娘が使う幼稚園の上履き入れやお着替え袋が古くなってきたので、4月からの新学期を機に一新。娘は喜んでくれたものの、中途半端に生地が余ってしまった……。もうひとつ作るにはサイズが足りないし、捨てるのはもったいない! 何かいい使い道はないかしら?
そうだ、手芸キット専門店「nunocoto(ヌノコト)」でディレクターをしている、小宮薫さんにアドバイスをもらいましょう!
参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお母さんが、なにやら困っているようです。
参田家の人々
ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
中途半端に余った布の活用方法が知りたい!
- 「通園グッズをやっとの思いで作り終えたこの時期。だけど、布が中途半端に余っちゃって困っているんです。端切れを使って、簡単に作れるアイテムって何かありませんか?」
- 「リボン状に細長く裁断した生地を、観音折りにして作る“バイアステープ”ってご存知ですか? ハンカチの縁に縫い付けてワンポイントにしたり、幼稚園用のハンドタオルの角にフック紐として取り付けたりすることができます。500円前後で購入できる『バイアステープメーカー』という器具に通せば、アイロンをかけるだけで作れますよ!」
- 「わざわざリボンやレースを買わなくても、端切れで代用できるんですね! しかもいろいろ使えて便利そう。手作りした通園グッズと同じ生地の紐なら、子どもは幼稚園で『自分のタオルだ!』って見つけやすいし」
- 「ほかには、動物やハートなどのプリントを型取って、マスコットにするのはどうでしょう? 縫い合わせて中に綿を詰め、安全ピンやボールチェーンをつけて、手提げバッグにぶら下げると可愛いです。同じ柄で揃えると、子どもも喜んで大切に使ってくれますよ」
- 「なるほど! その作り方を応用して、娘の手提げバッグを作ってでた端切れを使えば、息子用の“にぎにぎ”を作れそう。綿と一緒に鈴を入れれば音が鳴って、赤ちゃんが喜びそうです」
- 「いいアイデアですね! あと、通学バッグが汚れて、洗濯してもシミが落ちないときは、端切れで作ったアップリケを縫い付けると目隠しにできますよ。違う絵柄の布でも四角く縫いつければ、ポケットのようなアクセントになって可愛いんです」
- 「それは目からウロコ! 通園バッグは一年を通して使う物だから、子どもが汚してしまうととても困るんですよね。さすがに予備のものを作ったり買ったりするのは大変ですもの」
- 「あとは、100円ショップでも購入できる『くるみボタンキット』もおすすめです。5cm角の布を専用キットで挟むだけで、可愛い絵柄のボタンが作れます。ゴムを通せばヘアゴムとして使えるので、小さい端切れが出たらストックしておくと便利ですよ」
- 「くるみボタンってよく見るけど、100円ショップにあるキットで手軽に作れちゃうんですね。簡単にできるから、今度娘と一緒に作ってみようかしら。教えてもらったアイデアを実践すれば、余った布を有効活用できそう。小宮さん、どうもありがとうございました!」
端切れの活用アイデア
①バイアステープメーカーでバイアステープを作り、レースやリボン、ロ—プとして活用。
②生地の柄部分を2枚同じサイズに切り取り、中に綿を入れて縫い付ければマスコットに!
③モチーフを形取ってアップリケにすれば、バックの汚れ隠しや、ネームシールとして使える。
④100円ショップのキットを使えば、簡単にくるみボタンができあがり!ヘアゴムにもアレンジできる。
余った生地で通園グッズをアレンジ
早速教わった、余った生地の使い切りテクニックを実践。小さな端切れサイズの生地でもくるみボタンにしたら、全部使い切れちゃった! 娘もリンゴ柄の生地を切り取って作ったマスコットを気に入ってくれたわ。小物でも「お母さんが自分のために作った」という思いで大切に使ってもらえるのがうれしいわね!
教えてくれたのは……
- 手芸キット専門店「nunocoto」/ディレクター・小宮薫さん
「つくる楽しさ、手作りのあたたかさを暮らしに」をコンセプトに、ソーイングキット&オリジナル布の販売を行う通販サイト「nunocoto」にて製作を務める。ちょっとした合間にさくっと作れてお母さんも子どもも“Happy”になれる手作りのある暮らしを提案。
https://www.nunocoto.com/