パナソニックは、同社の単3形電池ライトで史上No.1の明るさを実現した「乾電池エボルタNEO付き 強力マルチライト 角型ランプ BF-MK10」(以下BF-MK10)を6月20日に発売します。実売予想価格は4000円前後(税抜)。
最新LEDライトとそのモデルとなった90年前の品を並べてみた
こちらの大きな特徴はレトロなデザイン。約90年前の1927年(昭和2年)に発売した「角型ランプ」のデザインを採用したといいます。今回、その発売に際し、新製品のBF-MK10、およびそのモデルとなった90年前の「角型ランプ」をメーカーさんに見せて頂くことができました。
上の写真の左が「角型ランプ」、右が新製品のBF-MK10。おお、確かにそっくりです! 元祖「角型ランプ」のほうは、わざわざミュージアムから出してきて頂いたそうで、反射板のくすんだ色やランプを囲むワクのゆがみ、取っ手の渋~い質感に歴史を感じます。
貴重な品だけあって、触るときもメーカーの方が白い手袋をしていたのが印象的。聞けば、こちらは初めて「ナショナル」(パナソニックの家電ブランドの前身)の名を冠した記念すべき品で、通称「ナショナルランプ」と呼ばれたそう。しかも、その新聞広告は同社の創業者、松下幸之助が三日三晩考えて作ったといいます。のちに「経営の神様」と呼ばれる松下氏にとって、特別なアイテムだったわけですね。
正面と底面にLEDを搭載し、前方と足元のダブル照射が可能
さて、そんな大切な製品をリスペクトして生まれた最新モデルBF-MK10は本体正面と底面の2箇所にLEDを搭載。正面に搭載した強力ライトの明るさは、同社史上No.1の400lmを実現しました。また、底面のLEDを点灯し、上に向けることで、ランタンとしても使用可能。さらに正面の強力ライトと、底面のランタンを同時点灯させることで、前方と足元のダブル照射も可能です。
面白いのは、ランタンのフード部分が電源スイッチになっていること。ランタンで使用する際は目覚まし時計の要領で押せばOKですし、上写真のようにフード部が下にあるときは、全体をグッと床に押し下げれば大丈夫。テーブルの上に置けば、気軽な常夜灯として使えそうです。小雨の中でも使える防滴構造になっているので、アウトドアで使用する際も安心ですね。また、本体の2箇所にはカメラネジ穴付き(カメラネジ1/4-20UNC採用)を装備。三脚やクリップ(別売)に取り付ければ、さまざまな場所に固定できるはず。三脚に立てて写真撮影の光源に使っても良さそうです。
ちなみに、90年前の「角型ランプ」で松下幸之助がひねり出したというキャッチコピーは、「買って安心、使って徳用、ナショナルランプ」。いざというときに安心でき、多くの用途に使えておトク、という意味では“ナショナルランプの生まれ変わり”BF-MK10にもぴったりのコピーといえそうですね。