保証期間のついたこびりつかないフライパン「evercook」や、台湾風のふわふわかき氷が家庭で作れる「電動ふわふわとろ雪かき氷器」などを大ヒットさせ、キッチン用品やハウスウェア家電で、存在感を強めているドウシシャ。そんな同社の戦略は明確です。①ニッチなマーケットを攻める…ニッチな市場でシェアNo.1を取る ②ニッチなマーケットを作る…新たにニッチな市場を作ってNo.1となる、この2点を合わせたキャッチフレーズが「ニッチNo.1」。そんな潔い戦略を宣言する同社が、ハウスウェア部門の「2017年秋冬新商品タッチ&トライ内覧会」を行いました。
会場は、原宿・表参道から少し入った一角にある「CAFE & DINER WOW」。カフェで行われるのは初めてという同社の内覧会には、お洒落なインテリアにマッチするデザイン性の高い新商品が目白押しでした。
累計販売本数80万本を記録した「mosh!」の新作はコルク瓶がモチーフ
まずは、「ボトルに驚きを!」をコンセプトに、デザインにこだわって開発されたステンレスボトルブランド「mosh!」の新商品が披露されました。「mosh!」は、2015年8月にスタートして以来、累計販売本数80万本のヒットを記録した人気ブランド。ステンレスボトルはどれも似たり寄ったりのシンプルな商品が市場に並ぶなか、「mosh!」はミルク瓶をモチーフにした愛らしいデザインで人気を博しています。
2周年を迎えた「mosh!」の新テーマは「カフェ」。なかでもイチオシが8月発売の「mosh!ボトル コルク」です。こちらはいま、カフェインテリアでも人気のガラスコルク瓶をモチーフにしたステンレスボトル。フタもステンレス製ながら一見本物のコルクに見えるのが遊び心をくすぐります。甘すぎず、どこか素朴で、それでいて目を引くフォルム。男女問わず使えそうなデザインです。
このようなデザインに至った経緯を、デザインを担当したライフスタイル事業部の増田郁美さんに話を聞いてみました。
「日ごろからmosh!のデザインに活かせるような、オシャレなモノ、かわいいモノをサンプルとして集めていて、『これだ!』と思ったのがフタがコルクになっているガラス瓶。こだわったのが、このコルクがきゅっと上から閉まっているようなフォルムです。普通のボトルはフタを上からかぶせるんですが、『どうしてもコルクが詰まっているようにしたい』とわがままを言ったところ、この形でもきっちり止水できる構造を考えていただきました。リアルなビンを再現したかったので、『このカーブをもう少し…』『この色じゃなくて…』と何度もサンプルをやりとりしました」(増田さん)
ハウスウェア商品部の青木 響さんも、この「mosh!ボトル コルク」がイチオシ。「実はこのコルクに見えるフタ、ステンレスにプリントを転写したものなんですよ。誰かが見たとき、あれ? あなた何で飲んでるの? という驚きがあるのがポイントです」と語ってくれました。
もちろん機能面も必要十分。真空二重構造で12時間持続の保温・保冷機能を備え、しかもシリーズ最小径でカバンに入りやすいなど携帯性も抜群です。
【編集部よりひとこと】
発表会のおみやげに「mosh!ボトル コルク」を頂いたので、使ってみました。朝購入したコンビニのアイスコーヒーをクラッシュアイスごと入れておくと(セブンイレブンのLサイズがぴったり入ります)、本当に夕方まで冷たく飲めます。シンプルなフォルム、削り出しのアルミを思わせるソリッドでシャープな質感もいい。これは良いものを頂きました。
なお、女性の同僚に意見を聞こうと手わたしたところ、デザインは後述のヨーグルト瓶を模したもののほうがかわいいとのこと。フタは思わず引き抜こうとしたほど、本物のコルクに見えるらしいです。ついでに、おじさんがこれを使っていても気持ち悪くないか? と聞いたら、「別に気持ち悪くない」とのことですので、男性も安心して使えそうです。
木目調やヨーグルト瓶を模したmosh!もラインナップ
このほかにもmosh!の新製品が今後続々とラインナップされています。デザインのキーワードは「ギタイ(擬態)」。先述の「mosh!ボトル コルク」をはじめ、パッと見ではステンレスボトルとは思えないような、見た目に楽しいボトルがたくさん発表されました。
タンブラー&ジョッキ「ON℃ZONE(オンドゾーン)」をコーヒー用にも展開
mosh!シリーズ以外にも、人気シリーズの新展開が発表されました。冷凍庫で冷やしておくと、注いだお酒が一気に氷点下まで下がると話題になり、1シーズンで10万個を突破したステンレスタンブラー&ジョッキ「ON℃ZONE(オンドゾーン)」がコーヒー用として展開されます。
また、12月には「オンドゾーン フリージングステンレスタンブラー」に新色が登場。メタリックなボディがスタイリッシュなブラックとゴールドの2色。独自開発の真空冷却三層構造で、1分以内に注いだ飲み物が氷点下まで下がるのはビール党には(ハイボール派にも)うれしいですね。
粗めの野菜ジュースが楽しめる低回転のミキサーも登場
12月発売予定の「野菜ハーフ」は、低回転で粗めの野菜ジュースを楽しめるミキサーです。今回の内覧会ではパプリカ、キウイ、ニンジンなどを材料にした野菜ジュースを試飲できました。野菜やフルーツの粒感がしっかり残り、まるで「飲むサラダ」といった感覚で栄養を丸ごと摂っている気分です。
フライパン「evercook」ブランドでお皿としても使える長方形の新形態
もうひとつの注目は、ドウシシャの大ヒットブランドで累計販売枚数150万枚を突破したこびりつかないフライパン「evercook」ブランドの新商品です。「evercook」はアルミ表面を特殊製法でフッ素加工することにより、フッ素が長期間剥がれにくく、こびりつかないのが特徴。
今回発表されたのは、9月発売、A4サイズの長方形という新形態「evercookアルファタブレット」。ホットプレートを小さくしたようなイメージで、フライパンで調理したあとそのままテーブルにお皿として持っていっても大丈夫なお洒落なフライパンです。フライパンひとつで調理から食事までが完了する、今話題の「ワンパン料理」の強い味方になりそうです。
内覧会で出合ったアイテムは、実にユニークで役に立つ商品ばかり。特にコーヒーブレイクや晩酌など、リラックスした時間をより楽しくしてくれそうですね。みなさんも、ぜひチェックしてみてください。