《1%の超富裕層が、世界の約50%の富を保有している》というニュースを知ったとき、「許せない!」「不公平だ!」と感じたならば、あなたは格差社会の下側にいます。『たった2分で、自分を超える本。』(千田琢哉・著/学研プラス・刊)という本があります。格差社会を生き抜くための64のビジョンを収録しています。
「格差」は、わたしたちの心が生み出すものです。「心の格差」を逆転するためのコツを紹介します。
富は作れる
「格差」と聞いてつい興奮してしまうのは、自分を下々だと洗脳している証拠
人は図星を指されると怒り心頭に発する生き物だ。
怒れば怒るほど、「自分は下々の存在なのだ」と格差は脳裏に刻み込まれていくだろう。
(中略)
自分を下側の人間と決めつけず、上側の人間になる可能性を考えてみるのだ。(『たった2分で、自分を超える本。』から引用)
格差社会の上側にいる人は、超富裕層(大金持ち)に憧れることはあっても、憎むことはありません。なぜなら、ちょっとした知恵と行動によって「富は作れる」ことを知っているからです。
格差社会に怒っているくせに、可能性を追い求めることをしないのは、ただの「なまけもの」です。社会保障制度の不備、病気や犯罪被害などの事情がある場合はともかく、どんな社会であろうとも五体満足の怠け者が報われることはありません。
格差を無くすことはできない
「格差」は存在する。だから越えていくのだ。
(『たった2分で、自分を超える本。』から引用)
格差社会は「ピラミッド」に例えられます。
正三角形を思い浮かべてください。
最下層の貧しい人々の労働によって中間層が快適に暮らしており、中間層の労働によって、資本家である富裕層は運用益(インカムゲイン)を得ています。そんな富裕層でさえ、最上層に位置するハイパー富裕層にはかないません。
トランプ大統領(数千億円の資産家)は富裕層ですが、人類有数の超富裕層であるビル・ゲイツ(10兆円の資産家)を本気で怒らせてしまったら……わかりますね?
勝てるピラミッドを見極める
ピラミッドは、選べる
10代で勝負すべきピラミッドを見つけた人は、20代で大成する。
20代で勝負すべきピラミッドを見つけた人は、30代で大成する。
30代で勝負すべきピラミッドを見つけた人は、40代で大成する。勝負すべきピラミッドを見つけられなかったり、いつまでも迷っていたりすると、成功とは無縁のまま人生は終わってしまう。
(『たった2分で、自分を超える本。』から引用)
内閣総理大臣は、国会議員ピラミッドの頂点です。事務次官(長官)は、官僚ピラミッドの頂点です。省庁の数だけ「頂点」があります。
日本取引所グループの調べによれば、上場企業数は約3千5百社です。社長の数も同じくらいでしょう。文部科学省の調べによれば、全国の公立学校の校長は約3万5千人です。他にも、毎年おこなわれるスポーツ大会の優勝者を数えれば、きりがありません。
要するに、わたしたちがピラミッドの頂点に到達できるチャンスは「意外に多い」ということです。高さや知名度が低いピラミッドであっても、頂点(てっぺん)であることに違いはありません。
生きていくうえで頂点を目指したければ、勝負すべきピラミッドを見極めましょう。他人との競争ですから、早く見つけて早く登ったほうが有利です。
奇跡的な逆転をするためには?
101%やり切ってから次に進むと、奇跡が起こる
やり切るというのは、今日の前の仕事で自分の101%を出すということだ。
これが120%や130%では後が続かないが、100%に「1%」だけ上乗せするくらいなら何とか継続できる。
(『たった2分で、自分を超える本。』から引用)
努力したり成長したりするのは……疲れます。面倒くさいものです。
頑張りすぎないで、前日比101%の成果を心がけましょう。これが「101%の原則」です。
学んだり働いたりするときには、101%の結果に101%を乗算する。複利効果によって、1年後…3年後…5年後には想像以上の成長をしているはずです。
【著書紹介】
たった2分で、自分を超える本。 心の「格差」を逆転する64のビジョン
著者:千田琢哉
出版社:学研プラス
自分は他人より持ってない、自分は他人よりランクが低い…。ムリヤリ「自分格差」をつくってはいませんか?ものの見方・考え方をちょっ変えるだけで、人生は大きく好転していきます。固定観念を「たった2分」で逆転させ、自分を超えるための視点満載の一冊!
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