デジタル
スマートフォン
2018/2/28 6:00

究極の撮影機能を片手に集約! ソニー「Xperia XZ2/XZ2 Compact」をバルセロナで試してみた

ソニーモバイルコミュニケーションズは2月26日(スペイン現地時間)、バルセロナで開催されているMWC(モバイル・ワールド・コングレス)にて、Xperiaの新モデル「Xperia XZ2」「Xperia XZ2 Compact」を発表。また、スマートプロダクトの新商品として、「Xperia Ear Duo(エクスペリア イヤー デュオ)」も出展しました。

 

Xperia XZ2はデザインを一新

「Xperia  XZ2」は従来のデザインを一新。3Dグラスを使用し、自然のなかの光をイメージした「Ambient Flow(直訳:周囲を取り巻く流れ)」という新コンセプトで設計されています。サイズはW72xH153xD11.1mm。質量は197g。IP65/IP68の防水防塵性能を備えます。

 

↑5.7インチのディスプレイはアスペクト比18:9でHDRをサポート。解像度はフルHD+となる。表面には、対傷性に優れるCorningのGorilla Glass 5を使用
↑5.7インチのディスプレイはアスペクト比18:9でHDRをサポート。解像度はフルHD+となる。表面には、対傷性に優れるCorningのGorilla Glass 5を使用

 

外観の大きな変化は3つ。背面が緩やかにラウンドしていること、指紋センサーとカメラが背面中央に配置されたこと、そしてイヤホンジャックが廃止されていることです。

 

↑Xperia XZ2(背面)。カメラと指紋センサーが中央に位置する。カラーバリエーションは「リキッドブラック」「リキッドシルバー」「ディープグリーン」「アッシュピンク」の4種類
↑Xperia XZ2(背面)。カメラと指紋センサーが中央に位置する。カラーバリエーションは「リキッドブラック」「リキッドシルバー」「ディープグリーン」「アッシュピンク」の4種類

 

CPUはSnapdragon 845を搭載。RAMは4GB、ROMは64GBで、外部メモリは最大400GBのmicroSDXCをサポートします。

 

XZ2限定の機能はワイヤレス充電と「振動」

さて、上位モデルであるXZ2限定の機能は2つ。まず、Qi規格のワイヤレスチャージに対応しました。また、「ダイナミックバイブレーション」という新機能を搭載。音楽や動画を視聴中に、端末がブルブルと震えます。

 

↑ダイナミックバイブレーションでは、音の波形に合わせてアクチエーターが振動する。設定から機能をオフにすることも可能だ
↑ダイナミックバイブレーションでは、音の波形に合わせてアクチエーターが振動する。設定から機能をオフにすることも可能だ

 

ちなみに、フロントステレオスピーカーは、音圧も向上。より臨場感のあるサウンドを楽しめるようになりました。

 

↑対応コンテンツを再生中、音量を調整するスライダの下部に、振動を4段階で調節するバーが表示される
↑対応コンテンツを再生中、音量を調整するスライダの下部に、振動を4段階で調節するバーが表示される

 

また、動画コンテンツの視聴時には、HDR対応コンテンツでなくても高精細・高コントラストな状態にアップコンバートされます。これは高画質エンジンのX-Realtity for mobileの進化によるものです。

 

↑従来機(左)とZX2(右)のディスプレイ表示を比較。新モデルの方がコントラストが高いのがわかる
↑従来機(左)とZX2(右)のディスプレイ表示を比較。新モデルの方がコントラストが高いのがわかる

 

カメラ機能は正当進化

続いてカメラについて。背面カメラは、1920万画素。スマホとして世界初となる4K HDRの動画撮影をサポートしています。これにより、動画撮影中も、背景の白飛びを防げたり、夜景を美しく撮影できたりするとのこと。

 

↑カメラのUI上に、「HDR」をオンにできるスイッチが表示される。機能をオンにすると画面が少し暗くなるような印象を受けた
↑カメラのUI上に、「HDR」をオンにできるスイッチが表示される。機能をオンにすると画面が少し暗くなるような印象を受けた

 

また、960fpsのスーパースローモーションを選択する際に、フルHD解像度での撮影が可能となりました。

 

↑スーパースローモーションの撮影時に、フルHD解像度を選択できる
↑スーパースローモーションの撮影時に、フルHD解像度を選択できる

 

3Dのイメージをスキャンできる「3Dクリエーター」機能もアップデート。従来は背面カメラでしか利用できませんでしたが、インカメラでもこれをサポート。自撮りで使えるようになりました。

 

↑3Dクリエーターは自分で撮影できるように
↑3Dクリエーターは自分で撮影できるように

 

「Xperia  XZ2 Compact」は性能面での差は少ない

Xperia XZ2 Compactは、一回り小さい5.0インチのディスプレイを搭載。サイズはW65xH135xD12.1mmとなり、一般的な男性の手なら片手でしっかりと握れるでしょう。168gという質量は、大きさの割には、若干重みを感じました。

 

↑Xperia XZ2 Compactは片手で扱えるサイズ感。カラーは「ブラック」「ホワイトシルバー」「モスグリーン」「コーラルピンク」の4種類
↑Xperia XZ2 Compactは片手で扱えるサイズ感。カラーは「ブラック」「ホワイトシルバー」「モスグリーン」「コーラルピンク」の4種類

 

こちらも背面がラウンド。表面はフロストガラスのような質感で、サラッとしています。

 

↑こちらも指紋センサーが背面にある。XZ2に比べると、カメラはやや上端部に位置
↑こちらも指紋センサーが背面にある。XZ2に比べると、カメラはやや上端部に位置

 

そのほか、先述のXZ2独自機能を除けば、ネットワーク対応に微妙な違いがある以外は、特にスペック上の大きな違いはさほどありません。

 

Xperia Duoは首を横に振って操作できる

タッチ操作できるプロジェクター「Xperia Touch」などでお馴染みの「スマートプロダクト」という商品群からは、フルワイヤレスイヤホンの「Xperia Ear Duo」が登場しました。カラーは「ブラック」と「ゴールド」の2種類。

 

↑Xperia Ear Duo。重さはそれぞれ10.6g。連続駆動時間は4時間
↑Xperia Ear Duo。重さはそれぞれ10.6g。連続駆動時間は4時間

 

↑充電ケース(直径89mm、厚み25mm、質量76g)にセットすると3回フル充電できる。7分充電すれば、1時間利用可能。なお、ケースそのものはUSB Type-Cで充電
↑充電ケース(直径89mm、厚み25mm、質量76g)にセットすると3回フル充電できる。7分充電すれば、1時間利用可能。なお、ケースそのものはUSB Type-Cで充電

 

同機は耳の穴を塞がない「デュアルリスニング」を提案するデザインがユニークです。ヘッドジェスチャー操作では、たとえば首を左右に振って、曲送りが可能。右側のデバイス表面をゆっくりとスワイプすることで、音量の調整も行えます。そのほか、ソニーエージェントテクノロジーによる音声コミュニケーションにも対応。

 

↑耳に装着するとこんな感じに
↑耳に装着するとこんな感じに

 

最後になりましたが、Xperia XZ2シリーズの出荷時期は3月とのこと。国内販売についての詳細は不明ですが、久しぶりにデザインを一新したXperiaに注目です。

 

ちなみに、会場では将来的に搭載が見込まれるデュアルカメラについても予告されました。各社デュアルカメラの活用方法には差がありますが、ソニーはどうやら暗所撮影に特化する模様。近い将来の登場に、期待が高まります。