「卵かけごはん」用の醤油っていいですよね。もちろん普通の醤油でも卵かけごはんは美味しいのですが、専用醤油のあの出汁の風味やほんのりとした甘みは、卵かけごはんをよりいっそう至高の食べ物へと昇華してくれます。
なぜ突然こんな話をするのかといいますと、卵かけごはん用醤油に似たコンセプトのものを発見してしまったのです。それが、カネカ食品が展開する「パン好きの牛乳」。そう、いわば“パンを食べるとき専用”の牛乳なのです!
「パン好きの牛乳」その正体とは…? 実際に試してみた
あまりにストレートなネーミングのため売り場ではかなり目立ちそうですが、スーパーで見かけた人はおそらくいないでしょう。それもそのはず、「パン好きの牛乳」は関東・関西のベーカリーを中心に販売されている、とにかくパン好き特化の商品。それにも関わらず、じわりじわりと口コミで人気を集め、なかには1週間に100本を売り上げるベーカリーもあるんだとか!
何を隠そう牛乳好き&パン好きな筆者、これは実に気になります! ということで早速、本商品とパンを用意して試してみることに。
まずはパン好きの牛乳単体で飲んでみます。
・・・ん~スッキリ! 第一印象としては、後味がかなりスッキリしています。普通の牛乳だと牛乳のニオイといいますか、ミルク感がしばらく口の中に残りますが、こちらはほとんど残りません。よく味わうと最初はしっかりコクやミルク感もあるのですが、スーッと消えていく、まさに「コクがあるのにスッキリしている」を体現する味わいです。
さて、いよいよパンとあわせてみます。用意したのはあんぱんとカマンベールベーグルです。
最初はあんぱんと一緒に……。うん、牛乳とあわせる鉄板ですし(パンだけに)、あわないはずがありません! つぶあんの甘みが強いぶん、後味スッキリなのがうれしいですね。パンと一緒に飲むと、パン好きの牛乳はより引き立て役にまわる印象。ミルク感が口に残らないので、パンの次のひと口もしっかりパンの風味を楽しめます。
続いて、カマンベールベーグル。こちらは塩気のあるパンでカマンベールチーズをはさんだ甘くないタイプです。普段、甘いパンと牛乳をあわせることが多いのですが、パン好きの牛乳は良い意味で牛乳っぽくないのでこうした甘くないパンともあわせやすいですね。今回は試しませんでしたが、カレーパンや惣菜パンとも相性がいいそうです。
牛乳好きには物足りない? 「パンと一緒」で真価を発揮!
実際に飲んでみて感じたのは、「本当にパン好きのための牛乳だ!」ということ。牛乳好きの人が単体で飲むと物足りなさを感じるかもしれませんが、パンの風味を存分に楽しみたい場合や、パンを「食事」として楽しむ場合には最高のおともになりそうです。
あえて欠点を挙げるとするならば、ベーカリーで「飲み切り」として買うにはややサイズが大きい点と、あとは個人的にはストローが付いているとうれしかったです。サイズに関しては、今後200ml/1000mlの発売も検討されているようなので、もし発売されればより買いやすくなるでしょう。
この「パン好きの牛乳」、ひと口飲めばそれとわかるほど通常の牛乳と明らかに風味が異なります。ぜひお近くのベーカリーで探して、数あるパンのなかからベストな組み合わせを見つけ出してみてください!