どうすれば、偉人や成功者になれるのか?
『たった一度の人生を、自分らしく思い通りに生きる方法』(井上裕之・著/学研プラス・刊)という本があります。偉人や成功者たちの「名言」をまとめたものです。
彼らには共通点があります。苦難や失敗もありますが、偉人や成功者たちは、死ぬまでに「人生を思い通りに生きる」ことを達成しているのです。
願望にしたがう
ある願望が君のなかに生まれる。そのとき、君はそれを実現させるというパワーが同時にあるということに、気づかなければならない。
リチャード・バック(1936~)飛行家・作家
(『たった一度の人生を、自分らしく思い通りに生きる方法』から引用)
『たった一度の人生を、自分らしく思い通りに生きる方法』の著者・井上裕之さんは、日本人の医師です。
あるとき、井上さんはニューヨーク大学で最新技術を学びたいと考えました。しかし、特別な講義だったそうで、しかも日本人の受講を認めた先例がなかったので、出席を認めてもらえませんでした。
井上さんは「願望の力」を信じていました。
あきらめずに、ニューヨーク大学にアピールするために、自分が担当した症例写真を送ったり、どんな条件でも受け入れることを伝えました。
アメリカとは時差がありますから、深夜に電話でやりとりすることもありました。願望を実現させるために、ねばり強く交渉を続けたのです。
その結果、扉は開きました。井上さんは、日本人初の受講者として認められたのです。あきらめなかったおかげで、当時の最新技術を身につけることができました。
自分に不可能なことは「思いつく」ことすらできないものです。「~したい」「~になりたい」という気持ちが生まれたということは、それを叶えられる可能性があります。
願望とは、成功や実現の「きざし」なのです。見過ごしてはいけません。
有意義な失敗がある
今日はパーフェクトな1日ではなかったが、すばらしい1日だった。次につながることがあった。
イーロン・マスク(1971~)起業家
(『たった一度の人生を、自分らしく思い通りに生きる方法』から引用)
イーロン・マスクは、「スティーブ・ジョブズを越える」と言われているイノベーティブな人物です。PayPal(ペイパル)という決済サービスの上場によって億万長者になったあと、電気自動車会社の『テスラ・モータース』や民間宇宙ロケット会社の『スペースX』を創業しました。
『スペースX』は、NASAの1000分の1のコストで、人工衛星用ロケットの打ち上げに成功しています。専門家からは「そんなこと不可能だ」と言われながら、そして3回の打ち上げ失敗を経験しながらも、4回目の打ち上げを成功させたのです。
たとえ失敗しても「次につなげる」という心がけで生きていれば、かならず目標を達成できるものです。
誰でも「熱心」という宝を持っている
熱心は、人間に与えられた大事な宝である。そして、この宝は誰でも与えられている。
松下幸之助(1894年~1989年)実業家・発明家
(『たった一度の人生を、自分らしく思い通りに生きる方法』から引用)
パナソニック(旧・松下電器産業)の創業者である松下幸之助は、「自分の中の宝を見つけなさい」とアドバイスしています。
わたしたちは、誰でも「熱心」という宝を持っているのです。
松下幸之助は、「2階に上がりたいと思ったら、ハシゴや階段を思いつく。その思いつきは熱心が生み出すものであり、才能は関係ない」という言葉を残しています。
「2階」というのは、むずかしい目標のことです。
かつての人類は空を飛ぶことができませんでした。しかし、熱心な人たちが「飛行機」や「ロケット」を実現しています。熱心さによって2階に駆け上がったのです。
犬や猫が熱心になっても、ボールを追いかけることしかできません。カワイイだけです。熱心によって価値を生み出せるのは、わたしたち人類だけなのです。
熱心。心が熱くなる。良い言葉です。クールが尊ばれがちな現代ですが、汗をかいてホットに生きてみるのも一興ではないでしょうか。
(文:忌川タツヤ)
【文献紹介】
たった一度の人生を、自分らしく思い通りに生きる方法
著者:井上裕之
出版社:学研プラス
何のために働くのか。目標に向かい生きる充実した日々は、どうすれば手に入るのか――。人生の答えを求めて毎日を真剣に生きる人々に向け、歯科医師でありセラピストである著者・井上裕之が贈る渾身のメッセージ、そして「自分の価値観」を磨くためのヒント。
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