近年、トースターでは、機能性を高めた高級モデルが登場し注目を集めています。買うなら少しでも自分に合ったものを選び、末永く使いたいところですね。そこで今回は家電ライター小口 覺さんに依頼し、パナソニック、シロカ、バルミューダの高級トースター3機種の「焼き上がり」「調節しやすさ」「メンテナンス性」「使い勝手」の4項目を、各5点満点でテストしてもらいました!
味の安定と実用度を 重視して評価した結果は?
トースターはそれぞれ加熱方式に独自性があります。トーストの焼き上がりに注力したバルミューダ、フライの温めや焼き芋、モチなどもオートキーで設定できるパナソニック、余熱なしでノンフライ調理を可能にしたシロカと、得意技は三者三様。今回は食パンと総菜パンで味の評価を行いました。
エントリーその1
パナソニック
コンパクトオーブン NB-DT51
実売価格1万4540円
外はこんがり、中までしっかり温まる「遠赤外線ダブル加熱」を採用。●サイズ/質量:約W331×H263×D305mm/約3.3kg
焼き上がり:4.5/5点
食パンは外はしっかり、中はしっとりと焼けました。総菜パンも表面が焦げるようなことがありませんでした。
調節しやすさ:5/5点
焼き色は専用のボタンにより5段階に調節できます。タイマー設定もデジタルでわかりやすいです。
メンテナンス性:5/5点
庫内が広く手を入れて掃除しやすいです。パンくずトレイも簡単に引き出せます。焼き網は着脱可能です。
使い勝手:5/5点
庫内に高さがあるので、背の高いパンなども調理可能。奥が見やく、調理状態も確認しやすいです。
エントリーその2
シロカ ハイブリッド オーブン トースター ST-G111
シロカ
ハイブリッド
オーブン トースター ST-G111
実売価格2万4300円
瞬間発熱ヒーターと、熱風循環方式を採用。ノンフライ調理も可能です。●サイズ/質量:約W350×H229×D362mm/約4.2kg
焼き上がり:4.5/5点
食パンの焼き上がりはちょうど良かったです。火力が強く、総菜パンなどは焦げやすい場合があります。
調節しやすさ:4.5/5点
加熱モードの切り替え(4種類)や温度設定が可能です。タイマーはアナログのダイヤル式を採用。
メンテナンス性:5/5点
パンくずトレイは容易に引き出せます。焼き網は固定の線枠に載せるタイプで水洗いもしやすいです。
使い勝手:5/5点
食パンを4枚同時に焼けます。家族の多い、もしくはたくさん食べる家庭にはありがたいですね。
その3
バルミューダ BALMUDA The Toaster
水蒸気でパンの表面をカリッと焼き上げるスチームテクノロジーを採用。●サイズ/質量:約W357×H209×D321mm/約4.3kg
焼き上がり:5/5点
トーストのカリッとした焼き上がりは圧倒的。中もモッチリ。総菜パンでは差が感じられにくい。
調節しやすさ:4/5点
トーストやクロワッサンなど、パン中心の4種類のモードと3つの温度設定が切り替えられます。
メンテナンス性:4/5点
本体を持ち上げないとパンくずトレイが引き出しにくいです。焼き網は着脱できるので水洗い可。
使い勝手:4.5/5点
調理前に専用カップで水を吸水口に注ぎます。ひと手間がかかりますが、これを儀式として楽しみたいです。
トースター大賞:パナソニック コンパクトオーブン NB-DT51
総評:どんなパンやメニューも 失敗することなく焼き上げる
NB-DT51は、これといった弱点が見当たらない、オールラウンドなトースター・オーブンです。メンテナンス性など日常的な使い勝手が良く、庫内に高さがあるため、トースト以外の用途にも活用しやすいです。前面には多くのメニューボタンが備わり、料理の初心者もワンタッチで調理できます。反面、デザインはオシャレとは言い切れず、設置スペースもそれなりに必要な点で、シロカやバルミューダを選ぶ余地もあります。