日本全国津々浦々、各都道府県のオススメ食材を紹介する【ご当地グルメ&おつまみショー】。今回は岩手県で古くから親しまれている食材を紹介します。どれも見た目は真っ黒だけど、食べてびっくり本当においしい岩手の郷土食3選をお届けします!
[1品目]
お米を使った甘~い保存食
太田幸商店
元祖 山田生せんべい
まるでLPレコードのように丁重にビニール袋に収まった黒い円盤状の食べ物は、パッと見るとなかなか怪しいのですが、この「元祖 山田生せんべい」は江戸時代後期から山田町に伝わる保存食。米粉にゴマや三温糖を混ぜて薄くのばして半分乾燥させるという作り方も、江戸時代当時のままです。いわば生乾きの生せんべい、食感は京都の生八つ橋、あるいは草餅にも似たモチモチ感ながら、わらび餅っぽいみずみずしさも感じます。
黒ゴマ風味の生せんべいは、和風スイーツとして小豆あんを挟んだり、刻んで白玉の代わりにあんみつに入れたり、わらび餅のようにそのままちぎってきなこを付けて食べるなど、オススメしたいアレンジが豊富。少しレンジで温めてからバニラアイスを乗せてもおいしいです。
合わせる飲み物は、紅茶でもコーヒーでもなくやっぱり緑茶(できれば濃い目の)がオススメ。お土産店などで390円(参考価格)で購入できます。
[2品目]
大正時代から引き継がれる万能な和食調味料
びはんコーポレーション
山田の醤油
三陸海岸の山田町で生まれたこのお醤油は、昆布の風味がすごく効いていますが、しょっぱ過ぎず、ほんのり甘くてかつ深みを感じさせる優しい味です。一度使うとほかの醤油では満足できなくなるかもしれません。
鯛やぶりの刺身、にぎり寿司、冷ややっこなど、とにかく和食とは相性バツグンです。また焼き魚や玉子かけごはんはもちろん、目玉焼きにほんの少しかけても極上! 少し甘くてコクのある味だから、焼きおにぎりや焼いたお餅にもバッチリだし、とにかく何にでも合う万能醤油なのです。110ml入り1本119円(参考価格)。
[3品目]
日常食かつお祝い食、岩手県民はこのあずき煮で寒さを乗り切る!
小笠原製麺所
あずきばっとう
「ぜんざいにきしめんが入ってる!」というのが最初の衝撃。つぶあんたっぷりのぜんざいと言えばお餅入りが定番なので、ちょっと珍しいですね。実は見た目きしめんなこの食材は「はっとう」と言い、この「はっとう」があずき煮に入っているので「あずきばっとう」なのです。甘いあずき煮にほんのり塩味の「はっとう」がアクセントとなっていて、メインの食事としてもおやつとしても食べられます。
冬場は大鍋で大量に作って大勢で食べたり、また祭事にもふるまわれたりと、岩手では昔からとても親しまれている一品。夏場は冷やした牛乳をかけてあずきミルクにしてもすごくおいしいです。お値段は一袋237円(参考価格)。