日本最大の競走馬のセリ市「セレクトセール」が7月10日と11日に苫小牧のノーザンホースパークで開催された。
日本競走馬協会(JRHA)主催で1998年に創設された同市。その名の通り“セレクト”(厳選)された良質なサラブレッドが上場されることで知られており、このセールから数々のG1ホースが生まれていった。また、世界トップクラスとなった日本の良血馬が集まるため、海外のバイヤーからも注目されている。
そんなセレクトセール、20年目を迎えた今年のセリにおける落札額上位5頭はこちら。
【第5位】
#SelectSale 上場番号53番「サミターの2016」(牡、父ディープインパクト)が、(株)ダノックス様に2億5000万円で落札されました。 pic.twitter.com/CCR0Tdy5pG
— 日本競走馬協会(JRHA) (@SELECTSALE_jpn) July 10, 2017
5位は2億5000万円の「サミターの2016」(牡、父ディープインパクト)。落札者は「ダノン」の冠名で知られる(株)ダノックスだ。なお、6位の「コンテスティッドの2017」(牡、父ディープインパクト)からが2億円以上の大台となっている。
【第4位】
#SelectSale 上場番号13番「シルヴァースカヤの2016」(牡、父ディープインパクト)が、(株)キーファーズ様に2億6000万円で落札されました。 pic.twitter.com/j29cGWWTd5
— 日本競走馬協会(JRHA) (@SELECTSALE_jpn) July 10, 2017
4位は2億6000円の「シルヴァースカヤの2016」(牡、父ディープインパクト)。落札者は(株)キーファーズ。ちなみに、上位はすべてディープインパクト産駒で人気の高さを感じさせる。
【第3位】
#SelectSale 上場番号107番「リッスンの2016」(牡、父ディープインパクト)が、里見治様に2億7000万円で落札されました。 pic.twitter.com/QYC2IcIdti
— 日本競走馬協会(JRHA) (@SELECTSALE_jpn) July 10, 2017
里見 治氏が2億7000万円で落札した「リッスンの2016」(牡、父ディープインパクト)が3位。里見氏といえばサトノダイヤモンド(2016年菊花賞、2016年有馬記念)やサトノクラウン(2016年香港ヴァーズ、2017年宝塚記念)など近年多くのG1を制しており、今回のセールで一番高い購入馬となったリッスンの仔にも大きな注目が集まる。
【第2位】
#SelectSale 上場番号333番「ドナブリーニの2017」(めす、父ディープインパクト)が、(株)DMM.com様に3億7000万円で落札されました。 pic.twitter.com/OxyvDsia6K
— 日本競走馬協会(JRHA) (@SELECTSALE_jpn) July 11, 2017
上位2頭はいずれも今年誕生した馬。2位は3億7000万円となった「ドナブリーニの2017」(牝、父ディープインパクト)だ。落札した(株)DMM.comは今回のセリ市で動きが目立ったバイヤーで、G1馬の全弟・全妹(※G1馬と父も母も同じ)にターゲットを絞り、1億円以上の価格で3頭を購入している。なお、この馬の全姉はG1 7勝の名牝ジェンティルドンナだ。
【第1位】
#SelectSale 上場番号362番「イルーシヴウェーヴの2017」(牡、父ディープインパクト)が、近藤利一様に5億8000万円で落札されました。 pic.twitter.com/90UaYpzQfU
— 日本競走馬協会(JRHA) (@SELECTSALE_jpn) July 11, 2017
そして1位は「イルーシヴウェーヴの2017」(牡、父ディープインパクト)で、なんと5億8000万円! 激しいセリ合いの末、セール史上2番目の高値で近藤利一氏が落札した。2年後、おそらく「アドマイヤ」の冠名とともにターフへ登場することになるだろう。
というわけで、今年も大盛況だったセレクトセール。32頭が1億円以上で落札され、2日間の売り上げは昨年の149億4210万円を大きく上回る、173億2700万円を記録した。