チョコ、お好きですか？
お菓子・スイーツの代表格のひとつと言ってよいであろう、チョコレート。お好きな方も多いですよね。スタンダードな板チョコレートや一口チョコレートをはじめ、多くの種類のチョコレート菓子が日々発売されています。
最近では、チョコレートの原料であるカカオの効果・効能に注目が集まり、カカオの割合を表示した製品も出てきました。
おいしいお菓子を食べて、なおかつ健康にもいいなんて夢のような話です。そんなカカオの効能、あなたはどれだけ知っていますか？
カカオのポリフェノールは赤ワインの2倍以上！
「ポリフェノール」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。ポリフェノールは赤ワインや緑茶などに含まれる成分で、強力な抗酸化作用により、生活習慣病の予防やアンチエイジングに効果があると言われています。
カカオに含まれているポリフェノールの量は、赤ワインのなんと2倍以上！チョコレートが注目されている理由がここにあります。お酒が苦手な人でも手軽に摂ることができますね。
ポリフェノールの働きの一つである「抗酸化作用」というのは、身体の中の活性酸素の働きを抑える効果のことです。活性酸素は、適量ならば細菌からわたしたちの身体をガードする働きをしてくれますが、増えすぎるとがんや動脈硬化などの病気の原因となります。
カカオ･ポリフェノールが活性酸素の働きを抑えることで、これらの病気を予防することにつながるのです。
お通じ改善！注目の「カカオ・プロテイン」
ポリフェノールと共に注目されているカカオの機能成分に、「カカオ・プロテイン」があります。ポリフェノールと比べてあまり注目されていませんでしたが、帝京大学と株式会社 明治の共同で実施された実験の結果、便通改善に効果があるとわかってきました。
カカオ・プロテインは、カカオ豆に含まれるたんぱく質です。実験では、高カカオのチョコレートを摂取し始めてから約1週間で排便回数が増加する効果が確認されています。
また、カカオ･プロテインは小腸で消化されずに大腸まで届き、腸内の細菌比率を調整する効果もあるそうです。
とはいえ、食べすぎは禁物！？
その他にも、香りによる集中力増加、リラックス効果もあるカカオ。ミネラルや食物繊維なども多く含まれています。19世紀のヨーロッパでは薬局で販売されていたというのも納得です。
しかし、だからといって食べすぎはかえって身体によくありません。何事にも適量というものがあります。
特に高カカオチョコレートは脂質の割合が普通のチョコレートより高く、カフェインなどの成分も多く含まれています。
高カカオチョコレートの摂取量の目安は1日25グラム程度なので、うっかり食べすぎないように気をつけましょう。
カカオそのものに甘みはありませんので、味を整えるために当然砂糖も含まれています。ちなみに、食品についている原材料表示は、重量の割合の多いものから順番に表示されていますので、カカオよりも砂糖が前に表示されている場合は、砂糖の割合の方が多いということです。選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
もっとチョコレートのことを知りたい！という人に
株式会社明治では今年、明治ミルクチョコレートの発売90周年を記念して、「チョコレート検定」を実施するそうです。ここではチョコレートの効能をはじめ、カカオやチョコレートの歴史、ショコラスイーツの作り方、国内外の有名ショコラティエまで、チョコレートに関するありとあらゆる問題が出題されます。チョコレートが好きな人ならば誰でも受験可能！合格者には、「ショコラアドバイザー」の認定証が進呈されます。
「チョコレートは好きだけど、そこまで詳しくないよ……」という人も安心してください。検定の問題は『チョコレート検定 公式テキスト』（株式会社 明治、チョコレート検定委員会・監修／学研プラス・刊）から出題されます。
テキストとはいっても堅苦しいものではなく、読み物として楽しみながら勉強できる1冊なので、興味のある人は一度目を通してみてはいかがでしょうか？
【文献紹介】
チョコレート検定 公式テキスト
著者：株式会社明治（監修）チョコレート検定委員会（監修）
出版社：学研プラス
カカオの歴史や産地、品種、チョコレートの加工法や市場など、チョコレートの基礎知識を学ぶための公式テキスト。コラムも充実し、魅力と奥深さが詰まったトリビアが満載。受検対策はもちろん、チョコレートの正しい知識が身につく一冊。