ミドルの年齢に入った男性諸君。アクティブな“男の姿”を同僚やパートナー、家族に見せるべく、仕事にプライベートに邁進している今日この頃ですよね。え? 最近疲れやすくなった? なんだかやる気が出ないし、仕事に行くのもおっくうだって? 不眠にも悩まされているし、イライラしやすくもなったって?
ふーむ、原因はなんでしょう。忙しいことからくる不規則な生活かもしれませんし、ストレス解消の暴飲暴食かも。いや、もしかしたらココロが疲れちゃっている可能性もありますよね。
もうオジサンだからこんなもの、と思ってしまうのはノンノン。いけませんねー。特に30~44歳の壮年期は体力も気力も充実するタイミング。確かに10代20代のころの徹夜だって辞さない勢いは維持できなくなってきますが、そこは積み重ねてきたテクニックで乗り越えられるはず。そうだ、リラックスを心がけながら規則正しい日々を送れば、元気な自分を取り戻せるかもしれませんよ。
しかし、生活のリズムを調律したとしても、意欲がわいてこないという人もいるでしょう。そんなときにはお医者さんを頼りにしてみませんか? 男性の更年期障害に強いクリニックに相談しにいきませんか?
悩む人が増えてきている男性更年期障害
更年期障害というと、これまでは女性だけのものと思われてきました。しかし、実際には次のような症状が出る男性の更年期障害もあるのです。
・集中力の低下
・無気力
・不眠
・不安感
・精力低下
こうしてみるとうつ病の症状と似ていますね。それだけに判断が難しい病気ではあるのですが、男性更年期障害は男性ホルモン(テストステロン)の低下が原因と考えられています。男性ホルモンが少なくなれば、上記以外にも、筋肉が落ちやすくなり、メタボになりやすいなどあれこれ影響が出るようです。夜のお時間だってそうですよ。パートナーから「疲れちゃったの?」と許してもらえるのも回数制限があるはず。
限りある人生ですもの。もし男性ホルモンの減少が身体やメンタルの不調の原因であるなら、積極的に解消すべきでしょう。そして日々を戦いぬける身体を取り戻すべき! でも……クリニックでは、どんな診察や治療を行うのでしょうか? 気にはなるけど不安を感じるところもありますよね。デリケートな問題でもありますし。
男性ホルモンを軸とした検査から総合的に診察する「男性力ドック」
東京駅から歩いてすぐのところにあるメンズヘルスクリニック東京は、薄毛、勃起不全、前立腺がんといった男性ならではのお悩みに対して真摯に向き合ってくれる専門クリニック。男性更年期障害に関した治療も早い時期から手がけてきました。こちらで好評なのが「男性力ドック」。身体的、精神的、そして性的な面から検査、診察を行い、そして状態に応じた適切な治療にあたってくれるメニューです。
多くの利用者がいる人気メニューらしく、それはつまり不安なく受けられる人間ドックということなのでしょう。そこで不肖46歳のフリーライターこと僕が、実際に男性力ドックを受けてみることに!
パシフィックセンチュリープレイス丸の内の10階にあるメンズヘルスクリニック東京のなかは、とても明るく、居心地のいい空間です。クリニックというより、高級なラウンジのような雰囲気。どんな診察なのかと考えてしまう不安感を払拭してくれます。
受付を終えたら、アンケートのていをなしている問診票に記入します。質問数はかなり多め!
その後、男性ドクターが問診票を見ながら、さらなるカウンセリングを行います。問診票の内容および、ドクターとの対話によるカウンセリングには日々の生活習慣のほか、メンタル的なことやセクシャルな質問も含まれます。でもここで恥ずかしがってはダメ。正しく受け答えする必要があります。その内容によって、男性力ドックを受ける人の隠れた悩みも見えてくるのですから。
最新の検査機器を使って身体の内外を計測
ここからは検査着に着替えて、計測を行っていきます。通常の人間ドックとは異なり、尿検査や便検査、X線検査などはありません。検査項目数は多いのですが、スピーディに進んでいきますよ。
■身体測定
検査着に着替えて、身長、体重、胸囲や胴囲などを測っていきます。
■体脂肪測定
大型の業務用マルチ周波数体組成計に乗り、体脂肪率、脂肪量、筋肉量などを測定。基礎代謝量、BMIや推定骨量を算出。
■2D:4D検査
手のひらをスキャニング。人差し指(2D)と薬指(4D)の長さの差から、もともと持っている男性度(ホルモン力)を推定します。
■握力測定
筋力、そして運動機能を示すバロメーターとして握力を測定します。
■超音波骨密度検査
かかとの骨の密度を超音波機器で計測。男性のピーク時平均値、同年齢平均値、若年成人平均値と比較した割合を算出します。
■PWV検査
両手両足の血圧、脈波伝播速度を計測。動脈硬化の状態と、血管年齢を調べます。
■血液検査
腕から採血。血液成分から、男性ホルモン量を調べます。
“朝立ち”のサイズを測る「エレクトメーター検査」はセルフで
カウンセリングを受けてから30分ほど。数多くの検査を受けました。最新の機器を用いた検査はどれも興味深いものですね。しかし、特に恥ずかしいと感じる検査はなく、やや拍子抜け……と思ったら、違いました。ラスボス級の検査がありました。しかもセルフ!
「エレクトメーター検査というのですが、ご自宅で、寝る前の通常サイズと朝立ち時の勃起サイズを測ってください」と言われて手渡されたのは布製メジャー。ちんちんの根元をぐるっと巻いてサイズを測り、巻いたまま寝て、屹立時のサイズを測り続けてほしいとのことでした。
男性ホルモンは睾丸で作られますが、夜の間に出る量が増え、ちんちんが勃起(夜間勃起現象ないしは朝立ち)することが多いそうです。もし起きたとき勃起していなかったとしても、寝ている間に大きくなっているケースもあるので、メーターを巻いたまま計測するのだそう。
な、何回くらい測ればいいのでしょうか……1回でもいいですか?
「いえ、1週間ほどお願いします」
最後の最後でなかなかのハードルの高さです。でもセルフでできるというなら、まだ恥ずかしさは少ないでしょうか。
2週間後に明らかになる自分のパフォーマンススコア
検査を行ってから2週間後。エレクトメーター検査のデータを携えて、再びメンズヘルスクリニック東京を訪れました。様々な検査の結果が判明する日がやってきました。ドクターと対面して、手渡された検査結果表。ドキドキしながら、1つずつ説明をしてもらいます。
まずは問診票・カウンセリングから計測した心理的因子・身体的因子・性機能因子のスコア表。この時点では問題がなかったのですが、血管・骨密度・筋肉量の表をみると……アチャー。血管と骨密度のスコアが低く、不穏な空気が漂います。
ですが、血液検査でわかった肝心の男性ホルモン量は基準値内で問題なし。よかったよかった! と思ったのもつかのま、体組成測定結果は内臓脂肪が多すぎ。測定結果票には「積極的な運動や食事制限が必要となるレベルですよ」と書かれていました。
「男性ホルモンの量はいいのですが、やや骨密度が低く、肥満であることが問題ですね。脂肪量が多いと男性ホルモンの働きが悪くなってしまうことがあるので、健康維持に努めるのがいいでしょうね」とドクターからも指摘されます。
以前は1日1万5000歩のウォーキングを日課にしていましたが、最近は飲みに誘われることが多くサボり気味。気がついたら“肥満”と言われるほど育っていました。肝心の男性ホルモン由来の問題がなかったのはうれしいものの、だからといって自分に甘えちゃダメと言われたかのよう。ですよね。気力回復のために低ストレスな状態を作るには、全身の健康にも気を遣う必要があるわけですし。
ところで、僕自身は、現時点における治療は必要ないという結果でしたが、実際に治療を行うとしたら、どのような内容となるのでしょうか。
まずはホルモン注射を行い、テストステロン(男性ホルモンの一種)をダイレクトに増やします。1回の注射で2から4週間ほど効果が維持されるんですって。経過観察で効果が表れた場合は何度かホルモン注射を行い、再度の血液検査の結果次第によっては、アンドロゲンゲル(男性ホルモン軟膏)による治療に切り替えることもできるようです。また男性力ドックの結果次第でサプリメントも処方されます。
不調の原因を探るためにも活用できる男性力ドック
実際に検査を受けてみて感じましたが、メンズヘルスクリニック東京の男性力ドックは、なんとなくの不調からくる不安を解消するのにぴったり。身体だけではなく、メンタルだけでもなく、両面で向き合ってくれるから不調の原因を見つけやすいんですね。通常の人間ドッグで特に病気が見つからず、でもこのところ本調子ではないような……とお悩みの方は一度受診してみるのもよいでしょう。
1回のドックや診察に時間がかからないというのも、日々忙しく過ごしている男性諸氏にとってうれしいポイントでしょう。初診が3万円。2回目以降の診察・治療は1回2万円程度(治療内容や処方薬によって変動)。それなりの料金とはなりますが、悩み続けることを思ったらコストパフォーマンスはかなり高いとみましたよ。
取材協力・監修/メンズヘルスクリニック東京