クラウドファンディング発のディスプレイウオッチとして話題のFES Watch Uがついに一般発売。斬新なデザインコンセプトが光るこの製品、ファッションのプロであるスタイリスト・佐々木 誠さんの目にはどう映ったのでしょうか？
ソニー
FES Watch U
6万4800円（プレミアムブラック）、4万9680円（シルバー、ホワイト）
ボタンを押すと文字盤とベルトのデザインが変わる、電子ペーパー採用の時計。専用アプリで有名クリエイターのデザインや自作デザインの追加もできます。ステンレスケースなど、細部の質感も見事。
SPEC●ディスプレイ：アクティブマトリクス型フレキシブル電子ペーパー（グレースケール） ●バンド幅：23.5mm●保存可能なデザイン数：最大24通り ●連続動作時間：約2週間●対応OS：iOS 9以上、Android 5.0以上●内蔵電池：リチウムイオン●ケース径×厚さ：43×12mm、質量75g
最先端の機能を支えるシンプルな外装が好印象！
腕時計は、気分やファッションに合わせて自由に替えたいもの。FES Watch Uならボタンひとつで文字盤とベルトのデザインが次々と替えられると聞いて、試してみることに。まず、ネットで画像と価格を見たときは「少々高いかな」と思いました。でも、実際に手に取ると質感・汎用性の高さが価格に見合っているなぁと。
例えば、ケース径や厚さが男性にはちょうど良いバランス。主張しすぎないこのサイズ感が絶妙で、ムダのないフォルムもグッドです。ただ、ベルトの厚さはもう少し薄めがベターかも。表側の素材に小さいホコリが付きやすいのもちょっと気になりました。
また、絵柄はユーザーの好みが細かく分かれると思うので、もっともっとバリエーションが欲しい。特にシンプルなタイプを充実してほしいです。気に入った絵柄でも時間の視認性がイマイチという場合もあるので、同じデザインのなかで文字盤のバリエーションが細かく選べると便利かな。今後、新しいデザインが専用アプリ「FES Closet」に順次追加されるそうなので、期待したいです。
ちなみに、付属品のクレードルは何気に良い感じ。掛けるだけで充電でき、充電中の姿もスマートです。気に入りついでに細かい注文をすると、クレードルの角度が上向き固定でなく可動式になれば、卓上時計にもなって◎かも。
ともあれ、ファッション的にどんな使いこなしができるか夢が広がる商品。個人的には、ノームコア的なシンプルな感じの装いのポイントとして使いたいです！
【ディテール01】新しいデザインを専用アプリ経由で追加可能
専用スマホアプリと連携し、国内外クリエイターが手がけたデザインを無料で追加可能。撮影した写真などを使った自作デザインも簡単に作れます。
【ディテール02】インテリア性も高い充電用クレードルを付属
本体を置くだけで充電が始まる専用クレードルを付属。スタイリッシュなデザインで、時計を置いた佇まいもクール。
【ディテール03】サファイアガラスの風防でデザインの美しさが際立つ
プレミアムブラックモデルのみ、反射防止加工を施した高強度なサファイアガラスの風防を採用。高い透明度でデザインが引き立ちます。
【ディテール04】上質な風合いのベルトだが夏にムレやすいのが難点
電子ペーパーを挟み込んだベルトやステンレスバックルも上質な風合い。ただ、ベルトが夏にムレやすいのが気になります。
【まとめ】
デザイン性：4.5
実用性：4
装着感：4.5
コスパ：4
時計のデザイン性はほぼ問題なし。今後の文字盤とベルトの柄の充実に期待です。実用面ではライト機能がなく、暗闇で見えにくいのが惜しい。装着感も重さも良好ですが、ベルトのムレにはご注意を！！
【カラーバリエーション】
ブレミアムブラック
シルバー
【解説してくれた人】
スタイリスト 佐々木 誠さん
メンズファッション誌を中心に活躍。洋服から雑貨まで、幅広いスタイリング術に精通する。