テクニクスと、レコード針のナガオカ、レコード盤製造の東洋化成の3社は、アナログレコードによる音楽鑑賞を推進する「Record Rediscover Project」を立ち上げ、共同でイベントを開催しました。
このプロジェクトは、盛り上がりを見せるアナログオーディオ市場において、アナログの良さを見直し、アナログオーディオに触れられるイベントなどを共同で開催していこうとするもの。ともにヘッドクォーターや製造ラインを日本に置く3社が、Made in Japanの素晴らしさを世界中の音楽ファンにアピールします。
プロジェクトに先駆けて、テクニクスから発表された数量限定(全世界1200台、日本国内300台)のアナログレコードプレーヤー「SL-1200GAE」(実売価格33万円前後)は、4月12日午前10時から予約を開始しましたが、わずか30分ほどで国内販売分が完売したことがアナウンスされました。アナログオーディオへの注目の高さがうかがえます。
イベントに登場したピーター・バラカン氏は、「オーディオはワインと同じ。普段はテーブルワインでいいけど、たまにはいい音聞きたいですね」と語り、自身のお気に入りのレコードをテクニクスのプレーヤーで再生。しばしのあいだ、アナログ特有のやわらかな音に会場が包み込まれました。
また、ピアニストのアリス=紗良・オットさんは、テクニクス「SL-1200GAE」のために、グリーグ「蝶々」を収録。その音源は、イベントのお土産として配布されました。
このレコード(非売品)には、アリスさんのピアノ曲のほか、大橋トリオや鈴木慶一率いるムーンライダースの楽曲も収録。B面には、東洋化成の提供による「左右バランス」や「位相特性」、「回転むら」など、アナログオーディオ機器調整用の音源が収録されています。
メーカーの垣根を越えた共同プロジェクトにより、日本国内のアナログオーディオ市場が更なる盛り上がりを見せることを期待したいですね。
【URL】
プロジェクト公式サイト http://rediscover.jp/
テクニクス http://jp.technics.com/
ナガオカ http://www.nagaoka.co.jp/
東洋化成 http://www.toyokasei.co.jp/