激動の時代を乗り切り、先進性を追求してきたVAIOのDNAは、とりわけモバイルPCに色濃く現れています。最新のSシリーズに至る進化と変遷を振り返り、改めてその魅力に迫ります!
モバイル性と実用性を追求し続ける孤高のブランド
VAIOは、そもそもソニーから発売されたWindows PCのブランド。なかでも注目すべきはモバイルPCです。
初代となる「バイオノート505」は紫色に近いバイオレットカラーで注目を集めましたが、“薄型・軽量かつ実用的な性能”という一面を持ち、このDNAは後のモデルにも引き継がれています。2000年代は極薄設計で高性能な「バイオノート505エクストリーム」や手のひらサイズの「VAIO type U」など、先進的なモデルを次々に開発しました。そして現在もSIMスロット搭載した「Sシリーズ」が多くのモバイラーに支持されています。
デスクトップ機に迫る高性能機や、ポケットサイズの小型機まで幅広く開発してきたVAIOですが、特にインパクトの強かったモデルを紹介していきましょう。
バイオノート505 PCG-505 >>> VAIO S11への進化の過程
・1997年 初代VAIOノート・PCG-505を発売。PCには珍しく紫色のボディーを採用。
・1998年 VAIO C1発売。画面比率4:3が主流の時代に、横長な1024×480を採用。
・2003年 PCG-X505/P発売。薄さと軽さを追求し、モバイラーたちに高く評価される。
・2008年 VAIO type Z発売。デスクトップPCの性能を超える高性能機として登場。
・2012年 VAIO Duo発売。画面をスライドさせタブレット型に変形することができた。
・2014年 ソニーから独立。翌年クリエイター向けのVAIO Z Canvasなどを発売。
・2017年 VAIO S11 VJS11290511T発売。耐久性と軽量性をさらに高める。
1997年:“銀パソ”ブームに火を付けた505
ソニー(当時)
バイオノート505 PCG-505
発売当時価格25万円前後
紫色に近いバイオレットカラーを本体に採用したVAIOの初代モバイルPC。当時は地味なカラーが中心だったノートPCにインパクトを与え、後のマグネシウム合金などを採用した“銀パソ”ブームの立役者となりました。
2003年:モバイルの未来を先取りしたVAIO史上屈指の名機
バイオノート505エクストリーム
PCG-X505/P
発売当時価格30万円前後
日本初のカーボンファイバー積層板を採用した超極薄・軽量PC。突出したデザイン・性能で多くのファンを魅了しました。
2006年:究極の小型設計を実現したUシリーズ最後の逸品
VAIO type U
VGN-UX90PS
発売当時価格20万9800円〜
手のひらサイズの超小型モバイルPC。当時のストレージはHDDが一般的でしたが、16GBのSSDを採用していました。
2009年:ジーンズのポケットに収まる超コンパクト設計
VAIO type P
VGN-P70H
発売当時価格10万円前後
1600×768ドット表示の横長液晶を採用。発表会でジーンズのポケットに収めるパフォーマンスが印象的でした。
2012年:VAIO初の2in1モデル独自機構で素早く変形
VAIO Duo11
SVD1129CJB
発売当時価格15万円前後
画面部分がスライドする変形機構を搭載。ワンアクションでタブレットPCからノートPCに切り替わります。
2017年最新モデル:強さと軽さを兼ね備え性能にも優れる極上モバイル
VAIO
実売価格17万5820円
●OS:Windows 10 Home●ディスプレイ:11.6型(1920×1080ドット)●CPU:Core i5-7200U●メモリ:4GB●ストレージ:SSD128GB●サイズ:W283.4×H17.9×D195.5mm●質量:約0.86kg
天面にUDカーボン素材を採用し、強度を保ちつつ、約0.86kgの軽さを実現したモバイルPC。SIMロックフリーのLTE回線に対応し、単体でオンラインに接続できます。USB 3.0に加え、VGAやHDMIもサポートしており、プロジェクターなどへの接続もスムーズです。
協力:楽天市場