~~DIYリフォームの始め方~~ 第1回:タイミング
ずっと同じ家に住んでいると、とこどころ傷みが気になってきたり、大胆にイメージチェンジしたくなったり、ということはありませんか? そんなときは、理想の住まいを手に入れるべく「DIYリフォーム」に挑戦してみましょう!
DIYリフォームでいちばん大事なことは、時間をかけて、自分らしいプランを練ることです。リフォームの時期、予算、情報収集、準備と、綿密に計画すれば、成功間違いなし! あれこれ悩んで選ぶのも楽しい作業です。とはいえ、何をどう進めればいいのかわからない……というDIYビギナーに向け、全4回にわたってDIYリフォームの簡単な始め方を解説します。
第1回となる本稿では、「タイミング」について取りあげます。
【ポイント①】
目的を明確にしてわが家を快適に
DIYリフォームの上手なプランの立て方は、まず初めに家の中の不満をリストアップすることです。「壁紙がすすけてきた」「床がペットの爪跡だらけ」「収納が少ない」など、とにかく日々生活するうえで気になっていることを、思いつく限り書き出すのです。こうしてできたリストを読み返してみると、自分がどんな暮らしをしたいのか、自分にとっての「快適な生活」がハッキリしてきます。
「無垢フローリングにしたい」「ヨーロッパ製のドアに交換したい」「天井に古材の梁を取りつけたい」など憧れのインテリアを最優先すると、サイズが合わなかったり、思わぬ出費が発生したり、のちのちのメンテナンスが大変になるなど新たな悩みが生まれる可能性があります。見た目重視で進めるリフォームはとかく失敗しやすいもの。初めてDIYリフォームをする場合は特に気をつけないといけません。
まずは目的をしっかり持って、無理のないプランを立てること。そこからがスタートです。
【ポイント②】
リフォームの時期を把握しよう
適切な時期にリフォームすることも重要なプランニングのひとつです。壁材や床材にはそれぞれ耐久年数があります。それは、使用環境によって差は出ますが、トラブルが発生する平均年数と考えておけばよいでしょう。たとえば壁紙なら10年で張り替えを考えます。この時期を大幅に過ぎると、劣化が進んでうまくはがれず、あとの処理が大変になります。
※バスルームなどの水のかかる場所やペットを飼っている家では、さらに劣
化が早まります
張り替え時期が数年先なら、掃除や補修ですませたり、落ちないシミのある面だけに、安価なペンキを塗ったりして、無駄な出費を省いてもいいでしょう。
【ポイント③】
DIYでできること、できないことがある
初めて自分でリフォームするとなると、どんなことができるのか、どこまで施工してよいのか、予測がつかないものです。一戸建ての持ち家なら制約を気にせず塗装やクッションフロアなどの張り替えができますが、たとえば壁を抜く作業は、設計図でもない限り、専門家に相談しないと進められません。
また、水道やガス、壁や天井内部の電気配線を工事することは法律で禁じられていて、有資格者でなければ作業ができません。基本的にリフォームできるのは「室内の表面の部分だけ」ということを覚えておきましょう。
分譲マンションには所有者専有部分と、共有部分があり、リフォームできるのは専有部分のみで、コンクリートの床、壁、天井、柱、梁の解体、穴あけ、はつりは禁止されています。室内の壁材の変更はOKですが、床材は防音規定があることが多いので、事前に管理規約を確認し、管理者に問い合わせておきましょう。
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