男子テニス界は今年、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)というスーパースター2人の復活に沸いた。
全豪とウィンブルドンをフェデラー、全仏と全米をナダルが制し、2人でグランドスラム(4大大会)を独占。これは実に2010年以来のことで(このときは全豪をフェデラー、それ以外をナダルが制覇)、時間が巻き戻ったような錯覚を覚えているファンもいるかもしれない。しかし当時とは違い、ともに怪我などによる苦しい時期を乗り越えての“復活劇”だった。
そんなフェデラーとナダルが、なんとダブルスを結成した!
When rivals become teammates. #FedalUtd #LaverCup pic.twitter.com/Po7qQ7E7Od
— Laver Cup (@LaverCup) September 23, 2017
舞台となったのは、今月22日から24にかけて行われた男子テニスの国際大会レーバーカップ。欧州と欧州以外の世界選抜による団体戦として今年創設された大会で、記念すべき第1回大会はチェコのプラハで開催された。大会名は、「年間グランドスラム」を1960年代に2度達成したオーストラリアのレジェンド、ロッド・レーバー氏に因んでいる。
この大会に欧州チームの一員として出場したフェデラーとナダルは、2日目にダブルスで登場。長くライバルであった2人が組むのはキャリアで初めてのことであり、大きな注目を集めた。その貴重なプレー映像をご覧あれ!
ナダルのスマッシュを慌てて避けるフェデラーなど、ハイライトを見ているだけでニヤニヤが止まらない……。
サム・クエリー&ジャック・ソックのアメリカ組と対戦した彼らは、第1セットを6-4で奪うも第2セットを1-6で落とし、勝負は10ポイント先取のスーパータイブレークへ。しかし、最後は勝負強さを発揮し、10-5で見事に勝利を飾っている。
What a debut! @RogerFederer & @RafaelNadal claim 2 points for #TeamEurope with a 6-4 1-6 [10-5] win vs Querrey & Sock. Tennis is the winner. pic.twitter.com/XRvcVclKcq
— Laver Cup (@LaverCup) September 23, 2017
フェデラーとナダルはともにダブルスで組むのはこれが最初で最後と語ったが、再結成の可能性を信じたいところ。ちなみに、大会は合計ポイント15-9で欧州チームの優勝に終わっている。