注目モデルをコンパクトに紹介するこのコーナー。今春に発売されたクーペ風SUV三菱自動車「エクリプスクロス」を紹介します。出来映えは上々で、作り手独自のキャラクターも実感できる仕上がりです。
三菱が満を持して送り出すクーペ風SUV
三菱自動車
エクリプス クロス
クーペ風の仕上がりながら荷室は実用的な広さを確保
三菱としては久々の新作となるエクリプス クロスは、SUVとクーペの魅力を融合させたクロスオーバーモデル。そのボディは、同門のRVRより若干大きい程度で、日本の道路でも扱いやすいボリュームとなっています。
最大の特徴はリアピラーを傾斜させたスタイリッシュな外観にありますが、かつてパジェロで一世を風靡したSUVの老舗の作とあって、実用性の高さも見逃せません。後席は大人でも余裕のあるスペースを確保。クーペ風とはいいつつ、荷室も実用的な広さを実現します。
今回はプロトタイプに試乗しましたが、その走りは手堅い仕上がりでした。エンジンは1.5リットルのターボで、動力性能は必要にして十分という水準をキープしながら、実用域では充実したトルクを発揮して扱いやすいです。サスペンションもしなやかさを感じさせる設定とあって、ライド感は快適。個性的なSUVをファーストカーとして探している人なら、ぜひとも注目すべき一台といえそうです。
発売時のエンジンは1.5Lターボ
正式デビュー時の搭載エンジンは、1.5ℓのガソリンターボのみとなる予定。SUVで人気のディーゼルがその後追加される予定があるそうです。
インテリアもスポーティ仕立て
その外観同様、インテリアもスポーティな造形が特徴的。接続したスマホを操作できるタッチパッドコントローラーも装備します。
SUVとしての実用性も高レベル
後席にスライド機構を採用したことで、荷室をフレキシブルに使えます。9インチのゴルフバッグが4個積載できる広さも魅力です。
クーペ風味はコンセプトカーから継承
2013年と15年に発表されたショーモデル、コンセプトXRを源流とするスタイリングはクーペ的なテイストを醸します。RVR比で全長が40mm、全幅は35mmの拡大となります。