理想が高いとか、この人と恋愛関係になるなんて無理! って決めつけてる自分が贅沢とかわかってるけど…「なんでこんな男しかいないな~」と悩む女性のみなさま『男の見極め術 21章』(唯川恵・著/実業之日本社・刊)をご存じですか? これは1990年に発売された唯川さんのエッセイを大幅改稿し、現代でも変わらない「こんな男は見切りなさい!」な男性が21タイプも紹介されている書籍なのです。今回は、そんな男たちを何例かご紹介させて頂きます。
優柔不断な男
カフェでの注文にしても、旅行のプランにしても、「任せるよ」と言って決断しない人いますよね。「夜ご飯どうする?」と聞いて「何でもいい」と言われたから、オムライスにしたら「和食が良かったな~」と言われたり…いやいや、あんたが何でもいいって言ったでしょ!? なんて経験ある方も多いのではないでしょうか?
「こんな男と一生付き合ってゆくには、保護者になる覚悟が必要」と唯川さんは言います。トラブルがあった時でも、どっしり構えてくれているような彼はいないもんかね~。
マザコン男
男はみんなマザコンであるということはよく聞く話です。しかし、目の前の彼がマザコンかどうかはじっくり付き合ってみないとわからないもの。結婚してからそうでした! なんてことも多いのではないでしょうか?
じゃあそこからどうするか…『男の見極め術 21章』では、恋人や妻とか、ひとつのパターンしか持てない女は芸がないから、時には友達、姉や妹、そして母親にもなれるキャパの広い女になるべしと書かれてありました。相手を変えるより自分を変える方が早いってことですな。
手のかかる男
「君は家庭的だね。結婚するなら君みたいな人がいいよ」なんて言われたら、そりゃ張り切っちゃうのが我々女子。でも、その家事がいつの間にか当たり前になっていませんか? 尽くし過ぎてしまった男性には、今からでも役割を与えて「尽くす喜び」を知ってもらう必要があるようです。
もし結婚している方で手をかけ過ぎているわ…と感じる方は、自分が先立った時の旦那さんを想像して、今から自立する練習をしてもらいましょう。
他にも…
『男の見極め術 21章』では、これ以外にも、「美形な男」「別れ下手な男」「俺について来い男」など21タイプの男性が紹介されています。オアシズの大久保佳代子さんの解説も最高でした。
読了後、私は自問します。
「この条件を全てクリアした男性ならいいの?」と。
私が完璧でもなんでもないのに、何を相手に要求していたんだ…と恥ずかしくもなりました。ありのままでいいよ、なんて言ってくれる男性がいたとしても、きっと心の中じゃ「なんでこんな女しかいないんだよ~」と思っているはずだから。(こうしてどんどん自分で自分をこじらせていくのか…笑)
どんな男性なら許せるか、かわいいと思えるか、それでも好きと感じられるか、自分の心の広さを試される一冊でした。
(つるたちかこ)
【文献紹介】
男の見極め術 21章
著者:唯川恵
出版社:実業之日本社
こんな男はいらない! 彼の本質が見えてくる。女性の内面を描いた小説やエッセイで、読者の共感を集める唯川恵が贈る、究極の『男分析本』×人生を身軽にするための『恋愛バイブル』。恋の始まりは素晴らしく見えていたのに、こんな彼だったのかと、やがて失望に変わる。優柔不断、淡白、浮気性、無神経、妻子もち、マザコン、お金にルーズ……。「恋に失敗しても構わない。でも、恋で人生を失敗してはいけない」。そう語る著者が、21タイプの男を斬った極上恋愛エッセイ。思わずドキッとする、胸を打つアドバイス満載。女も男もタメになる!