ゲーム&ホビー
2018/8/3 21:45

“ミニ版懐かしゲーム機”ブームの中で「NEOGEO mini」が持つ意味。ミニファミコン、ミニスーファミとはここが違う!

懐かしのゲーセン筐体がミニサイズになって自宅で遊べる……! SNKの「ネオジオ」を手のひら大にしたゲーム機「NEOGEO mini」(ネオジオ ミニ)が2018年7月24日に発売され、レトロゲームファンを中心に話題を集めています。

 

↑「NEOGEO mini」本体とパッケージ

 

SNKのブランド40周年記念商品である「NEOGEO mini」。本体には対戦型格闘ゲームを中心とした往年の名作40本があらかじめ内蔵されています。さらに、ジョイスティック型コントローラーに加え、3.5インチ液晶ディスプレイ、ステレオスピーカーの一体型となっており、テレビモニターがなくても単体で遊べるのが大きな特徴です。実売価格は税別1万2420円。

 

「ネオジオ」は、ゲームセンターで稼働するアーケードゲームをほぼ遜色ない内容で家庭でも楽しめるようにしたゲームプラットフォーム。ざっくり言うと、ゲーセン用・家庭用の両方が存在していました。「NEOGEO mini」本体は、家庭用「ネオジオ」ではなく、ゲーセンの業務用「ネオジオ」筐体(MVSと呼ばれる)をミニチュアで再現しているのが大きなポイントです。

 

今回はそんな「NEOGEO mini」実機で遊んでみた所感を、皆さんもよくご存知の“ミニファミコン&ミニスーファミ”との対比とともにお伝えします。

 

ファーストインプレッション:本体ディスプレイもいいけど、ぜひテレビにつないで遊びたい

「NEOGEO mini」は、本体付属のUSBケーブルで電源に接続すればすぐに遊ぶことができます。パソコンやテレビなどUSB給電できる機器があれば、他には何もいりません。モバイルバッテリーがあれば外出先でも遊べます! これだけ携帯ゲーム機としての素質があると、持ち歩き用のケースが欲しくなりますね。

 

↑付属のUSBケーブル。本体側の接続端子はUSB Type-Cタイプを採用

 

本体一体型のコントローラーは、アーケードのジョイスティックをミニサイズで再現。こちらは、大人が両手で操作するにはやや窮屈な大きさであることは否めません。ただし、この見た目のわりに操作感は決して悪くなく、ミニ筐体の飾りとしてだけではない精度の高さも感じさせてくれます。

 

↑レバーは上からかぶせるように握るか、ワイングラスを持つように下から握るかなどで好みが分かれますが、このサイズだと後者はちょっと厳しいかも

 

↑コントローラーについては、両手で握りやすい別売りのゲームパッド(「NEOGEO mini PAD」ブラック/ホワイト)も同時発売。本体に接続することで2人での対戦プレイも楽しめるようになります(ただし残念ながら今回は予約分完売につき入手できず……)

本体のディスプレイについても、3.5インチと小さめなわりに見やすくできており、90年代のゲームを遊ぶには違和感の少ないサイズと解像感。音についても、大迫力というわけにはいかないまでも必要十分な品質で楽しめます。

 

 

↑起動中のゲーム画面(こちらは「ザ・キング・オブ・ファイターズ ’96」のもの)

 

↑音量は、本体のメニュー画面操作により4段階~無音で調節できるほか、本体背面に音声出力端子もついておりヘッドホンが使用可能

 

その上で、画面は外部出力(HDMI)端子からテレビモニターに映すことが可能。本体だけでも遊べるとはいえ、テレビの大画面に映したときの快適さ(=本来のゲームセンターにより近い臨場感)はまったく別物です。「NEOGEO mini」を手に入れたら、本体だけで遊んで「もういいや」となってしまわないうちに、テレビにつないでプレイすることをぜひともおすすめします。

 

↑映像をテレビに出力しているときは、本体にはネオジオのロゴが表示されるしくみ

 

なお、画面を出力するためのケーブルは別売り。出力端子はミニHDMIタイプで、一般的なHDMIケーブルだと挿さらないので注意が必要です。片側がミニHDMI端子になっているケーブル、もしくはミニHDMI変換コネクタを用意しましょう。「NEOGEO mini」を手元に置いて操作することを考えると、ケーブルは2m以上の長めのものがおすすめです。

 

 

↑本体背面は右からUSB(Type-Cコネクタ)、音声出力(ステレオミニプラグ)、映像・音声出力(ミニHDMI端子)と並んでいます。本体の両サイドにあるのは「NEOGEO mini PAD」接続端子

 

↑エレコム HDMI-miniHDMIケーブル(2.0m)DH-HD14SSM20BK 実勢価格:2131円

 

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