ここでは、ソニーの「LSPX-P1」をデジタル・メディア評論家の麻倉怜士さんチェックしました。この商品は、動画、静止画を部屋の様々な場所に投影できるプロジェクター(右)と、HDMI 端子を備えるワイヤレスユニット(左)のセット。レコーダーやPCをワイヤレスユニットにつなぐことで、好みの映像を最大80インチで楽しめます。もちろんiPhoneやAndroidスマホ内の動画も投影可能で、気軽にシアターが構築できてしまうわけです。
小型プロジェクターながらAVの基本を押さえている
デジタル・メディア評論家の麻倉怜士さんは、このプロジェクターを次のように評価しています。
「片手で持ち運びができるほど軽量コンパクトなプロジェクターながら、AV機器としての基本、すなわち画と音を単体で押さえているところに感心しました。映像は最大80インチまで投影することができ、40インチくらいまでなら十分にホームシアターとして映画などを楽しめるほどの高画質。スクリーンに映すのがベストですが、白い壁なら問題なく見られる手軽さも魅力です。スピーカーはさすがに高音質とはいかないまでも、これだけの小さな筐体に内蔵した点を称えたいですね。また、テレビの延長としての用途ではなく、『生活に溶け込むオーディオ&ビジュアル』としてのコンセプトも面白い。本機には海や植物などの環境映像がプリインされていますが、これらを常時再生しておけば、映像と音楽が生活へ自然に入り込んできます。ポータブルのためリビングや寝室、キッチンのそばにも置けますし、壁だけでなく天井や床にも映し出せるので、使い方はまさにフリースタイル。AV機器の様々な楽しみ方をユーザーに提案する、新機軸のアイテムだと感じました」
ソニー
ポータブル超単焦点プロジェクター
LSPX-P1
実売価格9万9900円
【SPEC】
●画面サイズ:22 ~80型
●有効光束:100lm
●バッテリー駆動時間:約2 時間(充電約4 時間)
●無線通信:Wi-Fi、Bluetooth
●内蔵ストレージ:約4GB
●サイズ/質量:約W81×H131×D131mm/約930g(本体)
壁際に設置して省スペース
一般的なプロジェクターとは異なり、壁際に設置可能。オートフォーカス機能搭載で、台形補正などは不要です。
小型でもサウンドは大迫力!
オーディオ再生レベル強調技術xLOUDを採用。小型な筐体ながら、迫力のサウンドが楽しめます。
スマホから手軽に操作可能!
本体に備わるのは操作ボタンは電源のみ。音量調整や入力切替などはスマホ用アプリで行います。
麻倉のココがポイント
「小型ユニットで超短焦点を実現した高いレンズ技術」
「新開発の小型超短焦点レンズが秀逸。4K対応のLSPXW1の技術がベースとなっていますが、この省スペースで、超短焦点を実現したのは素晴らしいです」
デジタル・メディア評論家
麻倉怜士さん
雑誌や書籍で評論を執筆するほか、大学講師を務めるなど多方面で活躍しています。日本画質学会の副会長。
【URL】
ソニー ビデオプロジェクター LSPX-P1 http://www.sony.jp/video-projector/products/LSPX-P1/