夏にオススメしたいのが、一日たっぷり楽しめる施設が多い鉄道関連や乗り物関係の博物館だ。前回の鉄道博物館に続き、今回は東日本の代表的な鉄道博物館の情報をお届けしよう。
その1)碓氷峠鉄道文化むら/群馬県安中市
緑いっぱいピクニック気分で楽しめる
信越本線横川駅に隣接する横川機関区のあとに造られた「碓氷峠鉄道文化むら」。国鉄時代に生まれた蒸気機関車や電気機関車、碓氷峠で活躍したアプト式機関車など、30両以上の貴重な車両を広々したスペースで展示保存している。EF63形電気機関車の運転台を使ったシミュレータもあり。さらに元信越本線の線路を使ったEF63形電気機関車の運転体験(18歳以上/1日講習の受講が必要)が人気となっている。
【DATA】
碓氷峠鉄道文化むら
住所:群馬県安中市松井田町横川407-16
アクセス:JR信越本線横川駅から徒歩すぐ
営業時間:9〜17時(11月〜2月末は16時30分まで)
休館日:火曜・12/29〜1/4休(8月は無休)
入園料:大人(中学生以上)500円、小学生300円、小学生未満は無料(保護者同伴)
その2)青梅鉄道公園/東京都青梅市
明治から昭和まで記念碑的な蒸気機関車が集う
日本で初めての鉄道、明治5年に新橋〜横浜間を走った3号機関車や、8620形蒸気機関車のトップナンバー、そして国鉄が最後に新製したE10形蒸気機関車など、記念碑的な蒸気機関車を8両が集結。さらに、戦前生まれの電気機関車、電車、0系新幹線を展示保存している。0系新幹線「ひかり」は車内や運転台に入ることが可能で、ミニSL「弁慶号」も園内を走っている。緑に包まれた公園の環境も実にすばらしい。
【DATA】
青梅鉄道公園
住所:東京都青梅市勝沼2-155番地
アクセス:JR青梅線青梅駅から徒歩約15分
営業時間:10〜17時30分(11月〜2月は16時30分まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日休)・12/29〜1/2休
入場料:100円(小学生以上)
その3)地下鉄博物館/東京都江戸川区
重要文化財・銀座線1001号車を保存展示
地下鉄専門の博物館で、日本で最初に走った地下鉄車両・銀座線1001号車や丸ノ内線301号車を保存展示している。館内には地下鉄のトンネルの掘り方を映像で紹介するコーナーや、運転体験シミュレータもあって楽しめる。なお、1001号車は鉄道用電気車両(電車)として初めて2017年、重要文化財の指定を受けた。
【DATA】
地下鉄博物館
住所:東京都江戸川区東葛西6-3-1
アクセス:東京メトロ東西線葛西駅から徒歩すぐ
営業時間:10〜17時
休館日:月曜(祝日の場合は翌日休/8月第1・2週は開館)・12/30〜1/3休
入場料:大人210円、子ども100円(満4歳以上中学生まで)
その4)東武博物館/東京都墨田区
館内から博物館上を走る東武の電車が見える
関東で一番大きな私鉄・東武鉄道の路線を走った蒸気機関車や電車、電気機関車、バスなどを中心に展示保存している。なかでも、1899(明治32)年に東武鉄道が開業当時に輸入した5号蒸気機関車や、戦後最初に新造した日光・鬼怒川線用の特急電車5700系など、注目の車両も多い。博物館の上を通る電車が下から見えるというのも、この博物館ならでは。
【DATA】
東武博物館
住所:東京都墨田区東向島4-28-16
アクセス:東武スカイツリーライン線東向島駅から徒歩すぐ
営業時間:10〜16時30分
休館日:月曜(祝日の場合は翌日休)・12/29〜1/3休
入場料:大人200円、子ども100円(4歳〜中学生まで)
その5)電車とバスの博物館/神奈川県川崎市
本物の展望映像を使った運転シミュレータが人気
東急電鉄のデハ200形やデハ3450形といった古い電車のほか、東急コーチとして走ったバスを保存展示、電車とバスの歴史を紹介している。人気は東急8090系の運転シミュレータで、東横線、田園都市線、大井町線の本物の展望映像にあわせ、運転操作を楽しむことができる。
【DATA】
電車とバスの博物館
住所:神奈川県川崎市宮崎2-10-12
アクセス:東急田園都市線宮崎台駅から徒歩すぐ
営業時間:10〜16時30分
休館日:木曜(祝日の場合は翌日休)・12/29〜1/3休
入場料:大人(高校生以上)200円、子ども100円(3歳〜中学生)