エンタメ
2016/4/1 21:36

大槻ケンヂや吉井和哉、斉藤由貴……1966年生のミュージシャン30人以上が集結したライブ「ROOTS66」を徹底レポート!【最終公演は4/3】

あなたがもし30代後半~40代なら、次のアーティストの曲を青春時代に耳にしたことがあるだろう。

・友森昭一

・宮田和弥

・大槻ケンヂ(筋肉少女帯、特撮)

・福島 忍(勝手にしやがれ)

・中川 敬(ソウル・フラワー・ユニオン)

・増子直純(怒髪天)

・田島貴男 (オリジナル ラブ)

・田中邦和(sembello)

・塩谷 哲

・斉藤和義

・渡辺美里

・スガシカオ

・ABEDON(ユニコーン)

・阿部耕作(THE COLLECTORS)

・伊藤ふみお(KEMURI)

・沖 祐市(東京スカパラダイスオーケストラ)

・斉藤由貴

・吉井和哉( THE YELLOW MONKEY)

・たちばな哲也(SPARKS GO GO)

・八熊慎一(SPARKS GO GO)

・奥野真哉(ソウル・フラワー・ユニオン)

・田中 和(勝手にしやがれ)

・木暮晋也(ヒックスヴィル)

・谷中 敦(東京スカパラダイスオーケストラ)

・トータス松本(ウルフルズ)

・tatsu(LA-PPISCH/ゲスト)

 

上記のアーティストが一堂に会してライブを行うという、それだけで青春時代に戻れそうなイベント「ROOTS66 -Naughty 50-」が3月27日に日本武道館で開催された。1966年、丙午の年に誕生したミュージシャンが集うこのイベント。揃って厄払いをした10年前にも開催され、打ち上げの席で「10年後にまた集まろう」という約束が交わされており、それが再び実現したものだ。

 

今回は、スガシカオ氏をして「濃口味噌ラーメンのあとにステーキを食べるような」と表現された、全28曲、3時間半の濃く、レアで、豪華なライブとなった東京公演の模様をお届けする。今週末の4月3日には大阪城ホールで最終公演が控えているので、その予習としてもお読み頂けるだろう。

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“夜ヒット形式メドレー”でスタート!

66年生まれの立川談春のナレーションで会場が沸いたのち、“夜ヒット形式メドレー”で今宵の出演者が登場。(66年生まれのスタッフも多く、だからこその演出も嬉しい!)

 

例えば、宮田和弥が「踊るダメ人間」(筋肉少女帯)を、田島貴男が「やさしくなりたい」(斉藤和義)を、斉藤由貴が「LOVE LOVE SHOW」(THE YELLOW MONKEY)を1フレーズ歌いながら階段を降りるという、他では見られないシーンを目の当たりにし、早くも会場のボルテージは沸点に達した。(そのまま最後まで沸騰しっぱなしだから凄い!)

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出演順は誕生日順!持ち歌やカバーも

誕生日順で、それぞれ自分の持ち歌はもちろん、時折カバーやセッションも披露。「日本印度化計画」に特攻服を着た斉藤和義が加わったり、増子直純、トータス松本、田島貴男が「銃爪(ひきがね)」(世良公則)を奏で、デビット・ボウイ「Changes」を中川 敬、田島貴男、吉井和哉が無邪気に歌ったり……。吉井和哉、斉藤和義、渡辺美里による「ロックンロール・ウィドウ」も素晴らしかった。他にも、THE BLUE HEARTSや、BO GUMBOS、竹内まりや、井上陽水のカバーなど、書ききれないほど当時の記憶を呼び起こすキラーチューンの連続。

 

なかでも、東京公演のみ出演の斉藤由貴による「卒業」は息を飲むものがあった。つねづね、アイドルほど、当時と現在で存在感が変わっていったジャンルもないと思っているのだが、大切に育てられ、時代に愛された一人の「アイドル」が放つ魅力はなんとも重厚でいて、可憐。会場全体のみならず、出演者も心を持っていかれた様子で、正真正銘のアイドルの実力を体感した。

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格好つけるから格好いい

一堂に会する十人十色の66世代を見て気づいたのは、彼らの“格好つける”スタイルが非常にナチュラルだということ。「50歳は初老」と連呼していた大槻ケンヂも、「この年になると話がくどくなって参るね!」と持ち前のトーク力で出演者をまとめあげた兄貴分・増子直純も、特攻服やリーゼント姿で独自のスタイルをビシッと決めて、声高らかにメッセージを発し続けている。

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このイベントのために用意されたパンフレット(出演者のプロフィールのほかに、時代を考察できるスペシャルな一冊)には、「66年生まれというものは、マンガでいうと『あしたのジョー』や『ドカベン』などスポ根マンガに魂を揺さぶられた世代で、テレビは『8時だョ!全員集合!』でブラウン管から放出されたエネルギーを楽しんだ世代だ」と記載がある。

 

「熱くならずに他人との距離をはかる」ことがデフォルトの現代っ子からすると、呆れるほど熱いスポ根物語やひとつのテレビ番組にはしゃぐ、その熱量が心から眩しい。純粋に何かに憧れ、目を輝かせていた少年時代のパワーを、50歳を迎えるいまも絶やさず燃やし続ける彼ら。「人生は格好つけたもん勝ち!」そんな精神がひしひし伝わってきた。それこそが、彼らがなお輝き続ける理由なのだろう。

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観客も皆それぞれの少年、少女時代を思い起こしながら歌ったアンコールの「YOUNG MAN」は、武道館という大きな会場に、年を重ねたがゆえ豊かに煌めきを放つ大団円をもたらしていた。

 

今週末の4月3日には、大阪公演が開催される。指定席は完売だが、バック指定席は発売中(残席あり/4月1日16時現在、編集部調べ)となっている。

 

【大阪公演の概要】

日時:2016年4月3日(日) 17時開演(16時開場)

席種:バック指定席のみ発売中

主催:FM COCOLO

後援:FM802/SPACE SHOWER TV/BS朝日

協力:ぴあ/TOWER RECORDS

 

また、FM COCOLOでは、この春FM802から引っ越してくる長寿番組「SUPER J-HITS RADIO」の初回オンエアを、大阪城ホールから生中継する。出演アーティストのバックステージインタビューやライブの模様の独占生中継などを予定。ライブに行けないという方は、ぜひラジオのチェックを!

 

ROOTS66公式サイト http://roots66.jp/

SUPER J-HITS RADIO http://cocolo.jp/sjr/

チケットぴあ販売ページ http://ticket-search.pia.jp/pia/search_all.do?kw=ROOTS66%20-Naughty%2050-