キッチン用品は比較的安価なものが多いですが、商品ごとの実力差は決して少なくありません。今回は「弁当箱」を取り上げます。比較により、自分で使っても良し、プレゼントしても良しの逸品を3項目各5点満点で紹介していきます。
【テストした人】
家事研究家 高橋ゆきさん
家事代行会社ベアーズ副社長。「楽ラクキレイに」がモットーで、キッチン用品は使い勝手を重視します。
日々の作業がラクになるキッチン用品を揃えたい
一言で、キッチン用品と言ってもその種類は膨大。特に「作る」 道具と「洗う」道具では、その性格が大きく異なってきます。
「キッチン用品で大切なのは、 日々の作業をどれだけラクにしてくれるかというところ。そのうえ で、長持ちしてくれることや、メ ンテナンスの手間が少ないといっ た部分が問われます」(高橋さん)
日々使うことになる弁当箱は、持ち運びのしやすさと洗いやすさといった実践的なチェック項目を設けています。その快適さや使い勝手の良さを実感して、家事のストレスを少しでも軽減してください。
【エントリーNo.01】CBジャパン 薄型弁当箱 フードマン
A4サイズの書類と同じ約21cmの幅を採用した弁当箱。前後左右の4点ロック形式で、密閉性にも優れています。容量は800㎖。実売価格1330円。
【携帯性】5点
ごはんとおかずを詰めた状態で855g。密閉性が高く、振ってもおかずが混じりませんでした。
【収納しやすさ】5点
高さわずか3.5cmとスリムで収納性はバツグン。出っ張りもなく、スムーズにカバンに入ります。
【洗いやすさ】4.5点
パッキン部分の溝が細く、そこがやや洗いにくいです。ただ、仕切り板がないので、パーツは最少。
【エントリーNo.02】サーモス フレッシュランチボックス DJB-904W
2段でも1段でも使用可能なシリコン製ハシフタバンドでしっかりと固定できる弁当箱。断熱構造の保冷ケースも付属します。実売価格1990円。
【携帯性】5点
ケースに入れて、中身を詰めた状態で857g。食べ終わったら、1段にまとめられるのが◎。
【収納しやすさ】4.5点
振っても漏れず、ケースもあるので安心。ただ、カバンのマチ幅が約10cmほど必要となります。
【洗いやすさ】4点
パッキンの取り外しができるのは長く使えてうれしいが、洗う際には少し手間。パーツも多めです。
【エントリーNo.03】ミコノス タイトランチ1段
フタの部分に高さのあるデザインで、本体より約1cm高く盛れます。ホーロー風だが、樹脂製で、レンジや食洗機にも対応します。実売価格2052円。
【携帯性】4点
500㎖と小さめで、ごはんとおかずを詰めた状態で586g。フックが不意に外れないか心配です。
【収納しやすさ】4点
必要なカバンのマチ幅は約10cm。フックが何かにひっかかるのが怖いので、カバーは必須かもしれません。
【洗いやすさ】5点
フタに簡易パッキンを備えているが、それを考慮してもさっと洗えます。汚れ落ちも良好でした。
【弁当箱大賞】CBジャパン 薄型弁当箱フードマン
総評 スリムタイプは断然 カバンに収まりやすい
育ち盛りというわけでもない世代の弁当箱は、適度な容量と携帯性が重要。ここで挙げた3モデルはこうした要件を十分に満たします。今回、意地悪く弁当箱を振り回してみたが、いずれも漏れはありませんでした。
「実際に持ち歩く想定で検証を進めると、A4サイズのフードマンの持ち歩きやすさが際立ちました」(高橋さん)