傑作として誉れ高い初代イルクジ誕生の2年後、半透明ボディ&ストラップを身に付けて、2代目イルクジが登場しました。時はまさにG-SHOCKブームが最高潮に達する直前、1996年3月のこと。
ストリートの関心を環境問題に向けさせた偉大な功績
イルカとクジラとの関わりを通して環境問題を話し合う国際イルカ・クジラ会議は、2年に一度の開催だったため、日本での第4回会議に続く第5回会議は、1996年に開催されました。その記念モデルが、2代目イルクジです。
初代イルクジがイエローとブラックの大胆かつ緻密なデザインだったのに対し、2代目はシースルーがテーマ。シュノーケルをイメージしたハーフスケルトン素材で4モデルがリリースされました。初代イルクジがマニア中心の人気なら、2代目はストリート全般にイルクジ人気を浸透させたと言えるでしょう。
「ホライゾン」のニックネームを持つこのモデルは、グレーのELバックライトボタンが見分けるポイント。6900系の3モデルとも、ELバックライトにはブリーチングスタイルのクジラが浮かび上がりました。
2代目イルクジのうち、ホワイト文字盤を採用して最も透明感が強かった「フリーズ」。6900系イルクジ3モデルの中でも一番人気が高かったモデルです。
シルバー文字盤とELバックライトのゴールドGが特徴の「サン」。3代目イルクジからシースルー素材はコーティング処理され汚れにくくなりましたが、2代目は未処理だったため、使用していくうちに黄ばむという弱点がありました。
ニックネームは「オーシャン」。チタンフロッグマンをベースにした第5回国際イルカ・クジラ会議記念限定モデルで、裏蓋には他モデル同様、会議のシンボルマークと開催国のベルギーの名が刻印されていました。