オネエと呼ばれる人たちがいる。女性的な話しかたをする男性で、恋愛対象は男性であることが多い。彼らのなかには恋愛相談が得意な人が結構いる。特に女性に対して「オトコの落としかたを教えるわ」とアドバイスしてくれる人がいる。その極意を聞いてみた。
なぜ効く!? オネエのアドバイス
私はイケメンが好きである。そして少なくないオネエもイケメンを好む。好みの傾向が似ているからか、私も時々オネエから「助言」を授かることがある。「まずは色気を鍛えなさい」という人もいたし「おいしいごはんを作れるようになりなさい」という人もいた。人によってアドバイスはそれぞれ違う。けれどどれももっともだなと感じるものが多い。
『オネエセラピストTOーRUの愛のおしおきバイブル アンタたち!一生このままひとりでいいの?』(TOーRU・著/学研プラス・刊)によると、女性が書いた恋愛指南本は男性心理を無視していて、なんだかつめが甘い」し、「男性が書いた恋愛指南本は(略)ナルシズムの権化のような感じだし、正直言ってあまり参考にならない」という。だから両方の気持ちがわかるオネエのアドバイスが光るという言葉には妙に納得できた。
男心は犬心と同じ!?
TO-RUさんは、男はイヌと同じような方法でしつけるのはアリだという。そしてやはり、まずは「おいしいごはん」が必要なのだ。確かにイヌも食べ物が大好きで、好物を差し出すと目を輝かす。おいしいごはんをくれる人には、男はついていきやすいのだ。
犬が好きが男性は多いが、それは、男性自身も犬っぽいからだ、とTOーRUさんは言う。「バカ正直で、喜怒哀楽を隠せない」、そんな単純で不器用なところが男性と似ているのだ、と。確かに女性は秘密主義で、本音を隠したがる。好きな異性がいても、シッポを振って飛んでいったりはしない。ちらっと横目で見て、向こうが寄ってくるのを待ったりもする。どちらかという猫っぽいところがあるのかもしれない。
男性の浮気は犬のマーキング
男性の浮気心も、犬に例えると分かりやすい、とTOーRUさんは説く。犬は縄張りを主張するためにオシッコであちこちにマーキングするけれど、男性もあちこちの女性にマーキングしたがるのだとか。これは生理的なものである程度はしかたない、というけれど、納得できる女性は少ないだろう。
男性の浮気の対処法は、彼を責め立てることではないという。浮気をした時こそ怒らずに、彼に尽くすことだという。「悪いことしたのに、こんなに尽くしてもらえて悪いなあ」と愛が深まるのだとか。そして「こいつしかいない」と考えるようになっていくのだという。
ケンカは逆効果
確かに私のまわりでも、かなりの女性が彼のLINEを盗み見るなどして浮気の証拠を掴み、「なんなのこの女!?」と追及している。そして大抵ケンカになっている。女性の気持ちは「私が一番のはずなのにどうしてよそ見するの? うんと反省してあやまってよ!」というものだけれど、男性は謝るのが苦手だし、プライバシーを探られてムッとしてしまい、仲がこじれてしまうのだ。
怒りをグッとこらえ、淡々といつものように、もしくはそれ以上に彼に尽くせたら。確かに彼からも一目置かれそうだ。でもなかなかそんな気持ちになれる人はいないだろう。「頭にきたからお弁当作ってあげなかった!」などとスネる人がほとんどだ。
ただ、最近はマッチングアプリの発達のおかげで、女性たちも他の男性と出会いやすくなっている。一部の女性たちは「私だって浮気してやる!」とそうしたアプリを使うようになる。場合によってはそこで素敵な男性に出会い、今の彼氏との別れを選ぶ人もいるので、男性側も、浮気がバレたらリスキーな展開になるかもしれないということは肝に銘じておいたほうがいいのかもしれない。
【書籍紹介】
アンタたち!一生このままひとりでいいの?
著者:TO-RU
発行:学研プラス
有名女優からOLまで、アラサー・アラフォー女性に絶大な支持を受ける、オネエセラピストTO-RU(トオル)の恋愛指南。オネエだからこそわかる、オトコの本音、選ばれる女になる方法など、運命の出会いを逃さないための恋愛テクを指南する。