スイスで3月17日(現地時間)から開催された世界最大級の腕時計・宝飾品の展示会「バーゼルワールド2016」。注目の製品を超速レポートでお届けします。
↑シャネルブース。レディースコレクションでは、“恋人と共有するような時計”である「ボーイフレンド」がメイン。34.6×26.7mmミディアムサイズも用意されるため、パートナーとのシェアウオッチとしてもオススメ。手の届く、54万円~のSSモデルもラインナップされました
シャネル渾身の価値を備えて、400万円強は安いか高いか
2000年に発表され、時計界に革命を起こしたJ12が余りにも有名なシャネルですが、この2016年、また新たな革命を起こしそうです。
同社初のメンズウオッチとなるコレクション「ムッシュー ドゥ シャネル」を発表。実に、5年もの歳月を費やして開発をしたという同コレクションは、これまたシャネル初となる自社製ムーブメント・シャネルCal.01を搭載しています。
↑袖口に収まりの良い、40mmのサイズ感もまたたまらない。白シャツからこのオパールアイボリーカラーの美しいダイアルがのぞくと、何とも絶妙な加減で知性溢れる男性であることを演出できるでしょう……
普通の時計ブランドなら、クロノグラフあたりの自社ムーブを作りそうなところ、ジャンピングアワー機構(小窓に表示した数字で“時”を表す)を備えたレトログラード(※:針が反復運動をして計測を行う機構のこと。通常の回転運動をして計測するものと異なり、例えば60分まで計測したところで0分位置まで針が一瞬で戻る)というのがなんともニクイ!
シャネル独自の価値観で整えられたデザインバランス(実際に、デザインありきで考えだされた機構やムーブらしい)は唯一無二で、端正な大人の男性にふさわしい1本に仕上がっています。
お値段は、予価で18Kホワイトゴールドモデルが445万5000円、18Kベージュゴールドモデル(写真)が426万6000円。おいそれと手が届くものではないですが、あのシャネルが、限られた男性のためだけに5年間の月日を費やした逸品と考えれば……。(このモデルのためにイチから作られた数字のフォントや、ムーブメントに施されるライオン刻印など、枚挙に暇がないほどエクスクルーシブな要素満載! などというのはヤボでしょう)
これまで、男性にはある意味閉ざされていたシャネル・ウオッチの世界観を、初めて真正面から纏うことのできる「ムッシュー ドゥ シャネル」。間違いなく世の男性が憧れる一本となるでしょう!