年末の大掃除。普段手をつけない場所まできれいに掃除したい! でも、考えれば考えるほど億劫になるし、お掃除グッズを大量に買ったはいいものの、結局使わずに無駄にしてしまうことも……。そういえば、ご近所の家事代行サービス「ベアーズ」の髙橋ゆきさんは、お掃除のプロだったはず。ちょっと相談してみようかしら。
どこから掃除をはじめたらいいのかわからない!
- 大掃除を始めても、いつも途中で投げ出したくなってしまうのよね。効率的に仕上げるコツってあるものなの?
- 「家の外側からだんだんと中心に」という流れで進めていくのがいいですよ。玄関・ベランダなどの外回りから、階段、寝室、トイレ・お風呂などの水回り、最後に家族が集まるキッチン・リビングをお掃除するのがおすすめです。
- なるほど、生活の中であまり使わないスペースから掃除しておくのがいいのね。あと、大掃除の数日後に「あ! 掃除するのを忘れていた!」なんていう場所が毎年必ずあるのよ。つい忘れがちになる場所を把握しておけたらいいんだけど……。
- 電子レンジや炊飯機、ポットなどの家電は見落としてしまうことが多いですね。家電の表面は、意外と油や埃でベタベタしているんです。軍手を手にはめ、撫でるようにして雑巾の代わりに拭くと、取っ手や細かい部分のお掃除も楽ですよ。そのときに「重曹水」を使うとより効果的ですね。
- 確かにシンクやコンロなどは念入りに掃除するけど、キッチンに置かれている家電まで掃除しないかも。軍手なら安く買えるし、ほかのお掃除にも応用できそうね。ちなみその「重曹水」はどうやって作ればいいの?
- 空のスプレーボトルに、「水:重曹=9:1」を入れて混ぜるだけです。その重曹水を、片手にはめた軍手に吹きかけてお掃除してみてください。その際に、軍手の下に薄手のゴム手袋をつけると手も汚れないですし、肌荒れも防げますよ。ちなみに、重曹は乾くと白くなるので、もう片方の手に水に濡らした軍手をつけて、仕上げに水拭きしてくださいね。
- 重曹は少量でいいのね。お料理にもお掃除にも使えるから一石二鳥だわ。ほかに、日用品でお掃除に活用できるアイテムってあるのかしら?
- ストッキングと靴下を組み合わせた「ストッキングだんご」なんていかがでしょう? つけ根部分をカットしたストッキングに、筒状に丸めた靴下を詰めて、まとめるだけ。窓やお風呂場の鏡、網戸などさまざまなお掃除に活用できますよ。
- 「ストッキングだんご」なら伝染してしまったストッキングと、使い古した靴下をリサイクルできて、お金もかからないわね! 早速、今年から使ってみようかしら!
水垢で白っぽくなってしまったお風呂の鏡も楽々キレイに!
①-② 汚れている鏡をクリームクレンザーで磨く
市販のクリームクレンザーをストッキングだんごにつけ、小さな円を描くように鏡を磨いていきます。このとき、力を入れすぎないように注意!
③ 汚れと洗剤を洗い流す
まんべんなく磨き終えたら、クリームクレンザーを洗い流します。シャワーを使うと簡単に流すことができます。
④ 乾拭きで水気をとったら、仕上げ
クレンザーを洗い流したら、乾いた雑巾をつかって乾拭き。拭くときは、上から下に向かって一定方向に拭くのがコツ。水気を完全に拭き取れたら、古いTシャツなどのケバ立たない布を使用して雑巾と同じく一定方向に磨けば完了!
まとめ
理にかなったお掃除アイテム「ストッキングだんご」
ストッキングは静電気効果によって乾いた状態で埃が取れやすくて感動! 細かい繊維で柔らかいので傷がつきにくいのもメリットね。かつ、靴下を丸めて入れてあるから、手にフィットしやすく疲れにくいのも魅力。常に何個かストックしておきたいアイテムだわ!
【助けてくれたご近所さんは…】
- 家事代行サービス「ベアーズ」取締役副社長・家事研究家・家事大学学長 髙橋ゆきさん
家事のスペシャリストとしてテレビ・雑誌などで幅広く活躍中。「楽ラク(楽しく、楽に)キレイ」をテーマに、身近にあるものでさまざまなアイデアグッズを開発。またお掃除は、コミュニケーションの場でもあるとして、親子や夫婦で楽しめる家事コミュニケーションを提唱。2015年には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始し、2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも家事監修を担当。1男1女の母でもある。著書『楽ラク掃除の基本』(学研プラス)。
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