ライフスタイル
2018/2/25 11:45

青文字系モデルの第一人者・武智志穂が語る、30代の頑張りすぎない生き方【後編】

現役のファッションモデルが実践する、おしゃれの秘訣を教えていただいた前編。ファッションはもちろん、やっぱり気になるのが美容やダイエットでしょう。

 

そこで次は、スキンケアやボディケアについて聞いてみたけれど、前編に続いて意外なことの連続! お洋服を持たない収納術からメイクをしない美容術、さらに30代を迎えたからこそ見えてきた上手なお金の使い方まで。生活も気持ちもラクに過ごせるヒントが満載です。

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モデル 武智志穂さん
1985年5月31日生まれ。“青文字系”という言葉が生まれた時代、そのトップモデルとして多くのファッション誌を飾った“青文字系モデルの第一人者”。初めて雑誌の誌面に登場した18歳から現在に至るまで、雑誌はもちろん、テレビやラジオ出演など幅広く活躍中。
https://ameblo.jp/asbs-shiho/

 

若いころの失敗から見えてきた、ラクに生きる生活術

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武智さんは、かなりの量のお洋服を持っていると思うけれど、収納はどうしているの?

 

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それが私、夏物も冬物も、それぞれ布団圧縮袋2枚に収納できるほどしか持っていなくて。1着購入したら、手持ちの1着は処分する感覚です。

 

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本当に!? いつも素敵なコーディネートの理由は、お洋服の多さだと思っていたわ。やっぱり着回しテクニックがモノを言うということかしら?

 

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私の着回しはお洋服より、靴に支えられているかもしれません。「おしゃれは足元から」とは、本当によく言ったもの。お洋服はシンプルなものを揃えつつ、靴に関してはトレンド感のあるものを選んでいます。シューズの場合、流行が去った後にも取り入れやすいから、ワンシーズンでお蔵入りという無駄使いも回避できるんです。

 

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お洋服が少なく済むのは、靴にも理由があったのね! けれど着なくなったお洋服は、潔く処分するんでしょう? 断捨離の秘訣も教えてほしいわ。

 

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2年間一度も着なかったら処分の候補。あらためて考えてみて、「着るのかな?」と疑問符が付いたアイテムは処分決定です! おかげで部屋がすっきり。いつでもお客さんをお迎えできます(笑)。

 

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ご自身もお部屋もきれいだなんて、同じ女性として歯が立たないわ(笑)。さすがね!

 

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いえいえ、変なところで神経質なだけなんです(笑)。お部屋はきれいじゃないと気が済まないのに、バッグの中はグチャグチャ。あまりに整理整頓が苦手なので「物を持ち歩かない」という選択に至りましたね。今日も小さなバッグにお財布とカギ、ミラーとリップくらいしか入れていません。カメラが趣味なのでいつも携帯していますが、これさえも重く感じるくらい(笑)。

 

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そんなに荷物が少ないなんてびっくり。でも、お化粧直しのときはどうしているの?

 

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これも数年前から「崩れるくらいなら、化粧をしない」という結論に至りましたね(笑)。昔はメイク崩れを恐れて厚塗りをしていましたが、塗れば塗るほど、崩れたときが大変。「だったらベースメイクはしない」という選択です(笑)。

 

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まぁ、そうだったの! もしかして、今日もベースメイクはしていないの?

 

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目元のコンシーラーだけです(笑)。メイクを薄くしてからは、本当にラクになりました。お化粧にかける時間も減ったし、崩れる心配がないから気持ちもラク。その分、毎夜のパックは絶対です。入浴中に泥パック、お風呂上がりに化粧水パックが基本です。

 

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だけど、パックって続けるのが大変じゃない? 毎日となるとお金も掛かるし……。

 

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だから私が使っているのも、いわゆるプチプラです。「ルルルン」のフェイスパックを愛用していますが、こだわりは大容量タイプではなく、7枚入りのタイプをストックしておくこと。すぐに使い切れるから未使用のマスクの乾燥が防げるし、旅行にも楽に持って行けます。旅行に出かけるときも荷物の少ない私ですが、パックだけは欠かせません(笑)。

 

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スキンケア以外にも、美容のために続けていることってある? 例えば私の場合、ダイエットのためのストレッチとかまったく続かないの。

 

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「これって意味があるの?」と思うと、すぐに怠けてしまいますよね。だからこそ、お金をかけることにしました。昨年の3月から、パーソナルジムに通い始めたんです。マンツーマンの分、確かにお金はかかります。けれど、信頼と効果が圧倒的に違う。以前はジムもエステも価格の安さにつられ、結果が出ずじまい。通う場所を変えては続かないことの連続で、“安物買いの銭失い”になっていたと痛感しましたね(笑)。

 

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安物買いの銭失い! それは本当にそうね。お金をかけるべきところにはしっかりかけ、かけた分だけ、効果を得ることが大事ということかしら?

 

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効果が得られれば無駄づかいにはならないし、効果を実感できれば継続できます。参田さんとお話をしていて思いましたが、私、30代になってから、お金の使い方が上手になったのかもしれない。ジムもそうだし、スキンケアもファッションもそう。どこにお金をかけることが正解なのかが見えてきた気がします。

 

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どこにお金をかけるのが正解なのか、それは家族のお財布を守るという立場でも持つべき観点ね。どうすれば、正解が見えてくるのかしら?

 

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分かりやすいのがファッションでしょうか。昔は、とにかく質より量のお買い物。けれど大量に買ったお洋服から「ああじゃない、こうじゃない」と失敗を繰り返したことで、自分に似合うテイストやシルエットが、やっと見えてきました。「これは自分に似合う」という確信があれば、上質なお洋服を買うにも自信が持てます。すると上質な分、何年も着ることができるから、掛けたお金も無駄にならない。

 

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パーソナルジムのお話にも通じるわね。自分に合うものなら長く続けられるし、服だってずっと着ていられる。

 

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生活スタイルも一緒です。数年前に「メイク直しは面倒!」と割り切ってからは、本当にラクになりましたから。30代を迎え、若い頃に繰り返した失敗を見返せるようになったからこそ、今の気張らない生活がある気がします。

 

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昔を冷静に振り返られる年齢になった今こそ、自分にとっての「正解」を見極めるチャンスということね! 今日はたくさんの貴重なお話をありがとう! まずは自分に似合う色を見極め、お父さんに新しいパンプスをおねだりしてみるわ(笑)。

 

【後編のまとめ】

若い頃は、ファッション雑誌や美容雑誌とにらめっこする毎日だった私。最近は雑誌を読む時間もなかなか取れないけれど、武智さんのお話から見えてきたのは「若い頃の失敗から学ぶこと」の大切さね。

 

昔の失敗から自分に似合うもの、似合う生活習慣を見つけることができれば、結果的に無駄づかいも減らせる……。おしゃれや美容の観点だけでなく、お金の使い方を見直す機会ができて、武智さんには本当に感謝! 今後の生活にしっかり生かさなくちゃ。