーンフェイズの2種類がラインナップ。「ダ・ヴィンチ オートマティック36」はシンプルな自動巻き3針モデルで、裏蓋のモチーフをはじめ女性らしさを意識した意匠。ダイヤモンドをセットした仕様も用意されています。
文字盤とサントーニ社製のアリゲーター・ストラップにミッドナイトブルーを採用し、統一した色合いも魅力。日本では男性用か、男女兼用のシェアウオッチとしてもおススメです。
一方の「ダ・ヴィンチ ムーンフェイズ 36」はシルバーダイアルの12時位置に月齢表示を配し、サントーニ社製ストラップの組み合わせ。高貴な印象を与える18Kレッドゴールドの仕様や、54個のダイヤモンドがベゼルを取りくダイヤセット仕様も選べます。
これらのモデルの裏蓋には、レオナルド・ダ・ヴィンチの「生命の花」をモチーフにしたエングレーヴィングが施されています。この模様が、新生ダ・ヴィンチコレクションを象徴しています。
子どもたちの未来と希望を象徴した限定モデルも
IWCは、トップレベルのスポーツ活動と社会貢献を提供するローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団をサポートし、2006年から特別限定モデルを作り続けています。
ダ・ヴィンチイヤーとなった2017年は、同コレクションから「ダ・ヴィンチ・クロノグラフ“ローレウス・スポーツ・フォー・グッド”」が登場。計測結果を時刻のように読み取れる同軸積算計を12時位置に配置した、フライバック機能付きのクロノグラフです。
スタイリッシュな印象を与えるダイヤルのブルーは、子ども達の幸せな未来と希望を象徴しています。こちらは、1500本の世界限定モデルです。
IWCの最高技術が結集した圧巻のコンプリケーション
「ダ・ヴィンチ・トゥールビヨン・レトログラード・クロノグラフ」は、「パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ」同様にIWCの高い技術力が詰め込まれた複雑時計。
リューズを引くとテンプが止まるフライング・ミニッツ・トゥールビヨンに、クロノグラフ、レトログラード式日付表示を備えています。アンクルとガンギ車には、シリコンにダイヤモンドコーティングを施した新素材を採用。これによって表面硬度と滑り性が大幅に向上し摩擦が減少する効果が得られます。またパワーリザーブが68時間維持と、美しいビジュアルのみならずタフさも兼ね備えているのです。
1985年の誕生から、今なお愛され続けている「ダ・ヴィンチ」。時代を超えて、レオナルド・ダ・ヴィンチが追い求めた美をIWCが表現し続けるこの壮大な物語もまた、私達が「ダ・ヴィンチ」に魅了される理由の一つかもしれません。