僕は深海が好きだ。深海といっても、Mr.Childrenのアルバムではない。深い深い海のことだ。
深海は、水深200mより深い海を指す。そこに生息する生物は、暗闇でとても冷たく、極端に餌が少ないという過酷な環境を生き抜くため、想像できないような形状をしていることが多い。
頭部が透明で目が上を向いている深海魚
たとえば、デメギニス(Macropinna microstoma)という深海魚がいる。およそ水深500mほどのところに住んでいる。その存在は古くから知られていたが、2004年に初めて生きている姿が撮影された。
なんといっても頭部が透明になっており、目が上を向いている。まるでコックピットのようだ。
これは、上から落ちてくる魚の死骸などを見やすくするため、目が発達した結果だと思われる。深海は光がほとんど届かず、目が退化するか、逆にわずかな光でも捉えられるように大きく進化する。デメギニスの場合は後者なのだろう。
深海魚はおいしい
深海魚の多くは、かなりグロテスクな形状をしている。そのため、「深海魚は食べられない」と思っていないだろうか。実は、深海魚は食べられる。というか、もうすでにあなたも食べたことがあると思われる。
『超キモイ! ブキミ深海生物のひみつ100』(石垣幸二・監修/学研プラス・刊)に、「食べるとおいしい深海の魚介料理」というページがある。そこには3種の深海魚が載っている。
キンメダイ
昔から高級魚として親しまれてきました。煮つけなどが有名です。ホタルイカ
富山県の名産品。産卵のため海面に上がってくる4~5月が旬。ホタルイカの水あげは観光名物になっています。ハダカイワシ
干物にするとおいしい。高知県の名産品。『超キモイ! ブキミ深海生物のひみつ100』より引用
ちなみに、のり弁にのっている白身魚のフライは「ニュージーランドヘイク」という深海魚だし、フィッシュアンドチップスで使われている魚は「オヒョウ」という深海魚だ。僕は全部食べたことがある。どれもおいしい。深海魚は食べられないと思っている人もいるかもしれないが、そんなことはないのだ。
ただし、生食には向いてないようなので、調理してから食べるのが基本だ。
オオグソクムシはエビの味
なお、僕は一時期ブームになった「ダイオウグソクムシ」のちょっと小さいバージョンである「オオグソクムシ」も食べたことがある。素揚げだった。見た目は大きなダンゴムシだが、食べてみるとエビのような感じでとてもおいしかった。
実は銀ダラや桜エビ、アンコウなども深海魚。しかし食べるととてもおいしい。我々は知らず知らずのうちに、深海魚をおいしくいただいている。これから魚を食べるとき、「もしかしたら深海魚かも?」とちょっと注目して調べてみるとおもしろいだろう。
ああ、ホタルイカの沖漬けで一杯やりたくなってきた……。
【著書紹介】
超キモイ! ブキミ深海生物のひみつ100
著者:石垣幸二
出版社:学研プラス
小学生の興味が強いテーマを、よりわかりやすく・より楽しく見られるように情報を精選して紹介する「プレミア100」シリーズ。第3弾は、人気の深海生物。目や口が異常に発達した深海にすむ超ブキミ生物を、大迫力の写真で紹介するビジュアル百科。
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