“多肉女子”という言葉を聞いたことがありますか?
ぽっちゃりしている女子でも、お肉が好きな女子のことでもなく、「多肉植物」を育てたり、アレンジを楽しむ女性のこと。ぷっくりとした葉や茎が特徴の「多肉植物」が、近頃、女性を中心に人気沸騰中!
多くの女子たちを虜にする、その魅力とは?
手間もかからず、種類も豊富!
「多肉植物」とは、ぷっくりとした肉厚の葉や茎に水を蓄えることができる植物のこと。主に乾燥地に自生しますが、その優れた貯水機能により、過酷な環境でも枯れずに生き延びることが可能。そのため、私たちが育てる際も頻繁に水を与える必要がなく、手入れが簡単です!
また、多肉植物と一言でいっても、その種類は数えきれないほどあり、形や色彩もさまざま。バラの花のようなエレガントな形をしたもの、石ころのような奇妙な形をしたもの、葉の一部が透明な窓のようになったもの、美しい花を咲かせるもの……などなど一種類一種類が個性的。葉や茎がぷっくりとしていて愛らしく、まるでオブジェのようでおしゃれに見える!という点も、人気の理由です。
多肉植物を、元気に育てるコツは?
多肉植物は水やりが少なくてOK。ズボラでも育てやすい植物ではあるものの、正しくない育て方をすれば当然、枯れてしまいます。生育のサイクルに合わせた水やりや日当たりなど、育て方のコツをおさえておくことも必要です。
そこで、まず、注意したいのが土選び。多肉植物は水分の少ない土地で生育しているため、栽培する際の土は、水はけのよいものを用いるのが基本。粒子が細かすぎてぎっしり詰まった土は水はけや通気性が悪く、常に土が湿った状態になってしまい、根腐れを起こしてしまう危険性があるのだとか。比較的粒子が大きいものを選ぶのがよいそう。
また、湿度も大敵。多湿にならず、長時間日が当たる場所で育てることが大切で、屋外ならば雨に当たらない場所に、室内ならば日当たりも風通しもいい窓辺に置くのがベストなのだとか。水やりをしすぎてしまうのも、NG。水やりは、土が完全に乾いてから数日後に行うくらいの頻度でOKです。
自分らしく&おしゃれにアレンジ
たくさんの種類の中から自分のお気に入りを見つけたり、異なる種類を寄せ植えしアートのように楽しむのも多肉植物の醍醐味。どれもユニークな姿なので、シンプルな鉢にひとつ、ちょこんと植えてもサマに。また、大きな鉢に寄せ植えしたり、鉢の代わりにマグカップやグラス、ブリキの器、バスケットなどを利用してもステキです。
育てやすいうえに、簡単にお部屋におしゃれな雰囲気を与えてくれる多肉植物。ぜひ、取り入れてみませんか?
(文:カキヌマヨウコ)
【文献紹介】
小さな多肉植物たち
著者:サボテン相談室・羽兼直行(著)
出版社:主婦の友社
手がかからず、小さくて場所もとらない。室内でも栽培できる。そんなおしゃれな多肉植物(サボテンやエケベリア、リトープスなど)を、お部屋のインテリアとして卓上や窓辺、ベランダなどに飾りたい。そんな人が増えています。本書は、そんな多肉植物を、枯らさず、元気に育てるためのノウハウをやさしく解説した、多肉植物栽培の入門書。もちろん、寄せ植えやアレンジ、おしゃれな飾り方の実例も多数紹介しました。紹介したサボテンや多肉植物は、小型で丈夫な種類を中心に200種以上。旅行好きで家を空けることの多い方でも安心して育てられるものばかり。コンパクトで場所をとらない、女性に人気のあるものを中心に選びました。