家事を代わりにお願いする仕事というと、昔からおなじみなのは「家政婦」ですよね。
おうちの秘密を覗き見しちゃったり、やけに無表情だったり女装だったり……と、これらはただのドラマの見過ぎですが、まあとにかく、豪邸に住むお金持ちが頼むイメージがありました。つまり、自分には縁がないもの、というような。
ところが、最近は家政婦ではなく「家事代行」という名前のサービスがたくさんあります。一時的に、必要な家事だけをお願いできるのです。大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』でも、主人公のみくりが独身男性・平匡さんの家で家事代行をしていましたね。
この家事代行、今や未婚率が20%前後と、自活をする男女が増えている近年、需要がぐんぐん伸びているのだとか。ダスキンやベアーズ、カジー、ニチイライフなど、サービス業者自体も増えています。そんななかでも、登録、家事の依頼、マッチング、料金の支払いまでを専用アプリで簡単に手続きできる、もっとも今どきのサービスが「DMM Okan」でしょう。依頼が急増しそうな年末を前に、体験してみました。
猶予は3時間! 「DMM Okan」ならどこまでできる?
前述したように、依頼もマッチングも、支払いまで専用アプリででき、短時間から気軽に頼めるのが「DMM Okan」の特徴です。「Okan(オカン)」とは、家事を遂行してくれるスタッフさんのこと。まずは、Okanのオーダーから始めてみましょう。
1.Okanのスケジュールを確認
2.依頼内容を選択し注文
今回は3時間で「料理」「部屋掃除」「水回り掃除」をお願いしてみました。詳しい家事内容を、コメント欄に記入しておくとよりスムーズ。依頼後、マッチングが成立したらチャットでOkanとやり取り。お風呂の掃除なら大きさや状況、洗剤の有無などを事前に打ち合わせます。
<料理>
<部屋掃除>
<水回り掃除>
以上を、3時間で仕上げてくれました。続いて、「DMM Okan」のスタッフとOkanに、サービスの上手な利用方法を教えてもらいました。
家事代行サービスとの上手なつき合い方とは?
――Okanの丁寧なお仕事ぶりに見とれてしまいました。ふだんは、どのような方からの依頼が多いですか?
スタッフ:若い方が多いですよ、男女は同じくらい。2時間半~3時間を週1、2回と、定期的に利用される方もたくさんいます。依頼される時間帯は大きく違ってきますが、現在、請け負っている依頼の平均時間は、大体2時間前後が多いですね。
Okan:ひとり暮らしの忙しい方でしたら大体、水回りのお掃除のご依頼が多いですね。他には民泊をやっていて、掃除を家事代行に依頼される方もいます。他にはオフィスの会議スペースなどの掃除依頼も多いです。なかにはオフィス自体のお掃除を依頼されることもあるんですよ。一般家庭よりは楽ですが、聞きたいことがあってもお仕事の邪魔にならないよう、タイミングに気を遣っています。
――民泊の掃除やオフィス……。利用者も多様化していますね。ひとり暮らしの方が利用しているのも意外でした。
スタッフ:家事代行というと、ハウスキーピングや家政婦のイメージが大きいですよね。でももっとカジュアルに使ってもらいたいと思っているんです。2016年の11月中旬から家事担当者さんの募集を始め、12月にスタートしました。もっと前から企画もアプリも始まっていたのですが、ちょうど10月辺りにドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が始まって。もちろんドラマのことは事前には知らなかったのですが、人気のあるドラマになってくれたおかげか、ありがたいことにスタッフもユーザーも増えました。
家事が得意なOkanと手伝ってほしいユーザーをマッチング
――「DMM Okan」って、あらためてどんなサービスなのでしょうか?
スタッフ:一般的に“家事代行”というと、登録があったらスタッフが出向いてお見積もり、マッチング、事前打ち合わせを経て、サービス実施になります。「DMM Okan」ではサービス実施までをシステム化し、専用のアプリで管理しているので、登録もオーダーも簡単。個人のスタッフとクライアント様が個々にやり取りをして、お仕事の契約をしていただく形をとっています。そこが他社との大きな違いで、我々は場の提供をしているだけなんです。
――でも、家事代行なんてお高いんでしょう……?
スタッフ:1時間半3600円から依頼が可能です。マッチングが成立すると、アプリに内蔵されたチャットツールで、ご依頼の詳細やお部屋の広さなどのやり取りができます。仕事終了までチャットが使えるので、クライアント様が不在のときでも、分からないことなどリアルタイムで確認できます。
――その場にクライアントが立ち会わないことは多いのですか?
スタッフ:初回は在宅していただいています。ただ初回でも、中抜けで買い物に行かれる場合などは大丈夫です。同じOkanスタッフを指名して定期的にご利用いただいていて、鍵を預かっているOkanスタッフもいますよ。そこはOkanスタッフとクライアント様の信頼関係ですね。Okanスタッフが留守宅か在宅、どちらがいいか選べるようにもなっています。
――知らない人が家にくることに少し不安があるのですが……。
スタッフ:Okanスタッフは他人様のおうちに上がるので、本人確認書類の提出が必須です。クライアント様は、いくつかの情報登録はしてもらいますが、本人確認書類は任意です。提出していただけるとOkanスタッフも安心して家事代行ができますので、マッチングしやすくなると思います。あとは会社で損害保険に加入していますので、万が一、不慮の事故でものを壊してしまっても、ちゃんと保障いたしますよ。
――クライアント様にも提出していただければ安心ですね。最短の依頼は1時間半からですが、どのくらいの作業ができるのでしょうか?
Okan:部屋の掃除機掛けと、風呂、洗面台、トイレの掃除でしょうか。個人差がありますし、お部屋の広さによっても変わってきます。お金をいただく以上は満足していただけるよう、チャットでお部屋の状況や洗剤は何があるかなど、事前にしっかり確認しています。
――1時間半でそこまでしてもらえるなら、とてもお得な気がします。
スタッフ:僕はひとり暮らしなのですが、一番困るのは水回り。サボってしまうと水回りはどんどん汚れていきますよね。実際、部屋は自分で掃除するから水回りだけという依頼が多いです。
空いた時間に、忙しくて家事で困っている人を助ける
――ところでOkanさんは、何がキッカケで登録をしたのですか?
Okan:33年間続けた仕事を辞めて新しい仕事をしたら、機械の操作が覚えられなくて……。そこも辞めてしまい、家で時間を持て余していて「このままではいけない。何かしたい!」と思ったときに、ちょうどOkanを知りました。主婦としての長年のキャリアで、クライアント様が少しでもいい気持ちで生活できるようにしてあげられたらと思って始めました。
――実際にお仕事をしてみて、うれしかったことはありますか?
Okan:作業が終わるとクライアント様に一緒に点検してもらうのですが、作業中に気がついたことはすべて報告するようにしています。あとは家事のアドバイスをしたりして、感謝の言葉をいただけると、やっぱりうれしいですね。
――きれいにしてもらえるだけではなくアドバイスもしてもらえるんですか?
Okan:私は、男だろうと女だろうと、最低限の家事はできるようにならないといけないと思っているんです。だからできる範囲のアドバイスはするように心掛けています。でもそのうち、うるさいオバサンって言われそう(笑)。
忙しくしていると、家事にはつい手を抜いてしまうもの。たまには自分へのご褒美として、楽をしてもいいですよね。それにおうちをきれいに保つアドバイスまでしてもらえたら、一石二鳥です。いっそ“家事修行Okan”なんていうサービスも作って欲しい!
富裕層が利用するものだとばかり思っていた家事代行サービスですが、今は小さな子どもがいる家庭や、忙しく働いている単身者、民泊をしている方やオフィスなど、さまざまなユーザー、シーンで気軽に使われている様子。交通費など込々で3600円/1.5時間とシンプルな価格設定で分かりやすく、依頼もスマホひとつで決済までスムーズ。詳細なやり取りもアプリ内でできてしまうのは、とても簡単で魅力的ですね。
今日もどこかでOkanが気持ちのいい環境づくりをしていることでしょう。次はあなたのおうちに呼んでみませんか? そうそう、Okanスタッフも募集中とのことですよ。
Okanの家事ワンポイントアドバイス
水回りはとにかく“拭いておく”こと! お風呂から出るときは全体を水で流し、体を拭いたタオルで良いので、浴室の水滴も全部乾拭きすると、カビが生えにくくなりますよ。浴槽も同じように拭いて出てくれば、水垢もつきにくくなります。キッチンのシンクや洗面所も同じようにするときれいな状態が長く保てますよ!
DMM Okan
https://okan.dmm.com/#service-announce
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