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2017/10/26 10:50

【3分で決定!】iPhone XとiPhone 8/8 Plusのどれを買う? 即決を導き出す10のQ&A

さぁ、どちらを買うか決断しなくてはなりません――。いよいよ11月3日に「iPhone X」が発売されます。既に発売中の「iPhone 8/8 Plus」との違いが気になる皆さん。iPhone Xを買うべきかどうかが分かる10個のQ&Aを作成したので、今抱えている悩みがあるか見て、機種選びの参考にしてみてください。

【Q1】話題のワイヤレス充電を利用できるのは?

【A】iPhone X/8/8 Plusのすべてが対応

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別売のワイヤレス充電パッドを用意すれば、機種に依存せず使用可能。ワイヤレス充電の規格は複数存在しますが、iPhoneでは、「Qi(チー)」という規格をサポートしています。公式販売以外の充電器を購入するときは、必ず対応しているか確認しましょう。

 

【Q2】ARゲームなど最新のアプリゲームを楽しむなら?

【A】アプリの処理に関わるチップセットはiPhone X/8/8 Plusで共通

↑A11 Bionicチップがパワフル
↑A11 Bionicチップがパワフル

最新のチップセット「A11 Bionic」には、毎秒6000億の演算処理ができるニューラルエンジンが搭載されています。従来のA10 Fusionと比較すると、4つの効率コアの処理速度は最大70%向上。2つの性能コアは最大25%速くなりました。GPUも最大30%高速化しています。これにより「AR(拡張現実)」など、処理の重いアプリもサクサク動作可能。実はiPhone X/8/8 Plusともにチップセットの差はありません。こちらもどれを選んでも大丈夫です。

 

ちなみにバッテリー駆動時間について、公式サイトの表記を確認すると8/8 Plusは「7とほぼ同様」。一方、Xは「7よりも最大2時間長い」となっています。スタミナはXの方がやや優位のようです。

 

【Q3】ボケ味やライティングにこだわった写真を撮影したいなら?

【A】ポートレートモードが使えるiPhone Xと8 Plusを選ぼう

↑ポートレートでプロ級の写真を
↑ポートレートでプロ級の写真を

 

背面カメラでポートレートモードを選択できるのはデュアルカメラを搭載するiPhone Xと8 Plusの2つのみ。背面カメラが1つしかないiPhone 8では、同機能は使用できません。

 

ポートレート撮影はiPhone 7 Plusで初搭載された機能で、背景をぼかすことで被写体を際立たせることができます。しばらくβ版の状態が続いていましたが、今回はβ版から正式版へアップデートされたほか、新たに「ポートレートライティング(β版)」機能を追加。まるでプロのカメラマンが撮影したかのように、ライティングのエフェクトを操作できるようになりました。なお、こうしたエフェクトは撮影後に何度も再変更可能。気軽に試せますよ。光の少ない室内で撮影した写真も、より綺麗に再現できるので、撮影が楽しくなること間違いなし。カメラ好きならぜひ試してみたいところ。

【Q4】自撮りのクオリティにもこだわりたいなら?

【A】iPhone Xならインカメラでもポートレート撮影ができる

↑iPhone Xはインカメラでもポートレート
↑iPhone Xはインカメラでもポートレート

 

iPhone Xなら、上述のようなポートレートライティングを使ってセルフィーを撮影できます。iPhone 8/8 Plusでは非対応です。iPhone Xのインカメラは「TrueDepthカメラ」と呼ばれ、顔の凹凸など、立体的な情報を捉えられます。使い方は、背面カメラでのポートレート撮影と同じ。感覚的に照明効果を加えられると、やはり一味違ったかっこいい自撮りに仕上がります。セルフィーする機会が多い人は、iPhone X一択ですね。

 

【Q5】お風呂場や水回りでスマホをよく使うんだけど?

 【A】防水・防塵性能も3機種とも同じ

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iPhone 7/7 Plus以降のモデルは、防水・防塵性能を備えるようになりました。iPhone X/8/8 Plusも同様で、IP67等級をサポート。どれを選んでも、お風呂場や、水回りでも安心して使用できます(※もちろん水場での充電は危険なので不可)。

 

また、ランニングなどのスポーツの際にiPhoneをポーチなどに入れて携帯する場合には、雨に降られることもあります。故障を恐れずに持ち運べるのは良いですね。汗が付着して表面でベトベトになったときにも、さっと表面を水で洗い流すくらいできて快適です。

 

もちろん水流があったり、水圧が高すぎたりすると、故障の原因となる可能性はあります。あくまで「万が一濡れても故障しづらい」という性能であることは理解しておきましょう。積極的に濡らすことはオススメしません。

 

【Q6】移動中やベッドに入りながらスマホで映画を観る人は

 【A】ビューワーとしての魅力ならiPhone Xが一歩リード

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iPhone Xは5.8インチのOLED(有機EL)ディスプレイを搭載。通常のRetina HDディスプレイと区別して、「Super Retina HDディスプレイ」と呼称されています。

 

解像度は2436×1125ドットで、画素密度は458ppiとなります。画素密度を比べると、8が326ppi、8 Plusが401ppiとなるので、3機種ではXが断トツ。またXのみ、HDR表示に対応していて、コントラスト比は1,000,000:1。繊細な濃淡を再現できる点も特徴です。映画コンテンツを全画面表示した際、一味違う迫力を味わいたいならiPhone Xを選ぶと良いでしょう。

【Q7】帽子や眼鏡を身に着けることが多いからiPhone Xの「Face ID」は不安

【A】赤外線マッピングを使った高い識別性能に期待大

↑Face IDの登録画面
↑Face IDの登録画面

 

iPhone Xからは、「Touch ID」が無くなり、代わりに「Face ID」という顔認証のセキュリティ機能が追加されました。先述の通り、Xのインカメラは顔の凹凸を計測可能。これを、ニューラルエンジンを用いて計算し、照らし合わせているという仕組み。顔の凹凸を把握するには赤外線を用いてマッピングするので、暗い場所でも問題なく認識されるとのこと。

 

Appleによれば、髪型の違いや眼鏡の有無、服装などが異なっても、正確に認識できるとされています。Xの購入時にFace IDの使い勝手を心配する必要はなさそうです。もちろん、パスコード/パスワードの入力でも画面ロック解除や購入の承認は可能です。Face IDの実力については追加でレポートしていきたいと思います。

 

【Q8】「Snapchat」は使ったことがないけれど?

 【A】iPhone XのTrueDepthカメラで面白い展開を期待

↑顔の形にフィットするリアルなフィルター
↑顔の形にフィットするリアルなフィルター

 

同じく、Xのインカメラの話。今夏のスペシャルイベント時には、Snapchatの機能の一つとして、マスクを顔に合成するデモンストレーションが実施されました。

 

従来、別のアプリ等で合成されるARマスクは顔の向きは反映されませんでした。しかし、TrueDepthカメラでは、顔の凹凸にピッタリとくっついたような加工がリアルタイムに可能。実際に体験すると、その精度の高さに驚きます。しかし、国内では、同アプリがまだ浸透しきっているとは言い難いのも現状。「どうせSnapchatは使わないからXじゃなくても……」と考える人も多いでしょう。

 

一方、メッセージアプリなら、顔の動きに合わせてアニメーションに音声メッセージを加えた「アニ文字」を試せます。今後、ほかのサードパーティ製アプリが対応していく可能性もあるので、まだまだ面白い展開が期待できそうです。iPhone 8/8 Plusではこうした機能を試せません。

 

【Q9】手が小さいならやっぱりiPhone 8?

【A】iPhone Xでも片手操作しやすい仕様になっている

↑コントロールセンターは上から下に
↑コントロールセンターは上から下に

 

同じiOS 11でも、iPhone Xと8/8 Plusでは少し使い勝手が異なります。iPhone Xにはホームボタンがないため、画面下部をスワイプアップする動作が、従来のホームボタンで行ってきた操作を担います。そのため、従来スワイプアップで表示された「コントロールセンター」の開き方が変わりました。画面右上を下方向に向かってスワイプダウンすると、コントロールセンターが起動します。

 

手が小さくて、片手操作だと画面上端を触りづらい人も少なからずいるはず。心当たりがある人は、一度iPhone Xの実機に触れてから判断してみてはいかがでしょうか。

【Q10】予算はなるべく抑えたい

【A】コスト優先ならやはりiPhone 8

↑ソフトバンクのiPhone Xの料金例
↑ソフトバンクのiPhone Xの料金例

 

Apple Storeオンラインで本体価格を比較すると、iPhone Xは12万1824円(税込、以下同)~、iPhone 8は8万5104円~、iPhone 8 Plusは9万6984円~となっています。つまりXと8の価格差は、3万6720円。

 

一方、キャリアで購入した際の実質価格を比較してみましょう。ソフトバンクにて、64GBモデルを24か月払いで機種変更した場合、iPhone Xが6万3600円(税込)、8が2万6880円、8 Plusが3万8640円となります。つまり、こちらもXと8の価格差は3万6720円。キャリアモデル、SIMモデルのどちらを買うかで、2年間の総額は変化するでしょう。しかし、どちらにせよiPhone 8の方がコスト面で魅力がある点は変わらないようです。

 

以上、チェックしておきたい10のQ&Aでした。「iPhone X」はやはりカメラや有機ELディスプレイなど、諸々魅力を備えています。こうした魅力に約3万6000円を追加で払えるかどうかが、決め手となるでしょう。