腕時計の良し悪しを見極めるポイントには「ムーブメント」「ケース」「文字盤」が挙げられます。しかしそれらの製法がいま、かなり複雑化してきているのをご存知でしょうか。そこで、ブランドのあり方にも関わるこの“3要素”について、従来の常識と現状を深掘り! ムーブメント編、ケース編に続いて、最後は文字盤を比較して見てみましょう。
2017年のダイアル事情は?
懐中時計の時代から定番色となっている白から、腕時計の時代に黒やシルバーが加わり、これらの色は長く定番色となっていました。そこへトレンドから定番色になりつつあるのが、ブルーダイアル。その他、高級感のあるグレーやブラウンが採用された時計も着実に数が増えており、自分好みのカラーが見つけやすくなっています。
従来の定番色
長く時計の文字盤に使われてきた白文字盤に対し、黒文字盤は20世紀のスポーツウオッチ人気と共に定番化。普遍的な色だからこそ、誰にでも良く似合います。
新しい定番色
白や黒といった定番色の時計を持った人が、次に狙うのがカラーダイアル。スーツの人気色と同じく、ブルー、ブラウン、グレーの3色が徐々に増加しています。
【コレが新常識!】エナメルダイアルに注目するブランドが増加
昨今の原点回帰、名品復刻のトレンドを受けてか、文字盤の王道であるエナメルに着目するブランドが増えています。高級時計に見合う品質のものは手作業で作られており、生産数が限られるため主流とはなりえませんが、その希少性も魅力になっています。
ダイアル事情まとめ
従来は安定感があり誰もが身に着けやすいブラック、ホワイトが定番でした。しかし今は手首に個性と華やかさを与えてくれるカラーダイアルが新勢力に。文字盤の色表現が豊かになることで時計の世界観にも広がりを見せてくれています。