NTTドコモは10月18日、冬春モデルの新機種を発表しました。今回のラインナップはスマホ11機種、タブレット2機種の合計13機種。さらに既存機種の新色も2つ登場しているという盛り上がりです。プレミアムからエントリーまで幅広いモデルを揃えているのは例年通りですが、今季は外観、機能、コンセプトにおいて尖った独自性のモデルが目立ちました。本記事では、中でも注目すべき5モデルを筆者のインプレッションと共に紹介したいと思います。
【その1】鮮烈な印象を残す「M」は2つ目のディスプレイがカパッと開く
「M Z-01K」は、裏表にフルHDディスプレイを搭載したスマホ。ヒンジ部をパカッと開けばまさに「スマホの開き」状態に。開いて使うとインチ数は6.8インチ相当となります。筆者としては、個人的に最もインパクトが強かった一台。「Xperia」や「V30+」のようなオールラウンダーとは違いますが、2画面構造が提案する新しい使い勝手に、シンプルにわくわくしました。
2枚のディスプレイを1枚につなげる「大画面モード」では電子書籍などをゆったりと見開き表示できます。スマホのビューワー機能を重視する人にはうってつけでしょう。ただし、両面ディスプレイだと、スマホカバーは付けられなさそう。堅牢さは期待できないかもしれません。
カメラは、通常のスマホでいうインカメラ部分にレンズが1つあるだけ。アウトカメラ仕様に切り替えると、背面のディスプレイがモニター表示に切り替わります。
【SPEC】
●OS:Android 7.1 ●CPU:クアッドコア(2.2GHz+1.6GHz) ●RAM/ROM:4GB/64GB ●ディスプレイ:5.2インチ、フルHD×2 ●カメラ(背面/前面):2030万画素(両面兼用) ●バッテリー容量:2930mAh ●サイズ/質量:W72×H151×D12.1mm/約230g ●発売時期:2018年1月以降予定 ●価格:未定
【その2】スペック重視なら、スタイラスペン内蔵の「Galaxy Note8」に注目!
「Galaxy Note8 SC-01K」は、「Galaxy」シリーズのフラッグシップモデル。2014年秋発売の「GALAXY Note Edge SC-01G」以来となるノートシリーズの最新機です。最大の特徴は、本体に内蔵されたスタイラスペン「Sペン」が利用できること。また、現行の「S8」「S8+」と同じく、18.5:9の縦長ディスプレイを搭載しています。その他にも6GBのRAMを搭載するなど、スペックは今季最高水準です。S8、S8+と比べると、外観はよりソリッドなデザインに。ビジネスシーンでも気兼ねなく使える大人のスマホといった印象ですね。
Sペンを活用した新機能としては、手書きの筆跡がGIFアニメとして保存・共有できる「ライブメッセージ」があります。また、指示した文章がそのまま変換される「翻訳」や、ロック画面にメモを書き込める「画面オフメモ」も機能が強化されました。
背面には同社初となるデュアルカメラを搭載。望遠と広角カメラをシームレスに切り替えてズームできるほか、背景をぼかした撮影も可能です。また「デュアルキャプチャ」機能を有効にしておけば、それと同時に広角撮影した写真も保存でき、背景も記念撮影として残しておけます。
なお、Note8を購入し、専用サイトから応募すると、抽選で888名にGear 360がプレゼントされるキャンペーンも実施。対象期間は、購入が発売日~17年11月30日、応募が17年12月6日までとなりますのでしておきましょう。
【SPEC】
●OS:Android 7.1(8.0対応予定) ●CPU:クアッドコア(2.35GHz+1.9GHz) ●RAM/ROM:6GB/64GB ●ディスプレイ:6.3インチ、QHD+ ●カメラ(背面/前面):1220万画素/1220万画素 ●バッテリー容量:3300mAh ●サイズ/質量:W75×H163×D8.6(最厚部8.7)mm/約190g ●発売日:2017年10月26日 ●実売価格:7万6464円(新規・一括)
【その3】Xperiaはさらにスリムに! 最新機能3Dスキャンもユニーク
ソニーラバーなら「Xperia XZ1 SO-01K」は必見。同機のデザインは側面が丸みを帯びた形状にリニューアルされ、よりスリムな印象になりました。撮りたい瞬間を逃さずに撮影できる「先読み撮影」や、約0.2秒の瞬間を6秒ほどのスロー映像として再生できる960fpsのスローモーション撮影などもサポートします。新機能の「オートフォーカス連写」では、動いている被写体もボケずに連写できるように。
中でもユニークなのが、「3Dクリエーター」アプリを用いた撮影機能。人や食べ物など、被写体を360°スキャンし、3Dデータとして保存できます。撮影したデータはSNSにシェアしたり、「マチキャラ」のアバターとして画面内に表示させたりできます。
また、フィギュアとして3Dプリントするサービスもありますので、オリジナルフィギュアを作成することも可能。なお、同機は発売当初からAndroid 8.0を搭載している点も特徴です。
ここしばらく似たようなデザインが続いたXperiaですが、今回のXZ1は久しぶりに「おっ」と思わせる変化を感じました。Xperiaに馴染みのない人も一度触ってみることをおすすめします。
【SPEC】
●OS:Android 8.0 ●CPU:オクタコア、2.45GHz+1.9GHz ●RAM/ROM:4GB/64GB ●ディスプレイ:5.2インチ、フルHD ●カメラ(背面/前面):1920万画素/1320万画素 ●バッテリー容量:2700mAh ●サイズ/質量:W73×H148×D7.4mm/約156g ●発売日:2017年11月上旬予定 ●実売価格:3万6288円(新規・一括)
【その4】「DayDream」を試したい人はゴーグルが付いてくる「V30+」が狙い目
LGの「V30+ L-01K」は、6インチの有機EL画面を搭載。画面比率は18:9となり、やや縦長に。ビューワーとして使いやすいほか、マルチウィンドウも操作しやすくなっています。
今季、GoogleのVRプラットフォームである「Daydream」に対応する端末が3機種(Galaxy Note8、V30+、後述のJOJO)発表されました。中でも、V30+の購入者には、専用ゴーグルの「Daydream View」がプレゼントされるキャンペーンも実施中。試してみたいと思っている人にうってつけです。
なお、音響チューニングは、高級オーディオブランドのB&O PLAYが担当。オリジナルイヤホンも同梱されるので、音楽もしっかり楽しめます。VRゴーグルもイヤホンも同梱され、お得感で一歩先んじた「V30+」。動画撮影時のポイントズームに対応するなど、他社とは異なったアプローチが評価できる端末です。
【SPEC】
●OS:Android 8.0 ●CPU:オクタコア(2.45GHz+1.9GHz) ●RAM/ROM:4GB/128GB ●ディスプレイ:6.0インチ、クアッドHD ●カメラ(背面/前面):1650万画素/1310万画素 ●バッテリー容量:3060mAh ●サイズ/質量:W75×H152×D7.4mm/約158g ●発売日:2018年1月以降予定 ●価格:未定
【その5】ジョジョ好き必見! 30周年記念モデルは詳細を待つべし
人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」とのコラボモデル「JOJO L-02K」も発表されました。今回公開されたのは、同機の外観のみ。V30+をベースに開発されており、背面カラーは白を採用。中央部には、荒木飛呂彦が書き下ろした第5部の登場スタンド「ゴールド・エクスペリエンス」が目立ちます。
残念ながら詳細は明らかになっていませんが、同氏イラストを活かしたテーマやオリジナルコンテンツを製作中とのこと。前モデルでは原作の荒木飛呂彦が専用に描き下ろした壁紙イラストや、人気キャラのスタンドに合わせた機能表示などファンも納得の充実度でしたので、本機も同等の作りこみが期待できそうです。
【SPEC】
●OS:Android 8.0 ●CPU:オクタコア(2.45GHz+1.9GHz) ●RAM/ROM:4GB/128GB ●ディスプレイ:6.0インチ、クアッドHD ●カメラ(背面/前面):1650万画素/1310万画素 ●バッテリー容量:3060mAh ●サイズ/質量:W75×H152×D7.4mm ●発売日:2018年1月以降予定 ●価格:未定
総合力だけでなく既存の機能から一歩先に進む、”尖りすぎ”な個性を持ったモデルこそ今まで知らなかった使い勝手を与えてくれるかもしれません。