個人的に柿の種が大好きな筆者。業界の名門である亀田製菓の「亀田の柿の種」は、間食のお供やつまみにも欠かせません。そんな同社ですが、今春3月5日に「カカオ×玄米」という新ブランドを発売しました! 気になるのは、70%のハイカカオチョコレートに乳酸菌も配合という、極めてトレンドに寄せてきているところ。しかも、“お茶によく合うヘルシーなチョコレート米菓。”とうたった特設サイトまで作る力の入れよう。この真意を確かめるべく、実食チェックしてみました!
そうか。日本には玄米茶がある⇒納得の好相性!
まずは普通に食べてみます。「カカオ×玄米」は、玄米を練りこんだ生地にカカオ分70%のチョコレートをコーティングしたお菓子。なお、チョコレート内のカカオの量を増やすと、そのぶんミルクや糖分などは減るので甘さが抑えられます。
お菓子の形が、亀田製菓のブランドロゴと同じ、六角形です。それだけ気合が入っているということなのでしょうか。情熱を感じます! そしてサイズ感は、筆者が「亀田の柿の種」と並んで大好きなミニ煎餅「しゃり蔵」と同じか少し大きいぐらい。
印象的なのは、開封した瞬間に鼻孔をくすぐるカカオのリッチな香り。意外、と言うと失礼かもしれませんが、想像以上にどっしりとしたショコラフレーバーを感じられます。そして食べてみるとこれまた非常に美味! ベースが玄米だからか、小麦由来の生地よりも香ばしくてしとやか。軸は上品で繊細、そのうえからほろ甘ビターなチョコレートが包む、かなり大人な味わいになっています。
次はお茶との親和性をチェック。用意したのはいたって普通のペットボトル緑茶です。こちらも、玄米がベースになっているからか、生地の香ばしさが緑茶とうまくマッチングして確かによく合います。
イメージ的にいえば、チョコレートに合う飲み物はコーヒーというのが通説でしょう。前者はカカオ豆、後者はコーヒー豆。どちらも豆を焙煎させ、素材が生み出すほろ苦さや香ばしさを楽しむものなので、相性が悪いわけはありません。でも、素材でいえば日本には古くから「玄米茶」という伝統的な飲み物があるくらい、玄米とお茶の相性は約束されています。そう考えると「カカオ×玄米」にお茶が合うというのは納得ですね。
柿の種×チョコに合わせるなら濃いめのお茶を!
そしてもう一品、お茶との相性を試したくなったのが、よりスタンダードな米×チョコ商品。「亀田の柿の種」には「KAKITANE CAFE」というチョコがけシリーズもあるので、そのなかで最もプレーンなミルクチョコはお茶とマッチするのかを試してみました。
まずはそのまま。味はハイカカオではないぶん、「カカオ×玄米」に比べると甘めです。ベースの生地もピリ辛でしょっぱい柿の種なので、米の香ばしさやうまみが全面に出てきている印象。
では、お茶との相性はどうでしょう。チョコレートの甘みが強いので、お茶を合わせるなら繊細な味わいのものよりも、濃く渋めのタイプのほうがいいと思いました。なので、ウーロン茶や紅茶は「亀田の柿の種 ミルクチョコ」の方が合うかも。ワインでたとえるなら、「カカオ×玄米」が白なら、「亀田の柿の種 ミルクチョコ」は赤。コーヒーで例えるなら、「カカオ×玄米」が浅煎りのサードウェーブ系、「亀田の柿の種 ミルクチョコ」は深煎りのエスプレッソといったニュアンスです。
最後に、おまけでミックスして食べてみたのですが、これはこれで複雑性が増して面白かったです。なにはともあれ、新作の「カカオ×玄米」は普通のチョコレート菓子としても優秀なおいしさがあって、しかもヘルシー。今度おやつを探しているときにお店で見つけたら、ぜひお茶と一緒にゲットするのを強くオススメします!