家電
2018/5/8 20:15

質感、良すぎじゃない? ピンポイントで香りを届ける「鉄球家電」

二子玉川の蔦屋家電(東京都世田谷区)は5月3日(木)より、FUMA「香り導くサーキュレーター」の一般販売予約を開始しました。こちらは、最先端のロボティクス技術を誇るATOUN(アトウン・奈良県奈良市)と、クリエイティブ集団、PARTYのコラボによる新ブランド「FUMA」の第1弾となる製品です。実売価格は南部鉄器モデル、有田焼モデルともに7万3800円(税抜)。

↑南部鉄器モデル(左)、有田焼モデル(右)

 

伝統工芸を使い、素早い開発によって生まれたアイテム

「FUMA」では、アジャイル(※)なものづくりがモットーで、目標スペックを決めて技術開発を行うという従来のプロセスを採用しないのが特徴。「伝統工芸を用いてどのような新しい体験価値を生み出せるか」を最優先事項とし、そのために必要な技術をATOUNとPARTYの得意分野から持ち寄り、一気に組み上げてプロトタイプの作成まで行います。

※アジャイル(agile)……英語で「素早い」「機敏な」という意味。ソフトウェアなどの開発で、より素早い開発を重視する方法を指します

 

こうして誕生した「香り導くサーキュレーター」は、コアンダ効果(※)を用いて風をコントロールし、欲しい場所にピンポイントで香りを届けられるサーキュレーター。「21世紀の香炉」を目指し、一般的なアロマディフューザーで用いられる熱や超音波を不要としているのが特徴。台座にアロマストーンを置くだけで、香りを風に乗せて届けます。ちなみに、この球形のフォルムと「コアンダ効果」で、パナソニックの創風機「Q」を連想した方はかなりの家電通。ATOUNはパナソニック出資のベンチャー企業で、本機は創風機「Q」の開発者が手掛けています。

※コアンダ効果……流体が物体の表面を流れるとき、物体の表面に沿って流れる現象

 

南部鉄器と有田焼を採用したミニマルなデザイン

本機の外観は、羽根も穴もないミニマルなデザイン。風の源泉となる球体部分には、古くから香炉として愛用されてきた南部鉄器と有田焼を採用。土台の天板には国産の山桜を、タッチスイッチには真鍮(しんちゅう)を採用し、素材感を楽しめる仕上げとしました。

 

操作はカンタンで、本体スイッチのほか、iOS用のアプリで操作することができ、シーンに応じておすすめの風量・風向を設定することが可能。また、好きな時間にON/OFF設定もできるので、目覚めの時間に香りを楽しむこともできます。

 

このほか、オフィスの休憩エリアなどでリフレッシュできる空間を創ったり、受付や応接室に置いて来客をもてなしたりと、さまざまなシーンで活用できそうですね。…ん? どこからか良い香りがするが、この香り、どこから出ているのだろう……? そんな不思議な体験をしたときは、近くに本機がないか、探してみてください。

↑寝室に置いたイメージ

 

↑本機のスペック。南部鉄器モデルのほうが1kgほど重くなっています