モテたい。世の中の男性のほとんどがそう思っていることだろう。そして、モテるためにいろいろな努力をしているのではないだろうか。
もう40をとっくに超えた僕も、モテたい。モテないよりはモテたい。そう思っているからというわけでもないが、なるべく小綺麗な格好をするようにしているし、出かけるときは髭を剃るし、鼻毛の処理だってする。加齢臭や汗臭さも気になるところなので、体臭を抑えるスプレーもしている。
まあ、それだけでモテるのなら何の苦労もない。前述したことは、人間として最低限の身だしなみを整えているくらいのことなので、これらをやったからといってモテるわけはない。
大食いはモテると思っていた20代のころ
じゃあ、どうしたらモテるのか。以前僕が考えていたのは、「よく食べること」だ。まだ20代のころ、女の子と二人きりで食事をするとき、僕は必ず2人前以上の食事を頼んでいた。「もりもり食べる男」はモテると思っていたのだ。これが何の根拠から生まれているのかは、自分でもわからないが。
ファミレスに行けば、パスタとドリア、チキンバスケットなどを頼む。焼肉に行けば、ビビンパを2杯食べつつ肉を大量に食べる。居酒屋に行けば、とにかく大量に飲んで食べる。
当時の僕は、食べてもまったく太らなかったので、こんな無茶をしていたのだが、別にそれでモテた記憶はない……。逆に、好きな女の子と二人きりで食事をすると、緊張して全然食べられずに残してしまうという、どうしようもないチキンハートだったことを思い出す。
「大食いはモテる」は間違っていなかった!
『ワルの「モテしぐさ」 口説かずオトせる最強の心理学!』(内藤誼人・著/学研プラス・刊)は、心理学者の著者が、モテるためのちょっとした仕草についてレクチャーしている書籍だ。ここに「飲みやすい酒をグイグイ飲め」という項目がある。
豪快に酒を飲む男は、それだけで、陽気なイメージを人に与える。たくさん飲めば飲むほど、それだけその場を楽しんでいるというサインになる。
(『ワルの「モテしぐさ」 口説かずオトせる最強の心理学!』より引用)
ということは、当時の僕はあながち間違っていなかったということになる。応用編として「腹が減っていなくても、モリモリ食べる」と記されている。そう、僕は間違っていなかったんだ! モテなかったけど!!
車道側を女性に歩かせるとモテる?
意外なモテしぐさとしては、「女のコはワザと車道側を歩かせろ」という項目がある。僕は、親に「女の人は車道側を歩かせるな」と散々言われてきた。今でもそれは守っている。しかし、それが逆効果だったのか……。
車などが通らない時に一瞬だけでいいから、女のコに車道側を歩かせるように仕向けるのだ。そのうえで、「そっちは危ないから、こっちを歩きなよ」と、親切ぶって道路の内側に女のコを誘導してやるのだ。
(『ワルの「モテしぐさ」 口説かずオトせる最強の心理学!』より引用)
これにより女性は「自分を守ってくれる」と思うらしい。一種の吊り橋効果のようなものだろうか。女性は、自分を守ってくれる男性に惹かれるという傾向があるという。それを利用した心理テクニックということなのだ。
こういうことがサラリとできるようになれば、モテるのかもしれない。似たようなモテしぐさに、車を運転中にワザと急ブレーキを踏んで、助手席にいる女性をとっさにかばうというものもある。
まあ、どちらもあざといといえばあざといのだが。心理学的に効果があるようなので、気になったら試してみるといいだろう。
濡れた髪型にした僕はモテているのか?
そのほかにも、「濡れた髪は乾かすな」という項目がある。どうやら、濡れた髪というのは性的な想像とリンクするらしい。実は、僕は数ヶ月前から髪の毛にパーマをかけて、いつもウェットタイプのワックスを塗り込んだ髪型にしている。そう、いつも濡れた髪なのだ。別にモテようと思ってしたわけではない。白髪が多いので、染めずに白髪を目立たないようにするために選んだ髪型だ。
どんな髪型か説明すると、80年代後半から90年代にかけて、ミュージシャンがよくやっていた、ボブよりちょっと短い感じのウェービーな髪型だ。自分では結構ワイルドで気に入っているのだが、行きつけの飲み屋に行ったとき、店の女性店員に「何その髪型!」と、思いっきり笑われたのを覚えている。
うーん、モテるって難しい……。
(文:三浦一紀)
【参考文献】
ワルの「モテしぐさ」 口説かずオトせる最強の心理学!
著者:内藤誼人
出版社:学研プラス
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